「増殖」とは?意味と使い方!例文!類語や英語も紹介!「増殖」と「増加 」の違い
「増殖」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
学生時代、生物の授業で聞いた覚えがある、という人もいるかもしれませんね。
それならば、「増殖」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
ここでは「増殖」という言葉について紹介します。
目次
- 「増殖」の意味とは?
- 「増殖」の読み方
- 「増殖」の言葉の使い方
- 「増殖」を使った言葉と意味を解釈
- 「増殖」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「増殖」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
- 「増殖」と「増加」の違い
- 「増殖」の対義語
- 「増殖」の英語(解釈)・例文など
「増殖」の意味とは?
「増殖」という言葉は増えて多くなること、あるいは増やして多くすること、という意味があります。
生物学では細胞や個体の数が増える現象を指しており、細胞分裂や繁殖などを表すこともあります。
一般的には細胞が分裂して同質のものが増えること、という意味を持ちます。
また、YMOというアーティストが販売した4枚目のアルバムが「増殖」というタイトルになります。
「増殖」の読み方
「増殖」という表現は「ぞうしょく」と読みます。
これは中学生でも習う表現ですので、きちんと読めるようにしておきましょう。
「増殖」の言葉の使い方
「増殖」という表現は数量が多くなること、あるいは多くすること、という意味があります。
例えば「カビが増殖する」「ダニが増殖する」などという言い方があり、食中毒等に関して「菌が増殖する」、などと使われます。
生物学でも使われている表現であり、「生物が増殖する」という表現が用いられています。
その一方で、例えばゲームソフトなどでも「アイテムを増殖させる」「弾薬を増殖させる」などといった使われ方があります。
「増殖」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「増殖」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「増殖する」
- 「増殖中」
「増殖する」
「増殖する」、というのは何かが増え、同質のものが増えている最中のものを指します。
例えば、湿度が高い梅雨の時期等は「雑菌が増殖」しやすく、きちんと適切な掃除をしなければ「ダニなどが増殖」する傾向にあります。
また、この時期は洗濯物を外に干せず、室内干しにするという人も多いのではないでしょうか。
そんなときには「カビが増殖」してしまい、洗濯物も生乾きの状態になってしまうことがあります。
そうなると匂いもしますし、大変ですよね。
風通しを良くして洗剤を工夫するなど、出来る限りのことをしていかなければいけません。
エアコンなどで湿度を取ることにより、「カビなどの増殖」を防げます。
「増殖中」
「増殖中」、というのは増えている最中のものを指します。
例えばゲームではアイテム等を「増殖」させることが可能であり、それによってレベルアップが図れます。
日常生活では細菌などが「増殖」している場合もあり、例えば冷蔵庫で「細菌が増殖する」場合もあります。
冷蔵庫に入れておけば安心だと思う菌人もいるでしょう。
しかし、時期によっては食中毒のリスクが増えてしまい、大変です。
例えば卵などに繁殖するサルモネラ菌、魚介類などに広がる腸炎ビブリオなど、簡単に「増殖」してしまいますので注意が必要です。
「増殖」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
ここでは「増殖」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
- 「増殖」の例文1
- 「増殖」の例文2
「増殖」の例文1
「冷蔵庫の気温を10度以下にすることで菌の増殖のスピードを緩められます」
冷蔵庫は基本的に10度以下に設定しておかなければいけません。
15度程度で細菌の「増殖」はスピードは緩くなりますが、15度では十分では無いのです。
そのため、冷蔵庫から出した時点で細菌が「増殖」してしまい、食中毒を引き起こしてしまうこともあります。
そのため、冷蔵庫で保管しているからといって食品が必ずしも安全というわけでは無いのです。
冷蔵庫の温度は10度以下に設定するように心がけましょう。
「増殖」の例文2
「細胞が増殖する様子は顕微鏡で見られます」
科学の授業等では顕微鏡が欠かせません。
顕微鏡では肉眼で見られないものもはっきり見られます。
学生時代は顕微鏡が好きだったという人もいるのではないでしょうか。
顕微鏡を使えば「細胞の増殖」がはっきりわかりますし、例えば「微生物の増殖」なども見えますね。
最近では自宅で使える顕微鏡なども売られていますので、科学や生物に関心があるという人はぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
「増殖」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは「増殖」という言葉の類義語を紹介します。
- 「繁殖」【はんしょく】
- 「発生」【はっせい】
- 「産生」【さんせい】
「繁殖」【はんしょく】
繁殖というのは動物や植物がどんどん新しく生まれた増えていくことを指しています。
例えば、ペットショップなどではペットの生体が売られていますが、このような生体は繁殖場で生まれたものも多く、これらは販売のために繁殖させられています。
また、これは人工的に増やすという意味でも使われますので、例えばサケの繁殖などが行われる場合もあり、食生活を支えているといえます。
自分の子供を残す機能を持つものが繁殖行動を起こす場合もあります。
「発生」【はっせい】
発生というのは物事が起こることや生じること、という意味もありますが、生物学で卵が成体に発達することやその過程を指す場合もあります。
多細胞生物の研究の1つであり、配偶子と受精することによって配偶子形成をしていく過程を指しています。
「産生」【さんせい】
産生は生み出すことという意味を持ち、細胞で物質が合成されること、生成されること、を指します。
「増殖」と「増加」の違い
繁殖は同質のものが増えるという意味ですが、増加というのはただ単に数量が増えること、あるいは増やすこと、という意味があります。
増加は具体的な数値として出せる者が対象になっており、「増殖」の場合は数えられません。
細胞分裂等は数が多すぎて数えられませんね。
そこに「増殖」と増加の違いがあります。
「増殖」の対義語
「増殖」という言葉にはこれといった対義語がありませんが、絶滅という表現が使えるでしょう。
絶滅という表現は1つの生物種の全ての個体が死んでしまうことを指しており、それ以上の子孫が望めない状態を指します。
例えば恐竜などは絶滅した動物の1つだといえます。
「増殖」の英語(解釈)・例文など
ここでは「増殖」という言葉を使った英語の例文を紹介します。
- “This professor is studying for proliferation.”
- “Be careful with a virus that grows in low temperature”
“This professor is studying for proliferation.”
この表現は、「この教授は増殖を専門分野として研究しています」という意味になります。
研究者たちはあらゆる問題を指摘し、それに沿った研究をして発表してきます。
「増殖」に関してもあらゆる研究が進められているのです。
“Be careful with a virus that grows in low temperature”
これは「雑菌は低音で増殖していくので気をつけてください」という意味になります。
先ほど冷蔵庫の例を出しましたが、細菌は気温が低すぎたり高すぎたりすると「増殖」してしまう傾向にあります。
適度な温度管理が重要になるのです。
「増殖」という表現は生物で使う言葉だと思っている人もいるかもしれません。
しかし、雑菌やウィルスなども「増殖」しますので、日常生活でも重要な表現になるのです。