「好事家」とは?意味と使い方や由来!類語や英語を紹介!
「好事家」という言葉を知っている人は、若い世代の中でどれだけいるでしょうか?
それだけこの言葉を理解している人はかなり少ないと思われますが、意外とこの言葉が当てはまる人が、自分の周りに多かったりします。
そこで今回は、この「好事家」という言葉にフォーカスを当てて説明をしていこうかと思います。
目次
- 「好事家」の意味とは?
- 「好事家」の読み方
- 「好事家」の使い方
- 「好事家」が職業になる場合
- 「好事家」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「好事家」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「好事家」の英語(解釈)など
「好事家」の意味とは?
「好事家」とは、「物好きな人」、あるいは「風流な事柄を好む人」という意味がある言葉ですが、あなたの周りを見渡してみた時に、このような人が意外と身近なところにいるかもしれません。
普段の会話の中でも「何となく変わっている人だなあ」と思ったり、「他の人とは違う人だ」と感じる人が「好事家」と言えるかもしれません。
「好事家」の読み方
「好事家」と書いて「こうずか」という読み方をしますが、このような発音で読むことを知っている人は中々いないでしょう。
ここでしっかりとチェックをして忘れないようにしてください。
「好事家」の使い方
「好事家」という言葉を使う場面は、他の人とは違った発想をするような人を見た時に使うことになるでしょう。
意外な発想をしたり、奇抜なことを言ったりするような人がいた場合に、この言葉が出て来るかもしれません。
「好事家」が職業になる場合
「好事家」という言葉の由来を見て見ると、その語源は定かではありませんが、どうも中国から伝ってきた感じのする言葉です。
「もの好きな」という解釈があり、その対象となる人の中には、「研究家」や「努力家」も含まれているようです。
そのことからすると、「好事家」と呼ばれている人は、事業家や研究者、芸術家、作家といったように普通の人では、成しえないような仕事をしている人も指している感じがします。
世の中で今まで誰も考えつかなかったことをやり遂げて、大成功した人も、ある意味「好事家」に当てはまるのでしょう。
「好事家」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「好事家」を使った例文を見ていくことにしますので、どのような場面で活用できるか、理解を深めていってください。
- 「好事家」を使った例文1
- 「好事家」を使った例文2
「好事家」を使った例文1
「彼は、インターネットの分野においては、確かに好事家と言っても差し支えないが、必ずしも専門的な知識を完全習得している人でもない」
最近のビジネス業界では、インターネットを使ったビジネスもたくさん生み出されています。
従来の発想では、中々創造することができなかった新しいビジネスモデルが数々と生まれてきています。
しかし、その中心人物となった人は、インターネットの「好事家」かもしれませんが、卓越した専門家やエンジニアというわけでもなさそうです。
「好事家」を使った例文2
「それまで、木工の単なる好事家かと思っていた彼は、それに留まらず、最終的には人間国宝と言われるまでになっている」
好きなことが本職になった人は世の中にたくさんいますが、「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、単なる趣味だったものが、段々と本格的な取り組みとになってきて、最終的には、プロの領域を超えて「達人」と称されるまでに成長していく人もいます。
「好事家」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「好事家」という言葉は、他に言い換えができる言葉があるのでしょうか?
ここではこの言葉の類義語を探っていくことにします。
- 「もの好き」
- 「好き者」
- 「変わり者」
「もの好き」
「もの好き」という言葉がありますが、これも「好事家」に通じるものがあります。
「変わったことを好むこと」、「好奇心旺盛で普通とは違ったことを好むこと」、あるいは「変わったことを好む人」よいう解釈もできます。
世の中には、普通の人とは異なり、物事に趣向を凝らすことを好む人がいますが、このような人も「もの好き」という言葉で指されることがありますが、自分が興味のある分野に関しては、トコトンのめり込んで深いレベルまで行くことがあります。
「好き者」
「好き者」という表現の「好事家」に近い意味を持つ言葉で、「骨董品など変わったものを集める趣味を持っている人」や「物事に熱中しやすい人」のことを指しています。
元々は、茶道をたしなむ茶人や、華道に通じている人など、風流や風雅に思いをはせて色々な分野に深い関心と興味を示す人のことを言っていましたが、時代が進むにつれて、「熱中しやすい人」というように解釈されるようになったのです。
また、一方で異性との情事が好きな「好色者」という意味合いも含まれており、時には、あまり良くない意味で使われることもあります。
「変わり者」
「変わり者」という言葉も「好事家」の類義語として扱うことができる言葉の1つです。
「奇人」、「変人」という別名もありますが、「普通の人とは、思考パターンや振る舞いが違う人」という意味があります。
「変わり者」がマイナスイメージがつきまとう感じがするのですが、ケースによっては、いい意味で用いられることもあります。
それだけに「変わり者」と言われている人の中には、社会的に斬新なアイデアで大きな成果を生み出した人もたくさんいるのですから、「変わり者」と言っている取り巻きの人こそ、違った意味で「変わり物」なのかもしれません。
「好事家」の英語(解釈)など
「好事家」を英語で訳すなら、“dilettante”という言葉で表現することができます。
この英語には「文学」、「芸術の愛好家」という意味があり、普通の人=一般人では感心の薄い分野に造詣が深い人のことを指していますので、「好事家」も「奇人」に使い人種であったとしても、芸術性の高い分野で大きな成果を残す人もいるような気がします。
「好事家」という言葉には、単純に「何か特殊な分野に熱心して意識をそこに集中してしまうような人」という解釈だけではなく、熱中している対象は一般の人が関心を寄せないような「変わったもの」であるということが言えます。
しかし、「好事家」は「変人」や「奇人」と簡単に片づけてしまうことは早計かもしれないのです。
ビジネスで奇抜なアイデアと大胆な行動力で、大きな流れを作ってきた成功者は、始めのうちは、単なる「好事家」、「変わっている人」というイメージしかなかったはすです。
それが、自分の思いを集中することで、誰も取り組むことがなかったこと分野で花開くことになっていったのではないでしょうか?