「生々しい」の意味とは?使い方、対義語や類語、英語や例文を紹介!
「生々しい」、という表現を聞いたことがあるでしょうか。
漫画やテレビで使われている、漫画やテレビを見て感じたことがある、という人もいるかもしれませんね。
それならば、「生々しい」という表現はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「生々しい」という言葉について紹介します。
目次
- 「生々しい」の意味とは?
- 「生々しい」の読み方?
- 「生々しい」の英語(解釈)・例文など
- 「生々しい」の対義語はある?
- 「生々しい」の言葉の使い方
- 「生々しい」を使った言葉と意味を解釈
- 「生々しい」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
- 「生々しい」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
「生々しい」の意味とは?
「生々しい」、という表現は「まるでその場の情景を目の前で見ている錯覚に陥るほどの様子」という意味になります。
例えば、日本は自然災害が多い国として知られていますが、地震や津波などによって被害を受けた地域がテレビで放送されると、「生々しい」と感じる人もいるのではないでしょうか。
放送禁止のシーンなどではモザイクがかかることもあり、さらに「生々しい」と感じる人もいるかもしれません。
例えば津波の「生々しい傷跡」、「地震の生々しい爪痕」、などといった表現が使われます。
また、小説などでも文章を読むだけで簡単に想像ができてしまうような記述になっている場合、「生々しい」という表現が用いられます。
真新しい、という意味を持つ場合もありますので、文脈で判断しなければいけません。
「生々しい」の読み方?
「生々しい」という表現は「なまなましい」と読みます。
実際は「生生しい」という記述からできあがった表現です。
「生々しい」の英語(解釈)・例文など
ここでは「生々しい」という表現の英語での例文を紹介します。
- 「生々しい」の例文1
- 「生々しい」の例文2
「生々しい」の例文1
“That video was so vivid that we had to believe how awful the earthquake was.”
これは「その動画はとても生々しく、その自身がどれだけ恐ろしいものだったのかよくわかった」という意味になります。
日本は地震大国であり、確かに阪神淡路大震災や東日本大震災など、様々な地震を経験してきました。
その一方で、やはり自分が経験しなければ分からないということもあるのではないでしょうか。
しかし最近はインターネットなどでも簡単に情報が入手できるようになり、地震の生々しさ、その被害の生々しさが簡単にわかるようになりました。
地震の後のニュースなどを見て、その震災の被害の恐ろしさなどに涙を流す人も多いのではないでしょうか。
「生々しい」の例文2
“We watched a graphic example and that helped us to imagine how it was.”
これは「生々しい実例を見て、それがどのようなものなのか想像できた」という意味になります。
例えば、ドキュメンタリー番組などを作るときには様々な検証が行われます。
例えば交通事故であったり、詐欺であったり、様々な人にインタビューをし、ドキュメンタリーが作られるのです。
そのような実例を見ながら、交通事故や詐欺等の社会問題の恐ろしさがわかる、ということもあるのではないでしょうか。
最近は特に詐欺が横行していると言われますので、そのような問題を防ぐためにも、「生々しい番組」はそれなりに需要があると考えられています。
「生々しい」の対義語はある?
