「健闘」とは?意味と使い方!類語や英語を紹介!「健闘」と「健勝」の違い
「健闘」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
運動会の選手宣誓で聞いたことがある、などという人もいるかもしれません。
それならば、「健闘」という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「健闘」という言葉の意味を紹介します。
目次
- 「健闘」の意味とは?
- 「健闘」の読み方
- 「健闘」の言葉の使い方
- 「健闘」を使った言葉と意味を解釈
- 「健闘」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「健闘」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「健闘」の英語(解釈)・例文など
- 「健闘」と「健勝」の違い
「健闘」の意味とは?
「健闘」という言葉には「 不利な条件でも立派に戦う、困難でもよく戦う、強敵に努力して戦う」という意味があります。
「不利な条件でも立派に戦う」という意味を持つため、運動会の選手宣誓などでよく使われるのです。
たとえ勝敗がかかっていたとしても、ずるをしたり、相手の不利を喜んだり、という事はスポーツマンシップに反します。
過酷な試練だと思ったとしても、そして絶対に勝てないと思ったとしても、卑怯なことをせずに正々堂々と努力するということを指します。
「健闘」の読み方
「健闘」という言葉は「けんとう」と読みます。
漢字は複雑ですが、読み方はそこまで複雑ではありませんのでしっかりと覚えておきましょう。
「健闘」の言葉の使い方
検討という言葉は「健闘を祈る」「健闘を称える」という表現でよく使われます。
相手を激励する時に「頑張ってください」と表現する代わりに「健闘を祈っています」という事も可能です。
ただし「健闘を祈る」、という表現は目上の人には使えません。
目上の人に使う場合はご活躍を応援しております。
成功をお祈りしております、などといった表現を選ばなければいけません。
「健闘を祈る」という表現を目上の人に使ってしまうと、偉そうだという印象を与えてしまいます。
「健闘」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「健闘」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「健闘を称える」
- 「健闘を祈る」
「健闘を称える」
「健闘を讃える」、という表現は相手の努力を認める、ということです。
スポーツマンシップ等においては、どれだけ難しい状況であってもあきらめることなく、最後まで努力をしなければいけません。
それは受験なのでも同様です。
勉強などでも、どれだけ志望校のレベルが高いとしても、最後まで諦めずに勉強した場合、それはまさに「健闘」したということになります。
たとえ受験に成功できなかったとしても、今まで努力してきたということを認め、家族で労を労うということもあるのではないでしょうか。
それは「健闘を称える」ということになります。
「健闘を祈る」
「健闘を祈る」、という事は相手が立派に戦えるように、負けることなく戦えるように、奨励するという意味があります。
確かにスポーツや勉強などにおいては諦めてしまいそうになる瞬間がありますよね。
そのような時も前向きに努力できるように、相手がずるをしたとしても自分は正々堂々といられるように、そして成功できるように、祈るという意味を持ちます。
ただし、先ほども述べた通り、これは確かに立派に立ち向かえるように祈るということですが、目下の人や同等の人に対してのみ使える表現です。
「健闘」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「健闘」という表現を使った例文を紹介します。
- 「健闘」の例文1
- 「健闘」の例文2
「健闘」の例文1
「あの選手は、強敵に対して互角に健闘した」
スポーツなどをしていると、どれだけ強い選手であったとしても同じく強い選手にあたり、苦労することがあります。
自分より明らかに弱い選手と戦うのであれば簡単に勝利できますが、相手が自分と同じレベルであれば、そうはいきませんね。
負けそうになったとき、人間はずるいことを考えてしまう、という場合もあるのではないでしょうか。
しかし、自分よりも強いかもしれない敵に対して正々堂々と戦った場合、周りから高く評価されることもあります。
また、たとえ負けたとしても、ギリギリまで戦った場合は「健闘」を讃えられるでしょう。
ただし、どれだけ努力したつもりであったとしてもあっという間に負けてしまえば、後から「もっと頑張るべきだった」などと言われてしまう可能性もあります。
「健闘」の例文2
「彼らは試合の後、握手をして、お互いの健闘を称えた」
スポーツはよくわからないという人であっても、例えばサッカーの試合の後、お互いの選手が握手をしているシーンを見たことがある、という人も多いのではないでしょうか。
勝ち負け関係なく、確かに負けた側は悔しい思いをしますが、お互いに「健闘」を称えるために握手をしたり、ハグをしたりするのです。
2018年のワールドカップでは、日本のサッカーチームとベルギーのサッカーチームが戦いました。
ベルギーのレベルを考えれば日本は完敗なのではないかと考えられましたが、しっかりと「健闘」したため、世界的にも高い評価を受けています。
「健闘」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「活躍」【かつやく】
- 「多幸」【たこう】
- 「善戦」【ぜんせん】
「活躍」【かつやく】
活躍という表現は目立った行動と功績で強く人の印象に残る、という意味を持ちます。
これを強調して大活躍、ということもあります。
特にスポーツにおいては、チーム戦などにおいて活躍し、チームを勝利に導く人がいますね。
ビジネスにおいては「今後のご活躍をお祈りいたします」と表現される場合もあります。
「多幸」【たこう】
多幸は非常に強い幸福や超越的な満足のことを指しています。
多幸感という言葉もあり、これは幸福感を司る神経伝達物質であるセロトニンがたくさん放出されている状態を指しているのです。
爽快な気分の事を指し、陶酔、上機嫌、などと表現される場合もあります。
「ご多幸をお祈りします」などという形で使われます。
「善戦」【ぜんせん】
善戦とは力を尽くしてよく戦うことを指し、特に強敵に対して力を尽くすことを指します。
力の弱い人や負けた方の戦いぶりに対して使うことが多く、十分に力を発揮することを指しており、善戦する、などという表現が用いられます。
「健闘」の英語(解釈)・例文など
「健闘」という表現を英語にすると、力を尽くした戦いぶりなどに関しては“good fight”、“strenuous efforts”、“make strenuous efforts”などと表現できます。
「健闘を祈っています」ということであれば“good luck”や“take it easy”などという表現が使えます。
- 「健闘」の英文例1
- 「健闘」の英文例2
「健闘」の英文例1
“They lost despite the a brave fight.”
これは「健闘虚しく、彼らは負けてしまった」という意味になります。
力いっぱい戦ったからといって、誰でも勝てるというわけではありません。
残念ながら負けてしまうこともありますね。
そのような場合は“despite their strenuous efforts”と言い換えることもできます。
「健闘」の英文例2
“The player has done very well.”
これは「あの選手は本当によく健闘した」という意味になります。
チーム戦等の場合、際立って活躍する選手がいますよね。
その選手の「健闘」を称え、このように表現できます。
「健闘」と「健勝」の違い
「健闘」とよく似た表現に、健勝という表現があります。
これは元気が優れた元気なこと、という意味を持っており、ビジネス文書等においても挨拶文でよく使われます。
挨拶文の場合は「ますますご健勝のこととお喜び申し上げます」と表現でき、末尾で使う場合は「皆様のご健勝をお祈り申し上げます」といった形で使えます。
「健闘」という言葉の場合、よく頑張って戦うという意味ですので、健康という意味は持ち合わせていません。
現代社会は特に競争社会とも言われていますので、「健闘」することがとても大切です。
また、最後まで努力をした人の事はきちんと称えられる気持ちを持ちたいですね。