「従う」の意味とは?「準ずる」との違い、対義語や類語、英語や使い方、例文を紹介!
「従う」とは、「後ろからついていくこと・他からの働きに順応すること」です。
「従う」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語(シソーラス)・従うと準ずるの違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「従う」の意味とは?
- 「従う」の読み方?
- 「従う」の英語(解釈)
- 「従う」の対義語・反対語
- 「従う」の言葉の使い方
- 「従う」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「従う」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「従う」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「従う」と「準ずる」の違い
「従う」の意味とは?
「従う」という言葉には、以下のような意味があります。
- 「従う」の言葉の意味1:後ろからついていく
- 「従う」の言葉の意味2:沿う
- 「従う」の言葉の意味3:他からの働きに応じる
- 「従う」の言葉の意味4:仕事に従事する
「従う」の言葉の意味1:後ろからついていく
「従う」の意味として、「後ろからついていくこと」や「先行する人(事例)の後に続くこと」があります。
「従う」の原義は、「前の人に従ってついていくこと」にあります。
例えば、「登山では先行する経験者に従って登りました」や「ガイドさんに従って旅をしました」などの文章で、この意味を示すことができます。
「従う」の言葉の意味2:沿う
「従う」の意味として、「(流れなどに)沿う・たどる」があります。
「従う」というのは、「一定の流れがあるもの沿うこと」や「案内表示などをたどること」を意味しているのです。
例えば、「河川の流れに従って歩きました」や「山際(やまぎわ)に従って進みました」などの文章で、この意味を示せます。
「従う」の言葉の意味3:他からの働きに応じる
「従う」の意味として、「他からの働きに応じること・順応すること・真似すること」や「法律・慣習・意見・有力者などに逆らわずにそのままにすること」があります。
例えば、「条件に従って対応は変わります」や「法律の規定に従って処罰を決めることになります」や「権力者に従って命令を聞きました」などの文章で、この意味を示せます。
「従う」の言葉の意味4:仕事に従事する
「従う」の意味として、「仕事に従事する・業務にたずさわる」があります。
「従う」という言葉は、「仕事・任務にたずさわっていること」や「決められた業務・義務をこなしていること」といった意味合いもあるのです。
例えば、「仕事内容に従ってください」や「私は長年この業務に従っています」などの文章で、この意味を表すことができます。
「従う」の読み方?
「従う」の読み方は、「したがう」になります。
「従う」の英語(解釈)
「従う」の英語・例文とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「従う」を使った英語の例文1
- 「従う」を使った英語の例文2
「従う」を使った英語の例文1
“Students obeyed their teacher's order.”
この「従う」を使った英語は、「生徒たちは先生の指示に従いました」を意味しています。
「〜に従う(指示・命令・ルールなどに従う)」の言葉は、一般的に“obey〜”や“submit to〜”で表現することができます。
「従う」を使った英語の例文2
“She followed her elder sister out.”
