「高める」とは?意味と使い方!例文や類語や英語を紹介!
「高める」という言葉は日常会話でよく使われています。
どの様な意味で使われる言葉なのでしょうか、例文や類語などについても知っておきましょう。
目次
- 「高める」の意味とは?
- 「高める」の読み方
- 「高める」の言葉の使い方
- 「高める」を使った言葉と意味を解釈
- 「高める」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「高める」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「高める」の英語(解釈)・例文など
- 「高める」の対義語
「高める」の意味とは?
「高める」の意味と言葉の成り立ち、「上げる」との違いについて紹介します。
- 「高める」の意味
- 「高める」の言葉の成り立ち
- 「高める」と「上げる」の違い
「高める」の意味
「高める」の意味は「低いレベルのものを高くする」という意味です。
元々程度が低いものがあり、そのレベルを何かの方法を用いたり努力をすることで高くすることを言います。
現在一定のレベルを維持しているものがあるのですが、それが納得のいかないレベルである場合に対策を講じてより上のレベルを目指す時に使います。
「高める」の言葉の成り立ち
「高める」は「高い」という形容詞を他動詞に変化させたものです。
つまり「自分から何か働きかけることでものごとの価値や水準を向上させる」という意味になるのです。
文語形は「高む」で、自動詞に変化させると「高まる」になります。
「高める」と「上げる」の違い
「高める」は「一般的に低いと見なされるレベルのものを努力により引き上げること」です。
「上げる」は「今までより高い状態にすること」「一段と望ましい状態にすること」で、元々のレベルが低い訳ではありません。
現在のレベルが高いか低いかというのが違いになります。
また「高める」には「どこまで高めるべきか」という数値はありません。
そしてその対象は「評判」や「名声」「知識」など、目に見えないものが殆どです。
一方「上げる」は「何らかの指標があり、そこに向かって高めていくこと」です。
対象となるのは「成績」や「売上」「給料」など数値で測れるものが多くなります。
付加価値を表すものか、数字で表すものかという違いもあるのです。
「高める」の読み方
「高める」は「たかめる」と読みます。
特に難しい読み方ではありませんので問題ないでしょう。
「高める」の言葉の使い方
「高める」の言葉の使い方には以下のポイントがあります。
- 何らかの行動を伴う
- 相手に対して使う時には注意
何らかの行動を伴う
「高める」は自動詞で、何もせずにものごとのレベルが向上するのではなく、何らかの行動を伴ってレベルを向上させる時に使います。
ビジネスの場で「高めます」と言った以上、何らかの対策やアイデアがなければ無責任な人になってしまいます。
相手に対して使う時には注意
「高める」は「低い程度のものを向上させること」です。
チームで実施しているやり方の効果やや相手の作業効率などに対して「高めましょう」と言うと、一生懸命やっている人達に対して「今のままではレベルが低い」と言っていることになります。
人間関係が悪くならない様に使い方に注意しましょう。
「高める」を使った言葉と意味を解釈
「高める」を使った言葉と解釈を紹介します。
- 「生産性を高める」【せいさんせいをたかめる】
- 「気持ちを高める」【きもちをたかめる】
- 「士気を高める」【しきをたかめる】
「生産性を高める」【せいさんせいをたかめる】
主にビジネスで使われる言葉で「その仕事をこなす為に資材や労働力、資金がどれだけ有効に使われているかを表す言葉」です。
会社を運営する時に、それがメーカーであってもサービス業であっても、商品を生産するには資材と労働力、資金が必要になります。
極端に言えば、これらの要素が最も少なく、しかも短時間で多くこなせる程「生産性が高い」ことになるのです。
この言葉は現在何らかの問題があって時間に見合うだけの量が生産できない状態にあり、工夫や努力でより短時間・低コストで良い商品を作ることを意味しています。
「気持ちを高める」【きもちをたかめる】
そのものごとに対する意識を強くして、やる気を出す様にすることを言います。
現在何かの目標を持って行動している、或いは既に手掛けている状態にあるのですが、今一つ意識が低かったりやる気が起きない状態です。
モチベーションが低いまま行動しても要領が悪かったりミスをしたりして、良い結果は望めません。
自分、或いは周囲の気持ちを引き締めてより高い意識でものごとに臨もうとする状態を表しています。
「士気を高める」【しきをたかめる】
職場でスタッフの意気込みを更に強めることを言います。
「士気」とは元々戦いにおける兵士たちの戦闘意欲のことで、ここから転じて「多くの人達が一致団結してものごとに取り組む強い気持ち」を意味する様になりました。
ビジネスにおいてはチームワークが大切であり、メンバーの意気込みを向上させることでより良い結果が出せるということを表しています。
「高める」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「高める」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「高める」を使った例文1
- 「高める」を使った例文2
「高める」を使った例文1
「健康になるには免疫力を高める必要がある」
現在風邪やアレルギーなど体調不良がある人は、免疫力が低下している可能性があります。
免疫力を向上させれば健康が回復することも多く、栄養バランスの良い食事や運動、良質の睡眠が必要です。
「高める」を使った例文2
「学習効果を高めるには睡眠も大切だ」
勉強しても中々成績が上がらない場合、睡眠不足により脳が疲れている可能性があります。
しっかりと睡眠を摂ることで勉強をした分が成績に反映される様になるかも知れません。
「高める」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「高める」の類語は以下の通りです。
- 「引き上げる」【ひきあげる】
- 「上向ける」【うわむける】
- 「磨く」【みがく】
「引き上げる」【ひきあげる】
何かの方法やきっかけにより、勢い付けて上昇させることを言います。
物理的に物を上に移動させる他、能力や給与などに対しても使われます。
「上向ける」【うわむける】
現在下降気味、或いは低迷状態のものを上昇させようとすることを言います。
「景気」や「状態」など、大きな流れのあるものに使われます。
「磨く」【みがく】
一生懸命努力をしてよりよい状態にすることです。
これは「努力をする」という行為自体を意味していて、その結果能力や価値を「高める」ことになるのです。
「高める」の英語(解釈)・例文など
「高める」の英語には以下の表現があります。
- “We have to improve our performance.”
- “She lifted up people's spirits by her activity.”
“We have to improve our performance.”
「我々はもっとパフォーマンスを高める必要がある」となります。
“improve”は「改良・改善」という意味で、少しでも問題がある時に使えます。
“She lifted up people's spirits by her activity.”
「彼女はその行動により人々の気持ちを高めた」になります。
“lift up”は「低いモノを持ち上げる」という意味に使います。
「高める」の対義語
「高める」の対義語は「低める」です。
「高過ぎるものを意図的に低下させること」で、高めると真逆の意味になります。
「高める」は「元々低いレベルのものを向上させること」です。
自分で努力をして今よりも上の状態にする時に使います。
意欲を感じさせる言葉ですので、積極的に使う様にしましょう。