「言わしめる」とは?意味と使い方!例文!類語や英語を紹介!「言わせる」の違い
「言わしめる」とは、「言わせること・そう言うように命じたり促したりすること」です。
「言わしめる」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)や言い換え・英語と解釈・言わしめると言わせるの違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「言わしめる」の意味とは?
- 「言わしめる」の読み方
- 「言わしめる」の言葉の使い方
- 「言わしめる」を使った言葉と意味を解釈
- 「言わしめる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「言わしめる」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「言わしめる」の英語(解釈)・例文など
- 「言わしめる」と「言わせる」の違い
「言わしめる」の意味とは?
「言わしめる」の意味は、「言わせること・そう言うように命じたり促したりすること」になります。
「言わしめる」という言葉は、「自分(相手)にそのように言わせるだけの理由・根拠・価値などがあること」を間接的に示唆しています。
「言わしめる」の「しめる」は使役の助動詞であり、「〜させる」の意味を持っています。
「言わしめる」には「命令したり促したりして言わせること」の意味合いもありますが、それ以上に「自分(相手)がその理由や価値などに納得して、自然とそのように言わせられる」というニュアンスが強くなっています。
「言わしめる」の読み方
「言わしめる」の読み方は、「いわしめる」になります。
「言わしめる」の言葉の使い方
「言わしめる」の言葉の使い方は、「自分(相手)にそのように言わせるだけの理由・根拠・価値などがある場合」に使うという使い方になります。
特に「相手の実力・能力・実績・魅力」などを本心から認めさせられたような状況において、「言わしめる」という言葉を使うことができるのです。
例えば、「ペレをしてサッカーの神童と言わしめた少年がいました」や「料理人である私に美味いと言わしめるだけの圧倒的な料理の才能とセンスを持ち合わせていました」などの文章において、「言わしめる」の言葉を正しく使用することができます。
「言わしめる」を使った言葉と意味を解釈
「言わしめる」を使った言葉と意味を解釈
「言わしめる所以」
「言わしめる所以(いわしめるゆえん)」の言葉の意味は、「そのように言わせるだけの理由・原因・根拠」になります。
「言わしめる所以」というのは、「その人がなぜそのように言われているのかの理由」について語る時に使われる言葉なのです。
例えば、「地域の有力者である彼をして、脅威であると言わしめる所以は、その敵が持つ豊富な資金源にありました」などの文章で使うことができます。
「言わしめる人物」
「言わしめる人物」というのは、「そのように言わせるだけの実力・能力・価値などがある人物」を意味しています。
基本的には、「実力がある・能力や魅力が高い」など相手のことを高く評価する文脈で使われる言葉になっています。
例えば、「百年に一人の天才と言わしめる人物だけあって、その実力は段違いでした」などの文章において、「言わしめる人物」という言葉を使用できます。
「言わしめる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「言わしめる」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「言わしめる」を使った例文1
- 「言わしめる」を使った例文2
「言わしめる」を使った例文1
「その男は柔道の達人に、強敵と言わしめるほどの格闘技のセンスを持っていました」
この「言わしめる」を使った例文は、「その男は柔道の達人に、強敵と言わせるほどの素晴らしい格闘技のセンスを持っていた」ということを意味しています。
この例文では、「強敵と言わせるだけの腕力・格闘センスがあること」を示唆しています。
「言わしめる」を使った例文2
「世界各国の美人を寵愛してきた中国王朝の皇帝をして、見たこともない絶世の美人と言わしめたほどの女性でした」
この「言わしめる」を使った例文は、「世界各国の美人を寵愛してきた中国王朝の皇帝に、今まで見たこともない絶世の美人と言わせるほどの抜きん出た美貌を持つ女性であったこと」を意味しています。
「言わしめる」の類語や言い換え(シソーラス)
「言わしめる」の類語や言い換え(シソーラス)について、分かりやすく解説していきます。
- 「言わせる」【いわせる】
- 「言わす」【いわす】
- 「言うように仕向ける」【いうようにしむける】
「言わせる」【いわせる】
「言わしめる」の類語(シソーラス)として、「言わせる」があります。
サ行下一段活用の動詞「言わせる」の言葉の意味は、「相手にそう言うようにさせること・そう言うことを強制したり促したりすること」になります。
言わせることを意味する「言わしめる」の類語(シソーラス)として、「言わせる」を上げられます。
「言わす」【いわす】
「言わしめる」の類語・言い換えとして、「言わす」があります。
サ行五段活用の動詞「言わす」の言葉の意味は、「言わせること・言うように命じること」になります。
言わせること、言うように促すことを意味する「言わしめる」は、「言わす」という言葉で言い換えることができるのです。
「言うように仕向ける」【いうようにしむける】
「言わしめる」の類語(シソーラス)として、「言うように仕向ける」があります。
「言わしめる」の言葉の意味として、「言わせること・そのように言うことを促すこと」があります。
「言うように仕向ける」の意味は、「そのように言うことを間接的に命じたり促したりすること」になります。
その意味から、「言わしめる」の類語として「言うように仕向ける」を指摘できます。
「言わしめる」の英語(解釈)・例文など
「言わしめる」の英語は、“make somebody say〜(人に〜と言わせる)”、“have a reason to say〜”、“have a reason to make people say〜”(人に〜と言わせるだけの理由がある)になります。
「言わしめる」を使った英語の例文を紹介して、その意味を解釈します。
- “He made me say that I can't beat him absolutely.”
- “She had a reason to make people say that she is one beauty in a hundred years.”
“He made me say that I can't beat him absolutely.”
この「言わしめる」を使った英語の例文は、「彼は私をして、あなたには絶対に敵わないと言わしめました」になります。
「人に〜を言わしめる」は、“make one say that〜”という定型的な英文で表現することができます。
“She had a reason to make people say that she is one beauty in a hundred years.”
この「言わしめる」を使った英語の例文は、「彼女は人々に、100年に1人の美人であると言わしめました」を意味しています。
「人に〜と言わしめる(人に〜と言わせるだけの理由がある)」は、“have a reason to make people(person) say〜”の英文で表せます。
「言わしめる」と「言わせる」の違い
「言わしめる」の言葉には「言わせる」の意味もありますが、ただ「言わせる」とだけいうと「強制したり命令したりして無理にそう言わせる」というニュアンスが強くなってしまいます。
「言わしめる」という言葉の意味には、「そう言わせるだけの理由・根拠・価値・実力がある」というニュアンスが込められています。
つまり、「言わしめる」の方は「(強制・命令で)言わせる」のではなくて、「本人がその理由に納得してそう言わせられてしまう(相手の力を認めて言わせられてしまう)」という意味が強くなっている違いがあるのです。
「言わしめる」という言葉について徹底的に解説しましたが、「言わしめる」には「言わせること・そう言わせるだけの理由や根拠、価値などがあること」などの意味があります。
「言わしめる」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「言わせる」「言わす」「言うように仕向ける」などがあります。
「言わしめる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。