「問答無用」の意味とは?英語、類語や使い方、例文を紹介!
問答無用という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
文言も何となく意味がわかるという人もいるかもしれませんね。
それならば、問答無用という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは問答無用という表現について紹介します。
目次
- 「問答無用」の意味とは?
- 「問答無用」の読み方?
- 「問答無用」の英語(解釈)
- 「問答無用」を分解して解釈(語源)
- 「問答無用」の言葉の使い方
- 「問答無用」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「問答無用」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「問答無用」を使うときの注意点
「問答無用」の意味とは?
問答無用という言葉は、議論や話し合いをこれ以上続けても意味がない、ということを表す熟語です。
どれだけ議論をしても役に立たないという状態で使われる表現であり、「これで議論を終わります」という意味です。
問答という表現は問いながら答えるという一連のやりとりを表します。
ビジネスにおいては議論や会議などを指すこともあります。
そして無用というのは役に立たない、必要がない、ということです。
つまり、問答無用という言葉はどれだけ話し合っても意味がない、という意味になるのです。
「問答無用」の読み方?
問答無用という表現は「もんどうむよう」と読みます。
時々、「無用」を「無要」と表記する人がいます。
確かに必要がないという意味です。
気持ちはわかりますが、このような熟語は存在しませんので注意が必要です。
「問答無用」の英語(解釈)
問答無用という言葉を英語にすると、“no questions”、“no further discussion”、などと表現されることがほとんどです。
例えば、「これ以上は問答無用なので、これで会議を終わります」と言われた時、それでも一生懸命議論をしようとして手を挙げても“hey, meeting is over”と言われるかもしれません。
また、あるいは“no more discussion is needed”と説得されることもあるでしょう。
シチュエーションによって表現が大きく変わります。
問答無用という表現を直訳すれば良いというわけではありませんので、注意をしましょう。
「問答無用」を分解して解釈(語源)
問答無用という表現を分解して紹介します。
先ほども少し触れましたが、もう少し詳しく解説します。
- 「問答」
- 「無用」
「問答」
問答というのは問いかけや答えのことを指します。
一般的には質疑応答、あるいは会議、議会、での一連の流れを指します。
会議においては様々な質疑応答がなされますよね。
そのことを問答というのです。
「無用」
無用というのはそれ以上必要がない、意味がない、役に立たない、無駄である、ということになります。
用が無い、という意味で無用と書きます。
必要がない、という気持ちから無要と表記してしまう人もいますが、これは誤りですので気をつけましょう。
ちなみに、問答無用という熟語は漢字検定5級に出てくる表現です。
特にビジネスにおいては間違えたら恥ずかしい表記になります。
「問答無用」の言葉の使い方
問答無用という表現は日常的に使われるものではありません。
それよりも会議や話し合いで使われることが多く、「これ以上は問答無用です」と言われることも多いでしょう。
例えば、会議においてはいくら話し合っても堂々巡りをしていて前進できないということがありますよね。
自治会の話し合いなどでは、昔からのやり方ばかりが尊重されてしまい、若い人が何を言っても聞いてもらえない、ということもあるかもしれません。
そのようなときには問答無用という表現が使えます。
「問答無用」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「問答無用」を使った例文1
- 「問答無用」を使った例文2
「問答無用」を使った例文1
「何度話し合っても同じ結論しか出ず、あの会議は本当に問答無用だった」
何度も話し合いを重ねても、最終的に同じ結論にしか行きつかなければ、どれだけ話し合いをしても無駄ということになります。
それも中身がある、それなりに話している価値がある、などということであれば良いですが、会議そのものにはかなりの時間を費やしますし、準備をする人もそれなりに書類を用意しなければいけません。
つまり、きちんとした結論を出せない会議は多くの人の時間を無駄にしてしまいます。
最終的に結論が出ない場合、そしてなんと話し合いをしても同じ結果になる場合、話し合いをするだけ時間の無駄、これ以上の話し合いは役に立たない、と判断できるのではないでしょうか。
「問答無用」を使った例文2
「あの教師は何をどう説明しても話を聞かない、こちらからしてみれば問答無用だよね」
モンスターペアレンツという言葉が使われるようになって久しいですが、保護者からしてみれば教員こそが話を聞いてくれない、と感じることも多いのではないでしょうか。
子供の言い分を信じて学校に問い合わせても、同じような説明しか受けられない、保身に走ってばかりで話にならない、と感じることもあるかもしれません。
子供のためには諦めたくないところですが、どれだけ話し合っても問答無用ならば、保護者としても賢くならなければいけないかも知れませんね。
「問答無用」の類語や類義表現(シソーラス)
ここでは類義語を紹介します。
- らちがあかない
- 有無を言わさない
- 無理矢理
らちがあかない
らちがあかないという表現は、物事が進展しない、決着できないという意味であり、もともとは馬の柵が開かないと何も始まらない、と言われていたことからこの言葉が使われるようになりました。
どれだけ話し合ってもらちがあかない、という表現があります。
有無を言わさない
有無を言わさないというのは、相手に反論の機会を与えず、物事を決めること、という意味を持ちます。
どれだけ話し合っても意味がない、これ以上話し合っても無駄だ、というときには、相手が自分の話を聞いてくれないからどれだけ自分の意見を主張しても意味がない、と感じる場合がありますよね。
そんな時には有無を言わさないという表現が使えます。
「部長は有無を言わさない物言いをするから、何を言っても無駄だよ」と言えるのです。
無理矢理
無理矢理という表現は本人の意思を無視して強引に何かをさせる様子、という意味を持ちます。
先ほどと同様、相手が自分の意見を全然聞いてくれない、耳を貸すつもりがない、ということであれば、何を言っても無駄ですよね。
そのような状態を無理矢理と言います。
「問答無用」を使うときの注意点
問答無用という表現を使うときには、使い方に注意をしなければいけません。
まず、特にこの言葉はビジネスシーンで使われますが、言葉を選ばなければいけないこともたくさんあります。
例えば、立場が下の人が上の人に対して使ってはいけません。
例えば、お店でお客さんたちが問答無用で返品を要求してきたとします。
しかし、お店の側が「問答無用で言われても困ります」とは答えられませんね。
立場によっては、問答無用という表現は使ってはいけません。
問答無用という表現はビジネスで使われることが多いと考えられます。
しかし、特にビジネスは繊細な場所ですから、言葉を選ばなければいけないことも多いでしょう。
時と場合によっては、問答無用という言葉は使わない方が良いこともあります。