「貶める」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!「貶める」と「陥れる」の違い
私達が普段から使っている日本語の中で聞いたことがある言葉であっても実際に文字にすると、どんな発音でその意味さえイメージできないような言葉がいくつもあります。
例えば「貶める」という言葉は、どのような言葉がご存知でしょうか?
そこで今回は、この「貶める」について説明をしていきたいと思います。
目次
- 「貶める」の意味とは?
- 「貶める」の読み方
- 「貶める」の使い方
- 「貶める」を使った言葉と意味を解釈
- 「貶める」を使った例文や短文味など(意味を解釈)
- 「貶める」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「貶める」の英語(解釈)など
- 「貶める」と「陥れる」の違い
「貶める」の意味とは?
「貶める」とは、「人などを劣ったものとして扱うこと」や「見下す」、あるいは「蔑む(さげすむ)」といった意味を持つ言葉です。
人は自分より力や能力が低い者を見ると、どうしても相手が劣っているように見下してしまうことがあります。
言葉ではそう言わないまでも、内心、馬鹿にしたり、相手より上に立とうとしたがる習性があるのかもしれません。
「貶める」の読み方
「貶める」は「おとしめる」と読みますが、読み方が分かると、耳にしたことがある言葉だと理解するかもしれません。
しかし、「貶める」という漢字はめったに使うことがないので、読み方を忘れないようにしておきましょう。
「貶める」の使い方
「貶める」という言葉は、自分より力のない人、能力や成績が劣っている人を軽蔑しているような場面で使われますが、決していいことではありません。
「貶める」を使った言葉と意味を解釈
では、「貶める」と使っている言葉の意味を解釈していくことにします。
- 「人を貶める」の意味
- 「自分を貶める」の意味
- 「相手を貶める言葉」の意味
「人を貶める」の意味
「人を貶める」とは、まさに「相手を下の立場の人間として見下したり、冷たい対応をする」という意味がある表現です。
何度も言っていますが、自分より能力が劣っている人を指して使うこともありますし、ビジネスシーンでも、立場が自分より低い人を指して使うこともあります。
会社員で相手によって対応をコロコロと変えてしまうような人は、信用することができませんが、悲しいかなこのような人は少なくありません。
「自分を貶める」の意味
「自分を貶める」とは、「自分自身を蔑む」という意味がある表現ですが、言い換えると「自分を卑下したり、卑屈になったりする」ということになるでしょう。
このようなタイプの人は、自分に自信が持てないために、自分の価値を自分で低くしている傾向があります。
本当は能力的に高い人であるかもしれないのですが、自信がないために自分を低く過小評価してしまっているのです。
「相手を貶める言葉」の意味
「相手を貶める言葉」とは、「その人の自信やプライドを傷つけて自信を喪失させてしまうような言葉」と言えるでしょう。
「お前は能力がないのだから、そんな努力は無駄なことだ」というよういな罵声を浴びせるような場面で出てきます。
「貶める」を使った例文や短文味など(意味を解釈)
では、ここで「貶める」を使った例文を見ていくことにしますので、具体的な活用シーンをイメージしてください。
- 「貶める」を使った例文1
- 「貶める」を使った例文2
「貶める」を使った例文1
「この仕事を成功させようと頑張っていたのに、周りの人達は私のことを貶めているのだから、働く気力が失われていく」
信じらないことですが、このようなひどい仕打ちをしてしまう職場が未だにあるのです。
今では、チーム一丸となって1つの目標に向かって頑張ることが求められている時代なのに、人の足を引っ張ることしかできない職場が残っているとしたなら、もう「死に体」としか言いようがない職場でしょう。
「貶める」を使った例文2
「僕の上司はいつも部下を貶めるような話し方をするので、みんなから嫌われている」
後輩や若い世代の社員を育成しなければならない上司が、どうして「貶める」ようなことを言って、部下の自信を削ぐようなことをするのでしょうか?
恐らくこの上司は、我が身が可愛くで自分本位でしか、物事を考えることができない人物なのかもしれません。
これから10年先の会社の未来を担っていく貴重な人材を育てることができない管理職は、もはや上司の資格がありません。
「貶める」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
では、ここで「貶める」の類義語を見ていくことにしましょう。
- 「傷つける」
- 「嘲笑する」
- 「子馬鹿にする」
「傷つける」
「傷つける」という言葉が「貶める」の類義語として挙げることができますが、この言葉は極端なことを言えば、「相手の名誉を著しく損なわせる」という危険性をはらんでいます。
「相手の立場を冒涜(ぼうとく)する」と言っても過言ではありません。
下手をすると「名誉を毀損(きそん)する」ということにもなり、例文見たように、上司が部下を「傷つける」ようなことをしていると、訴えられる可能性もあります。
まさにパワハラとして訴えられるということになるかもしれませんね。
「嘲笑する」
「嘲笑する」も「貶める」に近い意味がある言葉で、相手を上から目線で扱うことで、相手の行動や発言を軽く見てしまうことにもなります。
その人を「嘲笑する」ことで、自分の立場を有利にするという心理が当事者に働いていると思うのですが、何れにしても大変失礼なことです。
「子馬鹿にする」
「子馬鹿にする」とは、「相手を見下して過少評価する」という意味ですが、他人をいつも小馬鹿にしている人は、何時かしっぺ返しを食らってしまう可能性もあるので、日頃の態度を改める必要があります。
「貶める」の英語(解釈)など
「貶める」を英訳すると、“to look down upon”という言葉で表現することができますが、このイディオムの意味は「見下す」という訳になります。
「貶める」と「陥れる」の違い
「貶める」と似ている言葉に「陥れる(おとしいれる)」というものがありますが、「貶める」は「人を馬鹿にしたり、見下す」という意味でした。
一方の「陥れる」は「人を意図的に騙して悪い方向へ向かわせる」という意味があり、解釈が「貶める」とは全く異なっていることが分かるかと思います。
「陥れる」と「貶める」の発音が何となく似ているために、この2つの言葉の意味を混同してしまうのです。
普段の会話でも、ふと間違った使い方をすることもあるので、注意して使い分けすることです。
「貶める」という行為は人として、最低の振る舞いだと思いますが、残念ながら、あなたの周りにもこのような人がいるのではないでしょうか?
この手の人は、性格的に他人を蔑むことしかできないのかもしれないので、「人を貶めることしかできない人間」を哀れに思うしかありません。