「素晴らしい」の意味とは?「素晴らしい」は上から目線?敬語・英語【使い方や例文】
「素晴らしい」という表現は、誰もが1度は使ったことがある、聞いたことがある、という言葉なのではないでしょうか。
それならば、「素晴らしい」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「素晴らしい」という言葉について紹介します。
目次
- 「素晴らしい」の意味とは?
- 「素晴らしい」の読み方?
- 「素晴らしい」の英語(解釈)
- 「素晴らしい」の語源
- 「素晴らしい」の言葉の使い方
- 「素晴らしい」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「素晴らしい」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「素晴らしい」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「素晴らしい」は上から目線?敬語
「素晴らしい」の意味とは?
「素晴らしい」という言葉は、「優れていて褒め讃えられる有様」という意味を持ちます。
非常に優れている、好ましい、などの意味を持ち、思わず感嘆してしまうような様子を指します。
子供たちが舞台の上で一生懸命踊っている姿は、上手下手を別にして誰もが「素晴らしい」と思うのではないでしょうか。
あるいは難関の試験に合格したり、コンテストで優勝したり、誰もができないようなことを成し遂げた人に対し、「あの人はすばらしい」と表現することもあります。
ノーベル賞を取得した人に対して「今年は素晴らしい人たちが選ばれた」ということもあるでしょう。
「素晴らしい」の読み方?
「素晴らしい」という言葉は「すばらしい」と読みます。
ひらがなで描かれることも多いですので、ぜひ覚えておきましょう。
「素晴らしい」の英語(解釈)
すばらしいという言葉を英語にすると、“great”や“awesome”などという表現が使えます。
“good”だけだと、良いという意味にはなりますが、「素晴らしい」と言えるほど強い意味合いは持ちません。
そのため、より良いというイメージを持った単語の方が良いでしょう。
他と比べても圧倒的にすばらしい、ということであれば“outstanding”という表現を使うことで、より卓越しているというイメージを表に出せます。
「素晴らしい」の語源
「素晴らしい」という言葉は、今でこそ非常に好ましい、などという意味合いで使われます。
しかし江戸時代は、「素晴らしい」という言葉は「とんでもない」「ひどい」という意味で使われていました。
「縮まる」「狭くなる」という意味を表していた「すばる」という言葉が形容詞になり、「素晴らしい」という表現になったと考えられています。
そのため、「素晴らしい」という言葉が今のような意味合いで使われるようになったのはまさに最近のことなのです。
「素晴らしい」の言葉の使い方
「素晴らしい」という言葉は誰かに対していつでも使える表現です。
例えば他の人に比べて特別な力を持っている努力を続けている、などという場合、ほめたたえる時にも使えますし、応援する意味でも使えます。
例えば、試験で良い点数を取ったという人にはいつも高い点数を取ったということ、さらに今まで頑張ってきたという事で「素晴らしい」という表現が使えます。
自分の大学教授が研究を発表し、それを書籍にまとめて出版されたのであれば、それに対して「素晴らしい」といえます。
また、この表現は嫌味で使われることもあります。
いつも問題行動ばかりを起こしている人が何か新しい問題を起こしたとき、ため息をつきながら「素晴らしい」ということもできます。
この場合、「まだ何か考えているのか」「相変わらず変わらないね」「進歩がないね」という意味で使われています。
「素晴らしい」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここではすばらしいという言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「素晴らしい人」
- 「素晴らしいYMCA」とは?
「素晴らしい人」
「素晴らしい1年」というのは優れている人、優れた功績や才能、能力を持っている人、ということになります。
例えば、毎年ノーベル賞を受賞した人が紹介されますが、やはりそのような人は卓越した功績を持っている「素晴らしい人」ということになります。
今までノーベル賞を受けてきた人の中にはキュリー夫人やマザーテレサがいますが、どの人たちも自分の人生をかけて世界を変えてきた人だと言えるでしょう。
ちなみにノーベルという人はダイナマイトを発明しました。
しかしダイナマイトがどれほどの破壊力を持つのかということに恐怖を感じ、その発明から得たお金をノーベル賞として使うように言い残したことから、ノーベル賞が始まったと言われています。
「素晴らしいYMCA」とは?
