「与太話」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
「与太話」、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
この言葉を知らなかったとしても、「与太話」はあちらこちらで出回っています。
それならば、「与太話」にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「与太話」という言葉の意味を紹介します。
目次
- 「与太話」の意味とは?
- 「与太話」の読み方
- 「与太話」の使い方
- 「与太話」の由来
- 「与太話」を使った例文や短文味など(意味を解釈)
- 「与太話」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「与太話」の英語(解釈)など
「与太話」の意味とは?
「与太話」というのはでまかせのつまらない話、でたらめの話、という意味を持ちます。
例えば、都市伝説や怪談話などは「与太話」だと考える人も多いでしょう。
日本全国に都市伝説などがありますが、それらには根拠がないですよね。
もちろんそのような話を楽しいと捉える人もいますが、中には全く関心がないという人もいるのではないでしょうか。
この言葉は落語のキャラクターである与太郎という人物からできあがった言葉だと言われています。
与太郎は楽天家で呑気な人間ですが、嘘をつくことも多いキャラクターです。
落語においては爆笑されるストーリーになっており、そこから役立たず、という代名詞にもなっています。
このキャラクターの名前の与太に話という単語をつけ、嘘やデタラメ、と表現するようになりました。
つまり、与太郎が話すような内容、という意味なのです。
「与太話」の読み方
「与太話」は「よたばなし」と読みますら、よたばなし、とひらがなで描かれることもありますし、よた話と表記されることもあります。
「与太話」の使い方
「与太話」は嘘やでたらめ、ということになります。
例えば、イソップ童話には「狼が来た」というものがありますが、「狼が来た」と騒いで周りからの信頼を失い、最終的に羊を食べられてしまった少年はまさに与太郎だったといえます。
そして、彼が繰り返していた「狼が来た」という嘘は「与太話」だったといえます。
「与太話」の由来
与太郎というのはもともと落語に登場する架空の人物でした。
「熊さん八っぁん」などに並ぶ有名な登場人物であり、ぼんやりとした人物として描かれています。
のんきで楽天的、何をやっても失敗が多い、などというキャラクターであり、基本的に与太郎が出てくる話は爆笑されるものが多く、そこから、愚か者の代名詞として使われるようになりました。
与太郎は仕事もせずにぶらついていることが多いですが、仕事をしている場合は大工として働く設定になっていることがほとんどです。
「与太話」はその与太郎が話すような内容として使われるようになりました。
つまり、根拠のないでたらめ話ということになります。
「与太話」を使った例文や短文味など(意味を解釈)
ここでは与太話という表現を使った例文を紹介します。
- 「与太話」を使った例文1
- 「与太話」を使った例文2
「与太話」を使った例文1
「最近は詐欺などの与太話が横行しているから、気をつけなければいけないよ」
最近ではワンクリック詐欺や俺オレ詐欺など様々な問題が出回っています。
どれだけ気をつけなければいけないと思っていても、このような「与太話」に騙されてしまう人は後をたちません。
たとえ家族のふりをしているからといって、それが本当に家族だとは限りません。
また、家族が交通事故にあったとしても、いきなり保険会社から電話が来る事はあり得ません。
そのような常識をきちんと認識した上で、「与太話」には騙されないように心がける必要があります。
何か怪しい電話が来たらもう一度本人にかけ直してみる、などという工夫も必要です。
特に一人暮らしのお年寄りの場合、簡単に相談できる人が身の回りにいないという事から被害に遭いやすいと考えられています。
そのため、もしも高齢の母親が1人で暮らしている、などという場合は若者から働きかけることも大切です。
「与太話」を使った例文2
「あの人の話はいつも与太話だ、わざわざ聞く必要ないよ」
どれだけ魅力的な話をする人であっても、その内容がデタラメであったら何の意味もありません。
真実の話をしてくれる人ならば良いですが、嘘ばかりついている人は信頼されないですよね。
その人の話はまさに「与太話」ということになります。
例えば、高い宝石を毎日のように購入しているなど、お金持ちであることを自負したような嘘などは日常的にもよく使われているものです。
そのような「与太話」に騙されないように気をつけなければいけません。
「与太話」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは与太郎の類義語を紹介します。
- 「デタラメ」
- 「狼が来た」
- 「詐欺」
「デタラメ」
デタラメという表現は筋が通らない、勝手気ままな、またはいい加減なこと、あるいはそのような言動を指します。
サイコロを振って、出たその目のままにするという意味があり、根拠がないことや首尾一貫性がないことを指します。
いい加減なことを指す場合もあり、この言葉は江戸時代末期から使われているのではないかと考えられます。
語源は明らかにされていませんが、賭博の時に使われていたのではないかといわれています。
「狼が来た」
狼が来た、というイソップ童話は誰もが聞いたことのある話なのではないでしょうか。
羊飼いの少年が何か楽しみを見つけたいと思い、村の人たちに「狼が来た」と騒ぎ始めました。
人々は急いで駆けつけ、少年が嘘をついたことを知ります。
少年は面白がってたびたび嘘をついていたのですが、ある時本当に狼が来た時、その少年は周りから信じてもらえず、羊たちは皆狼に食べられてしまいました。
ストーリーによっては少年も狼に食べられてしまった、という結末のものもあります。
つまり、例えば「まさに狼が来た、だね」と言えば、それは「その話は嘘だね」と言う意味になるのです。
このストーリーは教訓として使われることもありますので、ぜひ覚えておきましょう。
「詐欺」
最近は様々な詐欺が横行しています。
人を騙して金品を奪ったり、損害を与えたり、ということが多く、最近では取り込み詐欺や地面詐欺、そしてオークション詐欺やリフォーム詐欺、悪徳商法などでも詐欺が使われる場合があります。
とても良い話に聞こえたとしても、そのようなうまい話に騙されてはいけません。
そのようなものは嘘、でたらめ、「与太話」、である場合がほとんどです。
「与太話」の英語(解釈)など
「与太話」を英語にすると、“bullshit”、“lie”、などという表現が使えます。
あるいは“fake”や“nonsense”でも良いでしょう。
イギリスなどでは“rubbish”という表現が使われることもあります。
- 「与太話」の英文例1
「与太話」の英文例1
“That story is such nonsense.”
これは「そんな話は与太話だ」と断定している表現になります。
誰であれ、周りから面白い話を聞くと話題にしますが、明らかに嘘、明らかにデタラメ、ということも珍しくないですよね。
特にそのようなでまかせに騙されそうになっている人がいた場合、お互いに注意を促すことも大切です。
「与太話」という表現は落語の与太郎から来た言葉で、与太郎は楽天家で良いところもあると言われていますが、「与太話」は基本的にでたらめという悪い意味を持ち合わせた言葉になります。
このような話は詐欺などの形で出回っていますので、騙されないように気をつけなければいけません。