「重畳」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「重畳」とは、「幾重にも重なっていること」や「これ以上ないほど満足なこと」です。
「重畳」の「意味・読み方・由来・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「重畳」の意味とは?
- 「重畳」の読み方
- 「重畳」の由来
- 「重畳」使った言葉や意味を解釈
- 「重畳」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「重畳」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「重畳」の英語(解釈)など
- 「重畳」と「重複」の違い
「重畳」の意味とは?
「重畳」には、以下のような意味があります。
- 「重畳」の意味1:何重にも重なる
- 「重畳」の意味2:非常に満足・めでたい
「重畳」の意味1:何重にも重なる
「重畳」の意味は、「幾重にも重なっているさま」や「何重にもなってつらなっていること」になります。
「重畳」の「重」という漢字には「物事をかさねる」の意味があり、「畳」という漢字には「たたむ・折りたたむ」の意味があります。
その漢字の意味から、「重畳」には「折りたたんで(折り返して)重ねる」という意味が生まれたのです。
例えば、「粘膜が重畳としている内臓器官の構造には生命の神秘を感じます」などの文章で、その意味を示せます。
「重畳」の意味2:非常に満足・めでたい
「重畳」の意味は、「この上なく満足で嬉しいこと」や「非常にめでたいこと・非常に喜ばしいさま」になります。
「重畳」という言葉は「良い出来事が重なる」という意味の連想から、「この上なく満足である」とか「とても喜ばしい」とかいった意味合いもあるのです。
例えば、「みんなが頑張ってくれたお陰で、今日の私は重畳である」といった文章でその意味を示せます。
「重畳」の読み方
「重畳」の読み方は、「ちょうじょう」になります。
「重畳」の由来
「重畳」の言葉の由来は「何重(幾重)にも重なっているさま」の意味では、「重=かさなる」と「畳=たたんで折り重なる」という似た意味の漢字を組み合わせることで、「いくつも重ねる」という意味が強調されたと考えられます。
「重畳」の持つ「この上なく満足であること・非常に喜ばしいこと」の由来は、「幾重にも重なっているさま」から「良いこと・嬉しいことが幾つも重なっている」という連想が生まれたと推測されています。
この上なく満足という「重畳」の由来に関する仮説として、昔は高級品だった畳を何枚も重ねて使えるようになったから「満足できる・喜ばしい」という意味が生まれたという説もあります。
「重畳」使った言葉や意味を解釈
「重畳」使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「重畳的」
「重畳的」
「重畳的(ちょうじょうてき)」の言葉の意味は、「幾重にも重なっているさま・状態」や「何度も繰り返していてややしつこいさま」になります。
「重畳的」という言葉は、何重にも重なっていたり何度も繰り返されていたりするさまを意味します。
例えば、「重畳的な山並みの風景だがいくら見ていても飽きることがありません」や「重畳的なコミュニケーションは時に人をいらだたせます」などの文章で、「重畳的」の言葉を使えます。
「重畳」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「重畳」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「重畳」を使った例文1
- 「重畳」を使った例文2
「重畳」を使った例文1
「日本アルプスの重畳たる雄大な山脈を眺めていると、日常生活の小さな悩みなどいつの間にか忘れてしまいます」
この「重畳」を使った例文は、「日本アルプスの幾重にもつらなって続いている雄大な山脈を眺めていると、日常生活の小さな悩みなどいつの間にか忘れてしまう」ということを意味しています。
この例文の「重畳」は、「何重にも重なっている」を意味しています。
「重畳」を使った例文2
「あなたが無事で帰られたということが、何よりも重畳なことなのです」
この「重畳」を使った例文は、「あなたが無事で帰られたということが、何よりも嬉しくておめでたいことなのです」ということを意味しています。
この例文の「重畳」は、「この上なく喜ばしい」を意味しています。
「重畳」の類語や言い換え(シソーラス)
「重畳」の類語や言い換え(シソーラス)について、分かりやすく解説していきます。
- 「重ね重ね・重層」
- 「再三・度々」
- 「めでたい・吉事・慶事」
「重ね重ね・重層」
「重畳」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「重ね重ね(かさねがさね)・重層」があります。
「重ね重ね」の言葉の意味は、「何度も繰り返して」になります。
「重層」というのは、「複数の層が重なっているさま」を意味しています。
幾重にも重なっていることや何度も繰り返すことを意味する「重畳」のシソーラスとして、「重ね重ね・重層」を指摘できます。
「再三・度々」
「重畳」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「再三(さいさん)・度々(たびたび)」があります。
「再三」というのは「何度も・繰り返し」を意味していて、「度々」というのも同じように「何度も頻繁に・繰り返し」を意味しています。
何度も繰り返すことを示唆する「重畳」という言葉は、場合によって「再三・度々」に言い換えられることがあります。
「めでたい・吉事・慶事」
「重畳」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「めでたい・吉事(きちじ)・慶事(けいじ)」があります。
「重畳」には、「この上なく喜ばしいこと、おめでたいこと」の意味合いがあります。
「めでたい」は「喜ばしいことがあること」を意味しています。
「吉事」とは「おめでたくて良いこと・縁起が良いこと」であり、「慶事」は「おめでたいこと・祝い事」を意味しています。
それらの意味から、「重畳」の類語(シソーラス)として「めでたい・吉事・慶事」を上げることができるのです。
「重畳」の英語(解釈)など
「重畳」を意味する英語は、“superimpose”(幾重にも重なる)“superposition”(重なること)“glad”(嬉しい)“be satisfied”(満足する)“happy”(幸せ)などになります。
- “I superimposed some pictures on the another picture.”
- “She is satisfied with her daughter's success.”
“I superimposed some pictures on the another picture.”
この「重畳」を使った英語の例文は、「私は何枚かの写真を、他の写真の上に重畳しました」を意味しています。
「あるものを何かの上に重ねる」の意味の「重畳」は、“superimpose A on B”の定形的なイディオムで表現できます。
- “I superimposed some pictures on the another picture.”
- “She is satisfied with her daughter's success.”
“She is satisfied with her daughter's success.”
この「重畳」を使った英語の例文は、「彼女は娘の成功を聞いて、重畳です(とても喜んでいます)」を意味しています。
「〜によって喜ばしい・おめでたい」の意味の「重畳」は、“be satisfied(happy) with〜”の英語のイディオムで表せます。
「重畳」と「重複」の違い
「重畳」と「重複」の違いは、「重畳」は「違うものが幾重にもなって重なっていること」を意味していますが、「重複」は「同じものがいくつも重なり合っていること」を意味しているという違いがあります。
例えば、「同じ内容の話を繰り返す」という意味で「話している内容が重複しています」とは言えますが、「話している内容が重畳しています」では意味が通らなくなってしまいます。
また、「重畳」には「この上なくよろこばしい・めでたい」の意味がありますが、「重複」にはそういった喜び・めでたさに関する意味合いはありません。
「重畳」という言葉について徹底的に解説しましたが、重畳には「幾重にも重なっていること」や「これ以上ないほど満足なこと」などの意味があります。
「重畳」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「重ね重ね・重層」「再三・度々」「めでたい・吉事・慶事」などがあります。
「重畳」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。