「海開き」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!海開きの時期も解説
今年は元号が変わることで、時の流れや世の中の雰囲気も大きく変化しそうな気配がしますが、もう気が付くと夏で「海開き」のシーズンが到来してきますね。
今回は、この「海開き」について説明をしていこうと思います。
目次
- 「海開き」の意味とは?
- 「海開き」の読み方
- 「海開き」の使い方
- 「海開き」の時期・参考
- 「海開き」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「海開き」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「海開き」の英語(解釈)など
- 「海開き」の由来
「海開き」の意味とは?
「海開き」とは、「海水浴場をその夏初めて開くこと」という意味を持っている言葉ですが、もう少し詳しく言うと、「海水浴シーズンの始まりにその砂浜のレジャーとして、海浜や海の使用許可が出される日のこと」を指しています。
また、「海開き」では神主が来て、安全祈願が行われますが、その行事そのもも意味していますので、日本各地の海水浴場では、そのシーズン中の無事故を願い、神事が執り行われます。
「海開き」の読み方
「海開き」は、「うみびらき」という読み方になりますが、夏のシーズンになると必ず出て来る言葉なので、忘れることがないでしょう。
「海開き」の使い方
「海開き」は夏の海水浴の時期が近づいてくると、必ず安全祈願が行われるので、その際に使われることがほとんどです。
とは言うものの、7月にイメージしている「海開き」も地域によって、時期が異なってくることも興味深い点です。
「海開き」の時期・参考
「海開き」は夏に行われるイメージがありますが、北は北海道から南は沖縄まで南北に長い日本列島では、全国の海水浴場はいつ頃に海開きがあるのでしょうか?
- 沖縄の「海開き」
- 関東の「海開き」
- 関西の「海開き」
沖縄の「海開き」
常夏のイメージがある沖縄県の海開きは、さすがに早い時期に「海開き」が行われ、例年3月下旬〜4月中にあるというから驚きです。
関東ではまだ桜の時期という頃から、海に入ることができるからすごいです。
関東の「海開き」
北の方に上って関東になると、やはり7月中旬の「海開き」となりますが、「海開き」が執り行われる前でも海水浴は可能です。
しかし、「海開き」後でないと、ライフセーバーもなく、海の家やトイレがななかったり、クラゲ対策の網も張られていないので、安全に海を楽しむことができないのが実情です。
このように海に入ることはできますが、安全対策やレジャー施設がないことを理解して、海に入るリスクを承知の上で行くことです。
もし、事故があっても自己責任になりますので、「海開き」が終わるのを待つ方が賢い選択だと思います。
関西の「海開き」
関西の「海開き」は、7月初め頃に集中していますので、関東より少し早いくらいですが、やはり「海開き」は7月頃に行われるのが、全国的なイメージではないでしょうか?
札幌でも7月には「海開き」があるようですが、関西では潮干狩りなどを想定して4月に行われる所もあるとのことです。
地域で、時期は異なる「海開き」の時期を知ると、本当に日本は長いことが理解できます。
「海開き」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「海開き」となると楽しい海水浴が待っていますが、ここではこの言葉を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「海開き」を使った例文1
- 「海開き」を使った例文2
「海開き」を使った例文1
「湘南海岸は、やっと明日に海開きがあるので、これから多くの海水浴客で賑やかになるね」
関東で海水浴と言うと、やはり湘南海岸が出てきますが、サーファーだけがいたシーズンオフから一気に多くの人々で盛り上がることになります。
今年の夏も様々なドラマが生まれることでしょう。
「海開き」を使った例文2
「毎年7月1日に海開きが行われたのだが、今年は冷夏が続き、海水浴客が少ないかもしれません」
この時期になると、海の家もオープンになって、多くの客で繁盛するはずですが、冷夏で閑散とした夏もあります。
果たして今年の夏はどうでしょうか?
「海開き」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
では、「海開き」の類義語を見ていくことにしましょう。
- 「浜開き」
- 「海水浴シーズン」
- 「浜開放」
「浜開き」
「浜開き」という言葉がありますが、これも「海開き」と全く同じ意味で使われています。
海水浴は海に入るだけでなく、ビーチバレーなどのスポーツなど浜辺で楽しむ方が多いことを考えると、こちらの言葉があることも納得です。
「海水浴シーズン」
「海開き」とは少しニュアンスが異なるかもしれませんが、「海水浴シーズン」というフレーズを聞くと、海に行きたくならないでしょうか?
このシーズンになると、やはりTUBEが定番でしょうし、サザンもこの時期の代名詞でしょう。
若い10代の人から熟年の人々も海水浴シーズンは楽しくて、いい思い出作りができそうですね。
「浜開放」
「浜開放」とは、読んで字のごとく、「海浜を開放すること」ですが、普段の会話の中では、めったに出て来る言葉ではなさそうです。
それでも、何とか「海開き」というニュアンスが伝わる言葉かもしれません。
「海開き」の英語(解釈)など
「海開き」を英語で表現するなら、“opening of swimming season”ということになりますが、直訳そのままです。
「海開き」の由来
神事でもある「海開き」の由来は、意外にも「山」にありました。
現在は誰でも自由に山に入ることができる時代ですが、昔は今のように簡単ではなかったのです。
山は山岳信仰などの面で神聖な場所であり、修行僧しか山には入ることが許されていませんでした。
それでも夏の時期になると、期間限定で一般の人達も山に入ることを許されたのですが、そのことを「山開き」と言っていました。
この「山開き」が海でも「海開き」として変化し行われるようになっていったわけです。
山でも海でも、環境調査を行い、清掃作業を実施することで、安全に気持ちよく楽しめるように解放されることから、「山・海開き」となっていくのでした。
「海開き」で夏到来といった気持ちが本格的になるはずですが、日本で最も早い「海開き」は、なんと元旦(1月1日)に行われていることをご存知でしょか?
その場所は父島で、東京から南に1000km程離れた、太平洋に浮かぶ小笠原諸島の島の1つです。
毎年元旦に「海開き」が行われて元旦の慣例行事としての神事ではないかと思っていると、実際に海水浴が楽しめるということです。
実は、小笠原諸島の沖縄と同じくらい緯度で、平均気温は沖縄より高く、1月でも20℃前後。
かなり水温が高いために泳ぐことができるのです。
夏まで待つことができない人は、父島に飛んで行ってみてはいかがでしょう?