「求道者」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「求道者」とは、「究極の境地・悟り・智恵などを求めて修行している人」です。
「求道者」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・求道者と超越者の違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「求道者」の意味とは?
- 「求道者」の読み方
- 「求道者」の使い方
- 「求道者」を使った言葉や意味を解釈
- 「求道者」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「求道者」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「求道者」の英語(解釈)など
- 「求道者」と「超越者」の違い
「求道者」の意味とは?
「求道者」の意味は、「究極(格別)の境地・悟り・智恵などを求めて修行している人」になります。
特に仏教の修行の文脈において「求道者」という時には、「煩悩(欲望)・執着を滅却(めっきゃく)した悟りの境地を求めて修行している人」のことを意味しています。
また、キリスト教の祈りの文脈において「求道者」という時には、「神の真実の教え・智恵・救済を求めて敬虔(けいけん)に祈っている人」を意味します。
宗教的な修行・祈り以外にも、「(武道などで)ある道を究極的に極めるためにストイックに修行や努力を続けている人」のことを「求道者」といいます。
「求道者」の読み方
「求道者」の読み方は、「ぐどうしゃ」になります。
「求道者」の読み方として「きゅうどうしゃ」もありますが、「きゅうどうしゃ」と読む時にはキリスト教において神様の教え・救済を求める人という意味合いが強くなってきます。
「求道者」の使い方
「求道者」の使い方は、「究極の境地・悟り・智恵などを求めて修行している人」を呼び表す場合に使うという使い方になります。
一般的に「世俗的な欲望・関心をストイック(禁欲的)に抑制して、宗教・武道・芸事などの道を極めるために修行・鍛錬に励んでいる人のこと」を指して、「求道者」の言葉を使うことができるのです。
例えば、「彼の柔道はもはや試合に勝つという目的を離れ、求道者の境地に達しようとしていた」や「仏教的な求道者の彼にとって、世俗のさまざまな欲望は何の意味も持ちません」などの文章で、「求道者」の言葉を正しく使用することができます。
「求道者」を使った言葉や意味を解釈
「求道者」を使った言葉やその意味を解釈していきます。
- 「求道者的態度」
- 「求道者精神」
「求道者的態度」
「求道者的態度(ぐどうしゃてきたいど)」の言葉の意味は、「究極の道・悟り・智恵などを求める人の態度」になります。
「求道者的態度」とは、「悟り・達人につながる究極の道を実践するためには、それ以外のすべてのものは要らないというストイックな態度」のことを意味しています。
例えば、「彼の徹底した求道者的態度は、世俗的な色恋や金品の欲をまったく受け付けないものでした」などの文章において、「求道者的態度」の言葉を使えます。
「求道者精神」
「求道者精神(ぐどうしゃせいしん)」の言葉の意味は、「究極の境地・悟り・智恵などを求めて修行している人に特徴的に見られる精神」になります。
「求道者精神」というのは、「究極の道・悟りを求めている人の禁欲的で一途・熱心な精神状態」を意味しているのです。
例えば、「一途な求道者精神に満ち溢れた人物は、道を極める以外の雑事にのめり込むことがないのです」などの文章で、「求道者精神」を使用できます。
「求道者」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「求道者」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「求道者」を使った例文1
- 「求道者」を使った例文2
「求道者」を使った例文1
「求道者として自分の煩悩を捨てて厳しい修行に臨む僧侶の顔には、神々しさが宿っていました」
この「求道者」を使った例文は、「悟りの境地を禁欲的に求める者として、自分の煩悩を捨てて厳しい修行に臨む僧侶の顔には、神々しさが宿っていた」ということを意味しています。
「求道者」を使った例文2
「私は求道者として、剣術でただ人に勝つことよりも、究極の剣の道を極めたいと考えているのです」
この「求道者」を使った例文は、「私は剣の究極的な道(奥義)を求める者として、剣術でただ人に勝つことよりも、究極の剣の道(人・世の真理にもつながる道)を極めたいと考えている」ということを意味しています。
「求道者」の類語や言い換え(シソーラス)
「求道者」の類語や言い換え(シソーラス)について、分かりやすく解説していきます。
- 「修行者」
- 「精進する人」
- 「宗教者・信仰者」
「修行者」
「求道者」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「修行者」があります。
「求道者」というのは、「究極の悟りや特別な境地を求めてストイックに修行する人」のことを意味する言葉です。
その意味から、「求道者」とほとんど同じ意味合いを持つ類語(シソーラス)として、「修行者」を上げることができるのです。
「精進する人」
「求道者」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「精進する人」があります。
「精進する人」の言葉の意味は、「雑念・煩悩を捨てて仏道修行に励む人」や「自分の行い・欲望を慎んで身を清めている人」になります。
仏教的な悟りの境地を求めて、禁欲的に修行する人を意味する「求道者」の言い換えの言葉として、「精進する人」を指摘することができるのです。
「宗教者・信仰者」
「求道者」の類語(シソーラス)・言い換えとして、「宗教者・信仰者」があります。
「求道者」の言葉の意味として、「仏教的な悟りの境地をストイックに求めて修行する者」や「キリスト教的な神の救済・智恵を求めて敬虔に祈る者」があります。
これらの意味から、「求道者」によく似た意味合いを持つシソーラスとして、「宗教者・信仰者」を上げられるのです。
「求道者」の英語(解釈)など
「求道者」を意味する英語は、“one who seeks the way”(道を求める人)、“investigator”(道を研究して求める者)、“a seeker after truth”(真理を追う者)などになります。
- “He seeks the way of buddhist enlightenment.”
- “She is a stoic seeker after truth of human life.”
“He seeks the way of buddhist enlightenment.”
この「求道者」を使った英語は、「彼は仏教の悟りを追い求めている求道者です」を意味しています。
「求道者」の言葉のニュアンスは、“one who seeks the way”(道を求める人)や“seek the way of〜”(〜の道を求める)で表現することができます。
“She is a stoic seeker after truth of human life.”
この「求道者」を使った英語は、「彼女は人の人生の真実(真理)を求める禁欲的な求道者です」を意味しています。
「求道者」の言葉は、“be a seeker after truth of〜”で表現できます。
また、“She has the desire for truth of human life.”(彼女は人の人生の真理に対する欲望を持っています)でも、例文と同じ意味を表せます。
「求道者」と「超越者」の違い
「求道者」と「超越者」の違いは、「求道者」は「究極の境地・悟り・智恵などを求めて修行している人」を意味しますが、「超越者」は「神学において有限な偶然的存在を超えた必然的存在者である神」や「常識的な範囲・認識を遥かに超えている特殊な人」を意味しているという明らかな違いがあります。
「求道者」というのは「究極の道や悟りの境地を求めて修行している人」ですが、「超越者」というのは「何かの道・境地を求める必要性さえない必然的で完全無欠な神(あるいは神に類比されるような超越的な能力・認識を持った特殊な人)」を意味しているという違いがあるのです。
「求道者」という言葉について徹底的に解説しましたが、求道者には「究極の境地・悟り・智恵などを求めて修行している人」などの意味があります。
「求道者」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「修行者」「精進する人」「宗教者・信仰者」などがあります。
「求道者」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。