この「従う」を使った英語は、「彼女は姉の後に従って外に出ました」を意味しています。
「〜の後についていく」の意味の「〜に従う」は、“follow〜”で表せます。
“follow〜out(in)”で、「〜の後について外に出る(中に入る)」を意味します。
「従う」の対義語・反対語
「従う」の対義語・反対語には、以下のような言葉があります。
- 「抗う・背く」
- 「逆らう」
「抗う・背く」
「従う」の対義語・反対語として、「抗う(あらがう)・背く(そむく)」があります。
「抗う」の意味は、「流れ・法律・慣習などに従わずに抵抗すること」になります。
「背く」というのも、「従わないこと・命令に逆らうこと・ルールに反すること」を意味する言葉です。
他からの働きかけに順応する「従う」の対義語として、「抗う・背く」が上げられます。
「逆らう」
「従う」の対義語・反対語として、「逆らう(さからう)」があります。
「逆らう」というのは、「他の働きかけに対して従わないこと・流れや指示などに抵抗すること」を意味しています。
他からの働きかけや指示命令などに逆らわずにその通りにすることを意味する「従う」とは反対の意味を持つ対義語として、「逆らう」を指摘できます。
「従う」の言葉の使い方
「従う」の言葉の使い方は、「誰か(何か)の後ろからついていく場合」や「法律・有力者など他からの働きに応じて順応(服従)する場合」に使うという使い方になります。
例えば、「先輩に従って会場に入りました」や「法律に従って税金を納めました」などの文章で、「従う」の言葉を正しく使用できます。
それ以外にも、「業務に従う」で「仕事にたずさわる」という意味で使ったり、「ナビの案内に従う・川の流れに従う」で「沿う・たどる」の意味で使ったりすることがあります。
「従う」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「従う」を使った言葉・慣用句や熟語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「決定に従う」
- 「従う者」
「決定に従う」
「決定に従う」の言葉の意味は、「決定された内容に逆らわずに、そのまま受け入れて服従すること」になります。
「決定に従う」というのは、「決められたことに反対しないこと・決められたことに逆らわないこと」を意味しているのです。
「決定に従って私もその活動に参加します」などの文章で使えます。
「従う者」
「従う者」とは、「誰かの後ろからついていく人」や「誰かの指示命令を受け入れて動く人」を意味しています。
「従う者」という言葉には、「物理的に誰かの後ろからついていく人の意味」と「誰かの命令・法律(ルール)の命令などに対して逆らわずに服従する人の意味」があるのです。
「従う」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「従う」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「従う」を使った例文1
- 「従う」を使った例文2
「従う」を使った例文1
「大きな川の流れに従ってこのまま進んでいけば、右手に集落が見えてくるはずです」
この「従う」を使った例文は、「大きな川の流れに(逆らわずに)沿って、このまま進んでいけば、右手に集落が見えてくるはずである」ということを意味しています。
この例文の「従う」は、「流れに沿うこと・たどること」の意味になっています。
「従う」を使った例文2
「法治国家に住んでいる以上、あなたは自分が納得できなくても法律の定めに従う義務があるのです」
この「従う」を使った例文は、「法治国家に住んでいる以上は、あなたは自分が納得できなくても法律の定めにさからわずにそれを守る(服従する)義務がある」ということを意味しています。
「従う」の類語や言い換え(シソーラス)
「従う」の類語や言い換え(シソーラス)について、分かりやすく解説していきます。
- 「追従する」
- 「遵守する」
- 「順応する・同調する」
「追従する」
「従う」の類語(シソーラス)として、「追従する」があります。
「追従する」の言葉は、「その人(意見)に後から従うこと」を意味しています。
人・意見の後からついていくことを意味する「従う」の類語(シソーラス)として、「追従する」という言葉を指摘できます。
「遵守する」
「従う」の類語・言い換えとして、「遵守する」があります。
「従う」には「法律・慣習・決まりなどに対して逆らわずに言う通りにする」という意味があります。
その「従う」の意味から、「従う」はルールや言いつけに背かずに守ることを意味する「遵守」という言葉に言い換えることができます。
「順応する・同調する」
「従う」の類語(シソーラス)として、「順応する・同調する」があります。
「従う」の意味には、「他からの働きかけに合わせて逆らわずに順応する」ということがあります。
その意味から、外部の変化に合わせて調整する「順応する」や周囲・外部の変化に調子を合わせて同じようにする「同調する」という言葉を、「従う」のシソーラスとして上げることができます。
「従う」と「準ずる」の違い
「従う」の言葉の意味は「法律・決まり・習慣などに逆らわずにその通りにすること」ですが、「準ずる(じゅんずる)」の方は「何らかの基準・根拠にのっとっている(従っている)」を意味しているという違いがあります。
「従う」の言葉は「法律・権力・習慣など上から押し付けられたものに逆らわずに受け容れるという受動的な態度・行動」を意味していますが、「準ずる」の言葉は「正規の基準になぞらえて判断するという能動的な態度・行動」を意味しているという違いがあるのです。
「従う」という言葉について徹底的に解説しましたが、従うには「後ろからついていくこと・他からの働きに順応すること」などの意味があります。
「従う」の類語・類義表現としては、「追従する」「遵守する」「順応する・同調する」などがあります。
「従う」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。