YOUNG MAN(YMCA)というのは西城秀樹が歌っている曲のタイトルを指します。
YMCAは“Young Men's Christian Assosiation”の頭文字です。
表面上では若者を元気付ける曲であり、「素晴らしい」ところから入るべきだ、と勧められる内容になっています。
実際にはゲイを対象としているなど、同姓愛を歌ったものでもあるため、オブラートに包まれた歌詞になっているという特徴があります。
「素晴らしい」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「素晴らしい」を使った例文1
- 「素晴らしい」を使った例文2
「素晴らしい」を使った例文1
「あそこの木はいつもきちんと挨拶ができて本当に素晴らしい」
親は子供が小さな時からマナーなどを教えていきますよね。
誰かに会ったら挨拶をするように、何かをもらったらお礼を言い、きちんとお母さんに伝えるように、友達の家に行ったときには「お邪魔します」「お邪魔しました」をはっきり言えるように、と教えていくのではないでしょうか。
しかし、残念ながらすべての子供たちができるとは限りません。
何度注意しても挨拶ができない子がいますし、長い目で見て忍耐強く教えていかなければいけない子供もたくさんいます。
そんな中で、きちんと挨拶ができる、きちんとお礼が言える、などという子供を見ると、「素晴らしい」と感じるのではないでしょうか。
「素晴らしい」を使った例文2
「あの人の研究は素晴らしいけれど、人間性には大きな問題がある」
様々な研究ができあがる中、研究者としては「素晴らしい」けれど、人間としてはいかがなものか、という人も珍しくはありません。
特に研究者や大学の教員の中には研究の事しか考えていない、自分の専門分野には目がない、という人もたくさんいますから、人間性はともかく研究ばかりは「素晴らしい」、という結果にもなりかねません。
もちろん、今は大学で専任の教員になること自体が難しいと言われていますから、それが叶うのであれば何をしてもあまり関係ないのかもしれません。
しかし、大学生を教えるからこそ、人間性もそれなりに磨いておきたいものです。
「素晴らしい」の類語や類義表現(シソーラス)
ここでは類義語を紹介します。
- 魅力的な【みりょくてきな】
- 美しい【うつくしい】
魅力的な【みりょくてきな】
魅力的なという表現は、人に関心をもたれるような優れた性質を持っている、非常にチャーミングである、などという意味になります。
他の人の目を惹きつける、他の人から羨ましがられる、という事は魅力的、ということになります。
例えば、女性ならば誰でも美容に関心があるのではないでしょうか。
そんな中、魅力的なプロポーションをしていたり、魅力的な髪型をしていたり、という人は注目を集めますね。
美しい【うつくしい】
姿や形、色や音などが整っていて鮮やかで快く感じられるようなものは美しいと表現できます。
調和がとれていて快い、という意味になり、必ずしも見た目が美しいというわけではありません。
音色が美しい、形が美しい、など、インテリアや家具を見て美しいと感じることもありますね。
「素晴らしい」は上から目線?敬語
その一方で、「素晴らしい」という表現は先生から言われることが多い、などと感じる人もいるのではないでしょうか。
つまり、「素晴らしい」という表現は上から目線なのでしょうか。
確かに、「社長は素晴らしい人だ」というと違和感があると思う人もいるでしょう。
第三者と話をしている時ならば問題ありませんが、「社長、その考え方は素晴らしいです」と言えば、なんだか社長を軽視しているように感じてしまう人もいるかもしれません。
「素晴らしい」という表現は評価する言葉です。
評価を下す、という言葉があるように、評価というものは基本的に目上の人から目下の人に行うものを指します。
「素晴らしい」という言葉は目上の人には使わない方が良いでしょう。
もしも目上の人に使うのであれば、「感銘を致しました」「感服致しました」などという表現の方が適切です。
「素晴らしい」という表現は、幼稚園や小学校で先生が子供に対していう言葉だと思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、「素晴らしい」という言葉は質が高いものに対して全般的に使うことが可能です。
一方で、目上の人には言葉遣いに気をつける必要があります。