「慄く/戦く」とは?意味と使い方!例文!類語や英語を紹介!
何気なく耳に飛び込んでくる言葉でも、実際に漢字で表記されると、どんな読み方をしているか迷ってしまいそうな言葉がないでしょうか?
例えば「慄く」という言葉などは、簡単に読めそうでも、実際にどんな発音をするのか困ってしまう人も少なくないでしょう。
今回は、この「慄く」について見ていくことにしましょう。
目次
- 「慄く」の意味とは?
- 「慄く」の読み方
- 「慄く」の言葉の使い方
- 「慄く」を使った言葉と意味を解釈
- 「慄く」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「慄く」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「慄く」と「戦く」は同じ意味?
- 「慄く」の英語(解釈)・例文など
「慄く」の意味とは?
「慄く」とは「恐怖や興奮などの状態で身体が震えるほどの思いをしてしまう」や「身体が恐怖心で全く動かすことができないような状態になる」というような意味がある言葉です。
「慄く」の読み方
「慄く」は「おののく」というふうに読みますが、この言葉は時々使われている言葉でもあるので、聞き慣れないということはないでしょう。
しかし、漢字で見るケースが少ないために、読み方が分からないということがあるかもしれません。
ここで忘れないようにしっかりと覚えておくようにしましょう。
「慄く」の言葉の使い方
「慄く」とは「あまりにも恐ろしさに身震いする」という意味なので、この世のものとは思えないことが目の前に現れたなら、間違いなく、この言葉を使ってしまうでしょう。
その他にも色々と恐怖心をあおるような場面があると、必ずと言っていいくらいに出てくる言葉です。
「慄く」を使った言葉と意味を解釈
では、「慄く」を使った言葉の意味を解釈してみるとこにしましょう。
- 「戦慄く」の意味
「戦慄く」の意味
「慄」の含んだ言葉に「戦慄く」というものがありますが、「わななく」という読み方をします。
この「戦慄く」には、いくつかの解釈ができるのですが、「恐怖や緊張、寒さのためにブルブルと身体が震えて止まらない」という意味や、「声や楽器の音などの振動で震える」と音にまつわる解釈があったり、恐怖心から「動揺する」、「ざわつく」というような意味がニュアンスも含まれていることがあります。
「慄く」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
「慄く」を使った例文を見ていくことで、もう少し具体的な活用法に踏み込んでみましょう。
- 「慄く」を使った例文1
- 「慄く」を使った例文2
「慄く」を使った例文1
「真っ暗な暗闇の中で、波がざわめくように慄きが私に走ったのだ」
この例文を見ていると、まるで悪霊か怨霊が自分の所に近寄ってくるような感じがします。
そんな存在を見る力はないのでしょうが、ただならぬ空気は察知しているのかもしれませんね。
「慄く」を使った例文2
「敵の大軍に慄く心を抑えて、冷静さを保っことができようか」
戦場であまりに多い兵力で迫ってくる敵軍が視界に広がって来ると、冷静になって反撃するようなことはできません。
こんな時に「慄く」という言葉が相応しいでしょう。
「慄く」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここで「慄く」と同じ解釈ができる類義語をいくつか挙げてみることにしました。
- 「身震い」
- 「寒気立つ」
- 「打ち震える」
「身震い」
「身震い」とは、「あまりの恐しさからブルブルと身体が震えること」という意味の他に「寒さで身体が震える」という理解もできます。
「今夜の心霊番組を全て見てしまい、身震いが止まらない」というように「恐怖心」から来る表現と、「今夜は急に冷え込んできたせいで、帰宅途中で身震いしてしまった」と寒さに関して使うことができます。
でも、「身震い」が、一旦始まると中々、その震えを止めることができないので、困ってしまいます。
もし心霊スポットに彼女を連れ添っていたなら、格好いいところを見せようと頑張るかもしれませんが、恐怖心にかられて彼女をその場に残して行かないようしてください。
「寒気立つ」
「寒気立つ」とは、「恐怖心から思わず身体に寒気が走る」という意味で使われる表現です。
怖いものを見たり触れたりして、思わずゾクッとした経験を持っている人もいるのではないかと思いますが、このような時に「寒気立つ」という言葉が当てはまります。
「打ち震える」
「打ち震える」という言葉もがあり、「慄く」の類義語として挙げることができますが、決して恐怖心から来る震えだけではありません。
感動したり感激することで、「身体が打ち震える」という場面でも使うことができます。
「我が母校が全国優勝を果たして、感動で身体が打ち震えています」というような言い回しで使われることもあります。
「慄く」と「戦く」は同じ意味?
「慄く」と同じ「おののく」に「戦く」という言葉もありますが、こちらも「恐怖心から震える」という意味になり全く同じになります。
明確な使い分けがありませんが、どちらを使っても間違いはなさそうです。
それでも「戦く」の方が使い慣れている「戦」を使っているので、平易な印象があります。
「慄く」の英語(解釈)・例文など
では、ここで「慄く」の英語的表現も見ていくことにしたいと思います。
- “to shake”
- “to shudder”
“to shake”
「慄く」を英語で表現すると、“to shake”という言葉で表すことができます。
この言葉の後に“from fear”が付くと、「怖さで慄く」ということになりますし、“cold”、“excitement”などを付けることによって、寒さや興奮しているために、「慄く」という解釈が成り立ちます。
“to shudder”
“to shudder”も「慄く」の英訳として使える表現で、「震える」という意味があります。
「慄く」という動作は私達の日常生活の場面でもよくあることです。
夏の暑い夜に怖いもの見たさに、心霊スポットに行って、ちょっとした声や音に敏感に反応して「恐怖に慄く」ということがないでしょうか?
恐怖心のあまり、大きな悲鳴を上げる方がよっぽど慄きそうなのですが、こんな肝試しはあまり歓迎されるものではありません。
世の中には人の常識では語ることができない超常現象が数多くありますが、そんな時ほど冷静な気持ちを持っておきたいものです。