「去就」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!
テレビや新聞などのニュース報道で時々聞くことがある「去就」という言葉ですが、これにはどのような意味があるか、ご存知でしょうか?
今回は、この「去就」という言葉について説明をしてくことにします。
目次
- 「去就」の意味とは?
- 「去就」の読み方
- 「去就」の言葉の使い方
- 「去就」を使った言葉と意味を解釈
- 「去就」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「去就」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「去就」の英語(解釈)など
「去就」の意味とは?
「去就」という言葉は、結構聞き慣れた言葉であるにも関わらず、その意味を正確に理解している人は、案外と少ないかもしれません。
この言葉には、「離れることや去ることと従うこと」という意味があります
簡単に言うと、「今の環境や立場を離れて、これからどのような動きをするか」ということになります。
「去就」の読み方
「去就」は「きょしゅう」という読み方をしますが、「去来する」の「去」=「きょ」と、「就職」の「就」=「しゅう」が組み合わさっており、見慣れた文字が使われていることから、そんなに難しい読み方ではないと思います。
「去就」の言葉の使い方
「去就」は、ある立場の人が、その地位から離れて、次にどのような地位に付くのか、その動向が注目される時に使われることが多いです。
特に知名度の高い人や社会的地位が高い人の動向について、用いられることがよくあります。
「去就」を使った言葉と意味を解釈
では、ここで「去就」を使った言葉の意味に触れてみることにします。
- 「去就が決まる」の意味
- 「去就を考える」の意味
- 「去就が取り沙汰される」の意味
「去就が決まる」の意味
「去就が決まる」とは、「その人がどのような方向に進むか決まること」や「次の地位が決まる」という意味があります。
「中島監督の去就が決まった」となると次の監督先が決まったことを言っています。
「去就を考える」の意味
「去就を考える」とは、「今の立場から離れて、あるいは辞めて、次にどうするかを考えること」になります。
今の立場を辞めたはいいものの、「これからどうしよう?」と悩む場面がイメージされます。
将来のことを考えることはとても大切なことですが、若い時にそのように自分を見つめ直すことは中々難しいものです。
「去就が取り沙汰される」の意味
「去就が取り沙汰される」とは、「これからの動向が世間で噂されるされたり、注目される」ことです。
特に有名人であれば、なおさらその後の動き方が注目されてしまいます。
これらの人々は、ちょっとした言動で色々と世間の注目を浴びてしまうので、おそらく気苦労が絶えないのではないかと思います。
「去就」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「去就」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「去就」を使った例文1
- 「去就」を使った例文2
「去就」を使った例文1
「昨年、買収した企業が巨額の赤字を計上したことで、親会社でM&Aの中心的存在であった社長の去就が注目されています」ビジネスの世界では買収や合併などの動きは決して珍しいことではありませんが、これも中長期的な経営戦略を見据えてのことが大半です。
しかし、子会社となった企業が大きな赤字を出してしまった時に親会社の社長の責任問題が問われることになるでしょう。
今では、このようなことが日常茶飯事なので、決して他人事では済まされないかもしれませんし、自分が勤める会社の動向を冷静に分析しておくことも必要でしょう。
「去就」を使った例文2
「今の会社を飛び出したものの、これからの自分の去就について悩んでいる」ここに出てくる「自分」は何を思って会社を辞めたのか分かりませんが、これからどのようにしていくのか、悩んでいるようです。
転職を考えて、今の会社を退職するのであればまだいいのですが、感情的になり辞めてしまったのでは、軽率だったかもしれません。
今では、転職することに対してあまり抵抗がある時代ではなくなりつつあります。
しかし、それはあくまでキャリアアップのことであり、短絡的に現職を辞めてしまうことは愚の骨頂というもので、じっくりと先を考えることが大切です。
「去就」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「去就」という言葉と似ている意味を持つ言葉には、どんなものがあるでしょうか?
ここで「去就」の類義語をいくつか挙げてみることにしました。
- 「進退」
- 「出処進退」
- 「身の振り方」
「進退」
「進退」という言葉が「去就」の類義語の1つと挙げることができるでしょう。
意味は「今いる地位や役職に留まるかどうかの態度のこと」となります。
人は、高い社会的地位を得ると、その座から離れることが中々できないものです。
特に長年居座り続けると、ますますその気持ちが強くなってしまうので、まだ周りからの評判が良い時に、退くことが理想的です。
「出処進退」
「しゅっしょしんたい」という読み方をする「出処進退」も類義語ですが、前の「進退」よりもさらに意味が強調されている感じがあります。
「今の役職や地位に留まるか辞職するか、態度をはっきりさせること」という解釈になります。
また他には、「官公庁で役人の立場に就くことと、役人を辞めて民間企業に退く」という意味もあります。
「身の振り方」
「身の振り方」という慣用句も「去就」の類義語的な表現として理解することができます。
「将来の生活に関する方針」という意味で、「私は定年退職後の身の振り方を考ええているのですが、まだ明確な行き先までは見えない」というような形で使われます。
今では、60歳定年から65歳定年と伸びていく傾向にありますが、現実的には、まだまだ60歳定年が大半ではないかと思います。
しかも、60歳近くになってから次の転職先を考えていては遅いという見方をする人も少なくありません。
40代、50代から先を見据えて、「身の振り方」を考えるべきでしょう。
「去就」の英語(解釈)など
「去就」を英語で表現すると、“committing”という言葉で訳すことができます。
意味は、「委ねる」や「身を任す」ということになるのですが、カタカタ語でも「コミットする」という言葉でも、ビジネスシーンで使われていますので、理解はしやすいでしょう。
「去就」とは、類義語でも出てきたように「今後の身の振り方」という解釈もできます。
ビジネス社会に身を置く立場の人間は、自分の将来設計を意識していくことが大接近だということです。
20代、30代くらいは仕事を覚えて40代には、それなりの立場になっていることでしょうが、その時の地位に甘んじることなく、客観的に60歳以降の働き方を考えていくことも必要だと思います。