「生々しい」という表現にはこれといった対義語は存在しません。
ここでは逆の意味を持つ表現を紹介します。
- 古い
- わかりにくい
古い
「生々しい」という表現には真新しいという意味があります。
例えば、推理小説などでは「殺人事件現場には生々しい血液が残されていた」などといった表現が用いられます。
この場合、あまり時間が経っていない、まだ血液が凝固していない、などという意味になり、事件が起こったばかり、という様子を連想させます。
つまり、この場合は古い店という表現が対義語になります。
わかりにくい
「生々しい」、という表現にはわかりやすい、という意味があります。
小説に「生々しい表現」があれば、ただ活字を読んでいるだけにもかかわらず、その状況が連想できてしまう、ということもあるでしょう。
その場合、わかりにくいという表現が対義語になります。
活字だけでわかりやすいこともあれば、イラストがあってもわかりにくい、ということもあるのではないでしょうか。
「生々しい」の言葉の使い方
「生々しい」、という表現はネガティブな事柄に使われることも多いといえます。
例えば交通事故の跡が生々しく残っている、地震の傷跡が「生々しい」、あるいは性的な事柄に使われることもあります。
そのため、あまりにも「生々しい描写」などが使われている場合はテロップなどで「お子様の視聴にはご注意ください」などと注意書きがなされる場合もあります。
「生々しい」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「生々しい」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「生々しい話」
- 「生々しい光景」
「生々しい話」
「生々しい話」、というのは内容が露骨、あけすけ、あけっぴろげ、人間の欲望がむき出しになっている、などという意味を持ちます。
例えば、日本の民法は誰かがなくなった場合、その人の配偶者が財産を半分相続し、残りは子供たちで平等に分配する、ということを定めています。
その一方で、いつの世も財産問題は「生々しい問題」であり、子供たちが遺産相続をめぐって争う、などということも珍しくはありません。
行政書士に依頼し、全て解決してもらうという人もたくさんいます。
財産問題などはまさに「生々しい話」だと言えるでしょう。
「生々しい光景」
「生々しい光景」というのは、事件や事故、災害等の後、その傷跡が残っているということになります。
例えば2011年3月11日、前代未聞の津波が東日本を襲いました。
町がなくなってしまうその光景はまさに「生々しい光景」であり、建物の2階や3階までもが津波で被害を受けました。
いまだに復興していない地域も多く、そのような姿をテレビなどで見るたびに「生々しい光景」だと感じる人もいるのではないでしょうか。
「生々しい」を使った例文や短文・言い換えなど(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「生々しい」を使った例文1
- 「生々しい」を使った例文2
「生々しい」を使った例文1
「東日本大震災の傷跡が生々しくで、本当に見ていられない」
2020年には東京オリンピックが開かれます。
東京がオリンピックの会場になると決まったときには、これで東日本を復興させるだけの経済力を持つことができる、と感じた人も多いのではないでしょうか。
2011年に津波を経験した東日本はいまだに復興していない状態であり、そのドキュメンタリーなどはいまだに「生々しい」傷跡を放映しています。
「生々しい」を使った例文2
「友人のお父さんが亡くなったんだけれど、友人から聞いた生々しい遺産相続の話は聞くに耐えない」
本来ならば兄弟で平等に分配しなければいけない遺産ですが、例えば亡くなった親の面倒を見ていた、亡くなった親と同居していた、などという場合、どうしても遺産相続の話は複雑になります。
面倒を見ていたとしても、同居していたとしても、財産は本来平等に分配されなければいけません。
しかし人間には欲望がありますから、どうしても「他よりも多く欲しい」という考えが表に出てしまうのです。
遺産相続でトラブルになった結果、連絡を取り合わなくなってしまったという姉妹も珍しくはありません。
「生々しい」の類語や言い換え(シソーラス)言い換え
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- 「リアルな」【りあるな】
- 「現実的な」【げんじつてきな】
- 「現実味がある」【げんじつみがある】
「リアルな」【りあるな】
リアルなという表現は性質や様子が現実に即している、現実的である、という意味になります。
リアルというのは英語で現実という意味です。
「現実的な」【げんじつてきな】
現実的な、というのは現実に即している、という意味になります。
例えばトラブルが起こったときには現実的な方法で解決していかなければいけません。
どれだけ聞こえが良かったとしても、現実的ではない方法で物事は解決しないのです。
「現実味がある」【げんじつみがある】
現実味がある、という表現は現実にありそうに感じられるような状態、という意味を持ちます。
例えば、推理小説やミステリーの映画などを見ていると、「ストーリーとしては面白いけれど現実にはありえない」と思うこともあるのではないでしょうか。
そのようなものは現実味がある、とは言えません。
現実に起こってもおかしくない、実際に可能である、という場合は「現実味がある」と言えるのです。
「生々しい」、という表現は性的な事柄に使われる場合もありますが、現実に即している、などという意味でもよく使われます。
特に災害や事故などネガティブな事柄に対して使われることが多いですので、あまりプラスの意味合いを持つ表現とは併用されません。