「マヤる」とは?語源についても徹底解説!
若者が好んで使うスラングで、「〜る」という言葉がいくつもあります。
この「マヤる」はそのうちの1つです。
目次
- 「マヤる」の意味とは?
- 「マヤる」の元ネタ
- 「マヤる」の使い方
- 「マヤる」がよく使われる場所
「マヤる」の意味とは?
マヤるとは、「演じる」という意味で使うスラングです。
この手の若者向けのスラングは、言葉から意味を連想するのはまず不可能です。
よって、知らない人には何のことだか全く分からなくて当たり前なので、使われて意味が分からない時には、素直に何のことかと聞いていいでしょう(何の恥にもなりません)。
冒頭にも書きましたが、この言葉以外で同様に「〜る」という言葉に、「チルる」や「スノる」といったものがありますが、どちらも知らないと意味が絶対に分からないと言っていいでしょう。
ちなみに前者は「まったりする」で、後者は「スノー」というアプリでデジタル写真の加工をすることです。
「マヤる」の元ネタ
上で紹介した「チルる」は、チル=“chill”(ゆっくりする)からきており、「スノる」はスノーというアプリからきています。
このように、意味の分からないスラングでも、作られるからにはきちんとした語源があるもので、「マヤる」の語源は「北島マヤ」です。
この北島マヤとは、美内すずえ氏による有名な少女漫画の「ガラスの仮面」に登場する主要人物の一人で、作中で千の仮面をもつと(それだけすごいという意味)呼ばれる天才女優として描かれています。
尚、このガラスの仮面は、1976年から未だに連載が続いている長寿作品でもあります(2019年3月現在)。
「マヤる」は、その「北島マヤ」からとって作られた言葉なので、「演じる」という大雑把な意味で使っても構いませんが、「天才的に演じる」という解釈の方で使われることが多くなっています。
「マヤる」の使い方
マヤるは、前述のように、まるで北島マヤのようにうまく演じる(演じた)という場合に使われることが多いです。
「マヤる」という形だけでなく、「マヤった」、「マヤれば?」といった形でも用いられることがあり、「さっきの態度、超マヤってたね」などという用いられ方をよく見聞きします。
この場合の解釈は、「すごく演技がうまかった」となり、そういった使い方が主になることから、あまりいい意味のある言葉ではないかも知れません。
「マヤる」がよく使われる場所
このマヤるは、ネット上で見掛けることが多い言葉です。
よく使われている場所は、以下の「鬼女板」だと言っていいでしょう。
- 鬼女板
鬼女板
この「鬼女板」とは俗称で、本当は「既婚女性板」と言います。
2ちゃんねるの中の掲示板の1つで、文字通り、既婚女性用の掲示板となっており、主に旦那の愚痴が盛んに飛び交っている場所です。
ここで、主に旦那を謀る(騙す)為に「マヤってやった」、「マヤればいいじゃん」などといった形でよく使われています。
男性の立場から見ると、何とも物騒な会話が交わされているものです。
マヤるは、若者言葉の1つだと言える言葉ながら、主婦層にも人気のスラングとなっています。
ただし、正直なところ、決していい意味で使ってはいないので、あまり聞かないに越したことはない言葉かも知れません。