「云々」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「云々」は、口語で聞けばすぐに分かる言葉です。
しかし、こう漢字で表記すると、何のことだか分からない人も居るでしょう。
目次
- 「云々」の意味とは?
- 「云々」の読み方・間違いやすい?
- 「云々」の英語は?
- 「云々」の使い方
- 「云々」を用いた例文と解釈
- 「云々」の類語
「云々」の意味とは?
云々は、はっきりとは言いたくない時に、それをぼかして使う表現です。
また、それ以上詳しく言う必要はない(相手がもう分かったと判断した)時に、「〜など」という意味で用いることもあります。
「華厳宗の総本山は東大寺云々といった、仏教についての話を長々と聞かされた」のような形で使われる言葉で、後についてはぼかしたい(話したり、伝えるのが面倒だという場合も含めて)時にはちょうどいい表現になります。
「云々」の読み方・間違いやすい?
「云々」は、「うんぬん」と読む言葉です。
こう読み方を聞くと、「それのことか」と思った人も多いのではないでしょうか。
本来の表記は「云云」ですが、このように同じ漢字が2つ続く時には、2つ目を「々」と表現できるのが日本語の1つのルールとなっているので、普通に「云々」と表記して構いません。
尚、この「云々」をあろうことか、国会で「でんでん」と読んでしまった政治家が居たのは有名な話です。
恐らく「伝々」だと見間違えたのだと思われますが、そのような言葉は日本語には存在しません。
きちんとこの言葉を知っていれば、そのような間違いはしないでしょう。
「云々」の英語は?
云々を英語で表現すると、“etc”となります。
この表現は日本でも有名なので、一度は目にしたことがあるでしょう。
逆に、これを日本語にしたものが「云々」だと考えた方が分かりやすいでしょう。
英語でもこの“etc”で充分に意味が通りますが、正確に表記すると“etcetera”(エトセトラ)となります。
ただ、この表現の元はラテン語なので、あまりこのように略さずに使われることはなく、“etc”で充分な英語表現だとなっています。
例文として、“Famous cities in Japan is Tokyo, Osaka, etc.”と使うと、「日本で有名な都市は東京や大阪などです」となります。
“etc”の後によく". . . "とピリオドを3つ続けることがありますが、これは日本語でもよく見られる表記です(特に意味がある訳ではなく、例文のように1つだけでも構いません)。
「云々」の使い方
云々は、後をぼやかす時だけでなく、上の英文のように「〜など」という使い方がよく見られます。
日本語でもそのような時には"etc"と普通に使っていますが、口語ではこの「うんぬん」と使うといいでしょう。
そう考えると、とても簡単な使い方の言葉だと分かります。
これまでこの言葉を知らなかった人も、今後は普通に「〜など」の代わりに使ってください。
「云々」を用いた例文と解釈
云々を使った例文です。
この言葉の意味が分かっていれば、解釈は簡単です。
- 「そんなに山手線、京浜東北線云々と言われても、鉄道に興味がないから分からない」
- 「彼は漫画やアニメ云々が好きだと言っていた」
- 「第二次大戦で日本と戦争になったのは、アメリカ、イギリス云々全部で5ヶ国だ」
「そんなに山手線、京浜東北線云々と言われても、鉄道に興味がないから分からない」
鉄道マニアとも思われる人に、関東地方を走る電車について語られたのだと思われるシチュエーションです。
鉄道は好きな人も多い趣味の1つですが、興味がない人から見ると、そんな話ばかりされても困ってしまうこともあるでしょう。
「彼は漫画やアニメ云々が好きだと言っていた」
そのようなもの全般が好きだと解釈できる例文です。
最近では漫画やアニメもすっかり一般的な趣味と認知されていることから、堂々とそのようなことを言う人も多いでしょう。
ただし、こちらも鉄道の例と同じで、あまり興味のない人には分からない趣味だと言えるかも知れません。
この興味がないことに対して、後を「云々」と濁すような使い方もよく見掛けます。
この例文がそのいい例です。
「第二次大戦で日本と戦争になったのは、アメリカ、イギリス云々全部で5ヶ国だ」
第二次世界大戦とは、日本、ドイツ、イタリアの3ヵ国と、アメリカ、イギリス、フランス、当時のソビエト連邦、中華民国(現在の台湾)の5ヶ国との戦争でした(他に非宣戦国などもありますが、ここでは省略します)。
当時、日本は「大日本帝国」という国名で、現在とは違い、れっきとした軍隊を所有していました。
しかし、この大戦に敗北し、敗戦国となってしまったという歴史があります。
「云々」の類語
云々と同じような意味や表現の言葉です。
これらに置き換えても意味はほとんど一緒です。
- 「その他色々」【そのたいろいろ】
- 「以下略」【いかりゃく】
「その他色々」【そのたいろいろ】
「東京、大阪云々」は、「東京、大阪その他色々」と言い換えても同じ意味になります。
この「その他色々」を「云々」の一言で表現できていると考えると分かりやすいと思います。
「以下略」【いかりゃく】
些か堅い表現になりますが、上の例で「東京、大阪以下略」としても意味は一緒です。
「その他色々」の方が軽い表現なので使いやすいですが、相手によってはこちらの「以下略」とした方が合うことも多いです。
云々は、読み方を聞けば、どこかで一度は聞いたことがある言葉でしょう。
使い方も簡単なので、後は省略したいという時にうまく使ってください。
記述でも、英語表現の"etc"の代わりに普通に使うことができます。