「淡々」の意味とは?「坦々」の使い分け、使い方や例文、類語や英語も紹介!
「淡々」という言葉の意味や読み方、使い方を紹介します。
また「淡々」を使った言葉や例文をしょうかいします。
さらに「淡々」の英語や例文、対義語や類語を紹介します。
目次
- 「淡々」の意味とは?
- 「淡々」の読み方
- 「淡々」の言葉の使い方
- 「淡々」を使った言葉と意味を解釈
- 「淡々」を使った例文や短文・言い換えなど
- 「淡々」の類語や言い換え
- 「淡々」と「坦々」の使い分け
- 「淡々」の英語・例文など
- 「淡々」の対義語
「淡々」の意味とは?
「淡々」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
みなさんの中にも、「淡々」としていると言われた経験がある人もいるかもしれません。
一方で「淡々」という言葉を今日初めて知ったという人もいるでしょう。
そこで「淡々」という言葉の意味を紹介します。
「淡々」には「色などが、あっさりしている様子」という意味があります。
例えば「淡々とした色使い」という場合は、あっさりした色を使っているという意味になります。
また性格や態度などがあっさりしている時も、「淡々とした様子」などと言われる事があります。
「淡々」の読み方
「淡々」という言葉の読み方が分かるでしょうか。
「淡々」は「たんたん」と読みます。
「淡い」という漢字がふたつ並んで、「淡々」という言葉を作り、「たんたん」と読みます。
パンダのような読み方だと覚えておきましょう。
「淡々」の言葉の使い方
「淡々」という言葉の使い方を紹介します。
「淡々」には、色などがあっさりした様子という意味があるため、まずは色味に対して使ってみましょう。
例えば部屋の色使いを表現する時、あっさり目の色が多く使われている時は「淡々とした部屋だね」などと表現できます。
また「淡々」は態度や性格などに対しても使用可能です。
他の人に比べてあっさりした様子の人などに対して、「淡々としているね」などと声を掛けてみましょう。
「淡々」を使った言葉と意味を解釈
「淡々」を使った言葉と意味を紹介し、解釈して行きます。
「淡々」という言葉を使った、頻繁に登場する言い回しを紹介します。
- 「淡々と過ごす」【たんたんとすごす】
- 「淡々としている」【たんたんとしている】
- 「淡々と進める」【たんたんとすすめる】
「淡々と過ごす」【たんたんとすごす】
「淡々と過ごす」という言い方を良くします。
日常生活を送る時に、喜怒哀楽をはっきりさせたり、メリハリをつけてドラマチックに過ごす人がいますが、一方であっさりとした生活を送る人もいます。
このような人の生活ぶりを表現する時に、「淡々と過ごす」という言い回しをします。
「淡々としている」【たんたんとしている】
「淡々としている」は、あっさりとした態度を取る人の事を言います。
例えば、辛い仕事を「大変」「もう嫌だ」などとつぶやきながらこなす人がいる一方で、涼しい顔をしてこなす人がいます。
後者の人の態度はあっさりしているため、「淡々としている」と言えます。
「淡々と進める」【たんたんとすすめる】
「淡々と進める」という言い回しも良く使います。
ドラマチックに作業を進めるのではなく、決められた手順通りに作業を進めると、あっさりした印象になります。
このような作業の仕方は「淡々と進める」と表現できます。
「淡々」を使った例文や短文・言い換えなど
「淡々」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「淡々」をどのように文章に組み込めばいいか、理解しやすくなるかもしれません。
- 「淡々」を使った例文1
- 「淡々」を使った例文2
「淡々」を使った例文1
「彼の部屋は『淡々』とした色合いでまとめられている」
この例文のように、あっさりとした色合いに対して、「淡々」という言葉を使います。
赤や黄色など、原色や派手な色が使われていない部屋は「淡々」とした色使いと言われます。
「淡々」とした色使いの部屋は、落ち着いた住みやすい部屋かもしれません。
「淡々」を使った例文2
「彼は自分の不幸を『淡々』と語った」
この例文に登場する彼は、自分の不幸を辛そうだったり、ドラマチックに語るのではなく、あっさりと話したのでしょう。
それが第三者からは「淡々」と語ったように見えたはずです。
心の中の闇は、もっと深いかもしれません。
「淡々」の類語や言い換え
「淡々」の類語や言い換えを紹介します。
「淡々」という言葉と、よく似ている言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「淡泊」【たんぱく】
- 「淡い」【あわい】
「淡泊」【たんぱく】
「淡泊」には、「色や味わいがあっさりしている様子」または「行動や性格があっさりしている様子」という意味があります。
あっさり風味でコクがない味わいの料理に対して、「淡泊だね」などと表現できます
「淡い」【あわい】
「淡い」には、「色調が柔らかで薄い」という意味があります。
薄いピンクで柔らかな印象のあるセーターなどは、「淡いピンクにセーター」と呼ばれます。
初恋の思い出が柔らかで、薄目な時にも「淡い初恋」などと言われます。
「淡々」と「坦々」の使い分け
「淡々」と「坦々」には、どのような違いがあるでしょうか。
「坦々」には「土地や道路が平らな様子」という意味があります。
また「波乱なく、物事が過ぎて行く様子」という意味もあります。
後者の意味は「淡々」とよく似ていますが、「土地が平坦」という意味は「坦々」にしかない意味のため、平坦な道を進む時などは「坦々とした道」と表現するなど使い分けるようにしましょう。
「淡々」の英語・例文など
「淡々」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「淡々」を英語にする機会のために覚えておきましょう。
- “he is uninterested anything.”
- “They are unconcerned this place.”
“he is uninterested anything.”
この英文には、「彼はすべての物事に対して淡々としている」という意味があります。
“uninterested”には「興味がない」「淡々」という意味があります。
“They are unconcerned this place.”
この英文には、「彼らはこの場所について淡々としている」という意味があります。
“unconcerned”には「何気ない」「淡々」などの意味があります。
「淡々」の対義語
「淡々」の対義語を見て行きましょう。
「淡々」という言葉と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「濃い」【こい】
- 「濃厚」【のうこう】
「濃い」【こい】
「濃い」には、「色が深い」という意味があります。
例えば「赤」と「濃い赤」を比べると、後者の方が「深い色味の赤」という意味になります。
「濃い」は色だけでなく、味や性格に対しても使われます。
「濃厚」【のうこう】
「濃厚」という言葉には、「こってりと濃い事」という意味があります。
色味が濃い時、味わいがこってりとしている時などに使われます。
ラーメン好きの人なら、こってりとしたスープの事を「濃厚スープ」と言った事があるかもしれません。
「淡々」という言葉について見てきました。
「淡々」には「色味などがあっさりしている」という意味があります。
次回以降「淡々」という言葉を、より適切な場面で使えるようになるかもしれません。