「貴い」の意味とは?例文や類語、対義語や英語を紹介!
皆さんは、「貴い」という言葉を普段の生活の中で、使ったり、聞くことがあるでしょうか?
この言葉は、かなり身近な言葉かもしれませんが、意外と意味をきちんと理解している人は少なくかもしれませんので、今回はこの言葉について見ていくことにします。
目次
- 「貴い」の意味とは?
- 「貴い」の読み方
- 「貴い」の言葉の使い方
- 「貴い」の反対語
- 「貴い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「貴い」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「貴い」の英語(解釈)・例文など
- 「貴い」と「尊い」の違い
「貴い」の意味とは?
「貴い」とは「価値が高いこと」、「大切」、「貴重」というように「非常に価値のあること」という意味合いがある他に「身分が高い」、「敬う」という意味も持っている言葉です。
「貴い」の読み方
「貴い」は「とうとい」という読み方をします。
「貴い」の言葉の使い方
世の中には、とても崇高なことを感じさせてくれる出来事がありますが、めったに経験することができないことに遭ったり、または価値のあることに触れてみる際に、「貴い」を使うことになるでしょう。
「貴い」の反対語
「貴い」は「価値が高いこと」を指していますが、この言葉の対義語としては、「賤しい」という言葉が出てきます。
「品が悪い」、「洗練されていない」、「下品」、「意地が汚い」、「慎みがない」、「ケチ」といったような意味があります。
「貴い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「貴い」を使った例文を見ていき、どんな場面で活用できるかを改めて理解していくことにしましょう。
- 「貴い」を使った例文1
- 「貴い」を使った例文2
「貴い」を使った例文1
「時は金よりも貴いというけれど、慌ただしく時間が過ぎていく毎日だからこそ、本当にそう思います」
今やインターネットが普及して情報の流れが、とても速くなってきました。
それだけに、ビジネスの世界でも時間があっという間に過ぎてしまう感じがしてなりません。
これからの時代は効率よく時間管理をしていくことが重要になっていきますが、これが「貴い時間」なのです。
「貴い」を使った例文2
「今年配属された田中君は、貴い家柄だったのか、他の社員とは振るまいが違っている」
何か普通の企業に大企業の子息が入ってきたのか、彼の行動には他の人とは全く違うオーラが出ているのかもしれません。
意識的に優雅な振るまいをしているわけではなく、元々生まれ持った性格なのでしょう。
これも家柄なのか、血筋のよさが出ている感じがしますね。
こんなタイプの人は、何気ない動作や振るまいが、とても自然な形で嫌らしさがないので、誰もから慕われていくはずです。
こんな人と知り合いになれたなら、とてもハッピーかもしれません。
「貴い」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
では、ここで「貴い」と似ている意味を持った類義語をいくつか挙げてみるごとにしました。
- 「気高い」
- 「高潔」
- 「ノーブル」
「気高い」
まずは「気高い」という言葉を「貴い」の類義語として紹介しますが、「高い、あるいは高尚な性質を持つ」という意味がある言葉です。
「彼の気高さには、誰も近づくことさえできないくらいにまぶしい」と言えような場面で出てくる言葉です。
今では「気高い」ということを指して表現できる人は少なくなった感じがするのですが、家柄がよかったり、育ちのいい人は、自然と「気高い」オーラを身にまとっています。
「気高い人」は変にプライドが高いわけでなく、自然に発言することができて、自然に行動することができるのです。
その一挙一動に「気高さ」があるのですから、誰もが真似できるものではないでしょう。
「高潔」
「高潔」という言葉も類義語の1つとして扱うことができるでしょう。
「気高く立派で汚れのないこと」という意味がありますが、「高潔な人柄が誰もから高い信頼を持たれている」というような使われ方をします。
「高潔な人」ほど、多くの人から信頼されるのではないかと思います。
今の現代社会では、様々な不祥事な出来事が日時茶飯事に起こっています。
それだからこそ、「高潔」であるべき立場の人が悪いことをして、世間を騒がしています。
しかし、本当に「高潔な人」は、決してそのようなことがありません。
「ノーブル」
「ノーブル」という言葉も「貴い」と近い意味のある言葉として紹介したい類義語です。
「身分の高い」という意味の英語が語源でカタカナ語としても用いられることがあります。
「ノーブルな人」となると「高貴で上品な人」のことを指しますが、それは単純に外見だけを言っているのではなく、育ちや家柄がよい印象を内面から溢れ出しています。
「貴い」の英語(解釈)・例文など
「貴い」を英語で表現すると、どのような訳し方ができるでしょうか?
- “precious”
- “noble”
“precious”
“precious”が「貴い」の英訳として挙げることができますが、発音は「プレシャス」となり、この言葉も時々、カタカナ語として用いられることがあります。
“noble”
“noble”と「貴い」の英語表現の1つとなりますが、前項で挙げた類義語の「ノーブル」のことです。
「ノーブル」という言葉には、「貴族」と解釈されることもあるので、いかに高貴な言葉なのかが分かると思います。
「貴い」と「尊い」の違い
「貴い」は「とうとい」という読み方をしますが、同じ発音に「尊い」という言葉もありますが、これら2つの言葉には、違いがあるのでしょうか?
「尊い」とは「敬わなければならないもの」、「大切にしなくてはならないもの」という意味があり、「貴い」には「貴重で価値が高いことやもの」、「高貴だ」という意味があります。
このことから「尊い」は「神」や「人」などに対して、「敬う」という「主観的な気持ち」を表すことが多く、「尊い神々の遺産」といったような使い方をしますが、「貴い」は、「物」や「事柄」に対して、それらが持っている特性や性質を客観的に示す場合に使います。
「貴い」という言葉の使い方を見ていくと、私達の周りにはいかに価値の高い事柄がたくさんあるかが分かってきます。
何気なく接している人でも、実は貴い存在の人なのかもしれません。
そのために、その本質を見逃してしまい、その価値の高さを理解できずに過ぎていくようなもったいないことを、している可能性も否定できません。
そのことから、私達は価値のある「尊い」ものや人に触れて、目を養う必要があると思います。
「貴い」という言葉には、そんなことを教えてくれる素晴らしさがあるように思えるのです。