「御者/馭者」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「御者」という言葉の意味や読み方、使い方を紹介します。
また「御者」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
さらに「御者」の類語や英語を紹介して行きます。
目次
- 「御者」の意味とは?
- 「御者」の読み方と「馭者」について
- 「御者」の使い方
- 「御者」を使った言葉と意味を解釈
- 「御者」を使った例文や短文など
- 「御者」の類語や言い換え
- 「御者」の英語
「御者」の意味とは?
みなさんは「御者」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
日常的に使われる言葉ではないため、知らない人の方が多いかもしれません。
一方で中世のヨーロッパを舞台にした小説や、江戸時代を舞台にした小説などを読む習慣がある人は「御者」という言葉を知っているかもしれません。
「御者」には「馬車に乗って馬を操る人」という意味があります。
例えばヨーロッパを舞台にしたドラマを見ると、貴族が馬車に乗っている姿を見られます。
馬車の前、馬のすぐ後ろで、鞭や手綱を使いながら、馬を上手にコントロールしている人物がいますが、彼を「御者」と言います。
「御者」の読み方と「馭者」について
「御者」という言葉の読み方を紹介します。
「御者」は「ぎょしゃ」と読み、「おんじゃ」などと読みませんので、覚えておきましょう。
また「御者」は「馭者」という感じを使うことがあります。
どちらの表現が正しくて間違っているとうわけではないめ、「御者」には「馭者」という感じを使うこともできることを知っておきましょう。
「御者」の使い方
「御者」という言葉の使い方を紹介します。
「御者」には、馬車に乗って馬を操る人という意味があるため、まず馬車が登場する場面で使うことになります。
馬車を操る人を見た時、またはその職業に就いている人に対して「御者」という言葉を使ってみましょう。
また「御者」のように、何かを運転して、誰かを送り届けるような仕事をしている人を、「現代の御者」などと呼ぶこともできます。
例えばタクシー運転手は、「現代の御者」と言えるでしょう。
「御者」を使った言葉と意味を解釈
「御者」を使った言葉を紹介し、意味を解釈していきます。
「御者」を使った言葉、熟語を紹介します。
- 「御者席」【ぎょしゃせき】
- 「馭者座」【ぎょしゃざ】
「御者席」【ぎょしゃせき】
「御者席」は、馬車の前方に備えられた、「御者」が座るためのシートです。
今でいえば自動車のドライバーシート、または運転席という意味になります。
どこかの時代のどこかの国の馬車をイメージできる人なら、「御者席」の様子をイメージできるのではないでしょうか。
「馭者座」【ぎょしゃざ】
夜空を見上げたことがあるでしょうか。
夜空を見ると、様々な星座を見られますが、そのひとつが「馭者座」になります。
天文学者クラウディオス・プトレマイオス、通称トレミーが、「馭者座」という名前を付けました。
オリオン座の上の方に目を移していくと、黄色く明るい星が見えます。
その星から五角形を意識して星をつなぐと、「馭者座」を見られるでしょう。
「御者」を使った例文や短文など
「御者」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
どのように「御者」を文章に組み込めばいいか、例文を見ながらコツを覚えましょう。
- 「御者」を使った例文1
- 「御者」を使った例文2
「御者」を使った例文1
「貴族を乗せた馬車を、『御者』が揺れないよう巧みに操る」
この例文のように、基本的に「馬車」は貴族など、社会的地位の高い人々の乗り物でした。
そのため運転手である「御者」は、馬車が激しく揺れて高貴な人を苛立たせないよう、気を配ったはずです。
当時は今のように舗装道路があるわけではないため、「御者」のテクニックにより、馬車は乗りやすくも乗りにくくも感じたことでしょう。
「御者」を使った例文2
「旅の道中、『御者』が楽しい故郷の歌を唄ってくれた」
この例文のように、陽気な「御者」がいると、馬車での道中が楽しくなるでしょう。
中でも故郷の歌は、「御者」にとって懐かしい歌のため、何度も歌われていたのではないでしょうか。
現在のタクシードライバーも、陽気な人、話し上手な人がいます。
このような人と一緒に移動すると、無機的な移動が楽しい時間に代るかもしれません。
「御者」の類語や言い換え
「御者」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
「御者」とよく似た言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「ドライバー」【どらいばー】
- 「クルー」【くるー】
- 「パイロット」【ぱいろっと】
「ドライバー」【どらいばー】
「ドライバー」には運転手という意味があります。
「御者」も「馬車」という車の運転手、つまりは「ドライバー」になります。
「ドライバー」を使った言葉として、免許を取っただけで運転をしたことがほとんどない人を指す言葉に「ペーパードライバー」があります。
F1レースなどの自動車競技に参加している「ドライバー」は「レーシングドライバー」と呼ばれます。
「クルー」【くるー】
「クルー」という言葉には、「船や飛行機などの乗務員」という意味があります。
特に競技用のボートに乗る選手仲間のことを「クルー」と呼びます。
また職場をひとつの船のように例えて、従業員のことを「クルー」と呼ぶこともあります。
「パイロット」【ぱいろっと】
「パイロット」には「飛行士」という意味があります。
ジェット機やセスナ機などの飛行機を操る運転手を「パイロット」と呼びます。
また宇宙船を操縦する人のことも「パイロット」と呼びます。
さらに、アニメに登場するロボットを巧みに操る操縦者のことを、「パイロット」と呼ぶこともあります。
「御者」の英語
「御者」という言葉を英語にしたい時、どのような英語を選べばいいでしょうか。
「御者」を英語にすると、“driver”(ドライバー)になります。
“driver”には「運転手」という意味があり、「御者」も馬車の「運転手」のため“driver”と言えます。
また“a cabman”(キャブマン)という英語でも、「御者」を意味できます。
「キャブマン」の語源は「キャブリオレ」という軽量の馬車に由来します。
「キャブリオレ」は“cabriolet”と表記され、その運転手のことを“a cabman”と言ったためです。
このように「御者」を英語にしたい時は、これらの英語を使うようにしてみましょう。
「御者」という言葉の意味について見てきました。
「御者」はそれほどなじみがない言葉かもしれませんが、意味を知ると身近な存在に感じるのではないでしょうか。
特に自動車を運転する人は、自分もある意味「御者」のようなものだと、親しみを持って感じられるかもしれません。