「適した」とは?意味と使い方!例文と対義語!類語や英語を紹介!
「適した」、という言葉を知っているでしょうか。
日常生活でもよく使われる表現ですので、使ったことがあるという人もいるでしょう。
それならば「適した」という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「適した」、という言葉について詳しく紹介します。
目次
- 「適した」の意味とは?
- 「適した」の読み方
- 「適した」の言葉の使い方
- 「適した」を使った言葉と意味を解釈
- 「適した」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「適した」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「適した」の英語(解釈)・例文など
- 「適した」と「適切な」の違い
「適した」の意味とは?
「適した」、という言葉はサ行5段活用の動詞である「適す」の連用形である「適し」に過去、官僚、存続、確認の助動詞である「た」をつけた形になります。
適す、というのは適する、と同様であり、適する、というのはあるものが他のものによく合う、当てはまる、あるいはふさわしい資格や能力がある、という意味になります。
例えば、「自分に適した職業」、「自分に適した授業」、「自分に適した習い事」、などといった表現ができます。
「子供に適した遊び」、「子供に適したテレビ番組」、などという表現を使う人もいるのではないでしょうか。
「適した」の読み方
「適した」、という表現は「てきした」と読みます。
「適」という漢字にはよく似た表記が多いですから、間違えないように気をつけましょう。
「適した」の言葉の使い方
「適した」、という表現はふさわしい、という時に使われます。
例えば子供に「適した施設」、子供に「適した映画」、など、問題ない、害がない、利点がある、などという時に「適した」という表現がよく使われます。
例えば彼女に「適した学校」、彼に「適した仕事」、などといった言い回しもあります。
適していない、という場合はふさわしくない、という意味であり、子供に「適した番組ではない」、子供に適していない、などと使います。
「適した」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「適した」、という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「適した服装」の意味
- 「適した湿度」の意味
「適した服装」の意味
「適した服装」、というのはその場や状況、その人の品格にふさわしい、という意味になります。
TPOという表現がありますが、どのような服装であったとしても場所に適していない服装では意味がありません。
どれだけ美しい洋服であっても、例えばウェディングドレスを日常的に着用したりはしないですよね。
フォーマルなパーティーにジーパンで行ってはいけません。
その状況に応じた服装が「適した服装」、ということになります。
「適した湿度」の意味
「適した湿度」、というのは心地よく感じる人のことを指します。
特に梅雨の時期などは湿度が高くなってしまい、ジメジメして気分が悪いと思う人もいるのではないでしょうか。
乾燥している時などには加湿器を使い、うまく湿度をコントロールしていかなければいけません。
特に赤ちゃんがいる場合などは赤ちゃんが心地よいと感じる湿度に設定する必要があります。
あまりに乾燥してしまうと、赤ちゃんの声が枯れてしまう可能性もあります。
「適した」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「適した」を使った例文1
- 「適した」を使った例文2
「適した」を使った例文1
「父は、生まれたばかりの娘の洋服を買いに行ったのに2歳児に適した洋服を買ってきた」
赤ちゃんはとても可愛いですよね。
生まれたばかりの新生児はとても小さく、洋服を1枚着せるにも、肌に優しいもの、吸収性が良いもの、などと意識するのではないでしょうか。
その一方で、少し大きくなった子供の洋服も可愛らしいものです。
家族が新生児の洋服などを買いに行くと、サイズが大きなものに目移りしてしまい、すぐには着られそうにないものなどを購入してしまうこともあるかもしれません。
「適した」を使った例文2
「この時間は、子供に適した番組が少ない」
夕方は子供に「適した」テレビ番組が増えます。
しかし、夜になると子供向けのテレビ番組が少なくなります。
特に9時台はドラマなど、人気の番組が増えますが、場合によっては子供に適していないこともあるかもしれません。
子供にテレビ番組を見せるときは、両親がしっかりとチェックし、子供に適しているかどうか確認する必要があります。
「適した」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは「適した」という表現の類義語を紹介します。
- 「似つかわしい」【につかわしい】
- 「妥当」【だとう】
- 「ふさわしい」【ふさわしい】
「似つかわしい」【につかわしい】
似つかわしいという表現は、似合う、ふさわしい、という意味を持ちます。
似合う、という表現は服装などがその人に合っている様子を指しますが、似つかわしいというのはその服装が場所やその人の人格、品格に適切であるということを指しています。
似付かわしい、と書くこともあります。
「妥当」【だとう】
妥当という表現は、その判断や処置が場所だけではなく、同類のものにも当てはまっている、正しい、という意味を持ちます。
これは演繹法で使われるものであり、適切でぴったり当てはまっている様子を指しています。
妥当ではない、と否定する場合もあります。
あるいは実績や実情に当てはまっている、ということを表現するために使われることも少なくありません。
「ふさわしい」【ふさわしい】
ふさわしいという表現は、釣り合って「適した」状態であるということです。
例えば、弁護士にふさわしい、医者にふさわしい、などと使え、程度や性格などが適切に対応している、という意味を持ちます。
例えば「配偶者としてふさわしい」「王妃としてふさわしい」などという表現があります。
「適した」の英語(解釈)・例文など
ここでは「適した」という表現の英語の例文を紹介します。
- 「適した」の英文例1
- 「適した」の英文例2
「適した」の英文例1
“My parents thought my girlfriend was suitable for my wife.”
「私の両親は、私の彼女が妻に適した存在であると感じた」という意味になります。
日本国憲法によれば、結婚は両性の合意によってのみ成り立つものですが、やはり両親などが喜んでくれる人と結婚したいですよね。
両親が「あなたの配偶者にふさわしい」などと言ってくれたら、とても嬉しく感じるのではないでしょうか。
確かにお互いに愛する気持ちがあれば夫婦としての生活は成り立ちますが、どのような時もお互いを支えるという気持ちもとても大切です。
「適した」の英文例2
“She deserves to be a lawyer.”
これは「彼女は弁護士に適している」という意味になります。
弁護士として働くからには、物事を客観的に見る力だけではなく、物事を独創的に考える力も必要ですし、新たな前例を探す力も求められます。
裁判などで戦うためには精進しなければいけませんから、それなりに想像力も必要ですし、検事たちと議論するためのコミュニケーション能力、戦術、なども必要になります。
そのため誰でもなれるというわけではありません。
「適した」と「適切な」の違い
「適した」、という表現は適切な、という表現と少し違いがあります。
適切な、という表現は形容動詞である「適切だ」の連体形であり、状況や物事にぴったり当てはまる、ふさわしい、という意味があります。
過不足なく当てはまるという意味で使われており、適切な指導、適切な忠告、などと使われます。
「適した」という表現よりもより狭い意味で使われているのです。
「適した」、という表現は日常的にも使えますし、ビジネスにおいても使える表現です。
物事に「適した」選択を取る事は非常に大切であり、例えば服装や髪型、化粧などもその場に「適した」ものにしなければいけません。
社会人として何が適しているのか、しっかり判断できるようになりたいものです。