「受け入れる」の意味とは・「受け入れる」と「受け止める」の違い・英語【使い方や例文】
「受け入れる」という言葉を使ったことがあるでしょうか。
誰しもいちどは何かを受け入れたり、受け入れられたり、という経験を持つでしょう。
それならば、「受け入れる」という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「受け入れる」という言葉について紹介します。
目次
- 「受け入れる」の意味とは?
- 「受け入れる」の読み方?
- 「受け入れる」の英語(解釈)
- 「受け入れる」の敬語・ビジネスでの敬語
- 「受け入れる」の言葉の使い方
- 「受け入れる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「受け入れる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「受け入れる」の類語や言い換え(シソーラス)
- 「受け入れる」と「受け止める」の違い
「受け入れる」の意味とは?
「受け入れる」という言葉は「人の意見や要求などを聞き入れること」という意味を持ちます下手問えば、誰かから何かをするように言われた時、それを受け入れて相手の指示に従います。
あるいは、受け入れられないということもあるかもしれません。
また、お客さんが購入したものを持って返品の要求をしてきた場合、その要求を受け入れなければいけない場合がありますね。
レシートがある、購入してから2週間以内、などという場合は「返品要求を受け入れる」必要があるケースが多いと考えられます。
「受け入れる」の読み方?
「受け入れる」というのは「うけいれる」と読みます。
「受け容れる」という表記もありますが、これも人のいうことや「要求を受け入れる」、などの意味を持ち、「受け入れる」と同じ意味になります。
「受け入れる」の英語(解釈)
ここでは、「受け入れる」という表現の英語を紹介します。
- “accept”
- “take in”
“accept”
“accept”というのは受け止める、という意味があります。
例えば、「入学希望者を受け入れる」、「要求を受け入れる」、などという場合はこの英語が使えます。
例えば、「私たちは選ばれた入学希望者を受け入れます」ということであれば“We accept selected candidates”と表現できます。
お客さんからの「要求を受け入れる」ということであれば“We accept customers' demands”といえます。
“take in”
「人々が受け入れる」、という場合は“take in”という表現が使えます。
例えば、難民を引き受けるのであれば“We take in refugees”という表現が可能です。
ホームステイで「留学生を受け入れる」のであれば、“We take in exchange students”になります。
どちらかというと「宿を必要としている人を受け入れる」、「屋根の下で生活したがっている人を受け入れる」、といったイメージがあります。
あるいは、困っている人を家に泊める、という意味でも使えます。
「受け入れる」の敬語・ビジネスでの敬語
「受け入れる」という表現はビジネスでもよく使われる言葉ですが、ビジネスで使うのであれば、敬語にしなければいけません。
「受け入れる」という表現を敬語にする場合、かしこまった言い回しも知っておかなければいけません。
例えば、「受け入れる」という表現を熟語で表現すると受諾するというものになり、例えば「ポツダム宣言を受諾する」といった表現になります。
普通に「受け入れる」という表現を敬語にするならば、「受け入れます」という表現が使えます。
しかし、もしも尊敬語を使うならば「お受け入れなさる」になりますし、謙譲語を使うのであれば「受け入れさせていただく」になります。
「受け入れる」の言葉の使い方
「受け入れる」という表現はあらゆる場面で使える言葉です。
要求を飲む、取り入れる、家に泊める、など、様々な場合で使えます。
ビジネスにおいても、「取引先の要求を受け入れる」、「取引先の言い分を受け入れる」、「同僚からの指摘を受け入れる」、「上司からの指示を受け入れる」、など、様々な言い回しが可能です。
特にビジネスにおいては否応なしに相手の言い分を受け入れなければいけないこともあるでしょう。
メールなどで指示を受けた場合は「きちんとメールを読みました」といった返信をすることも大切です。
24時間以内に返信ができるようにしたいものですね。
「受け入れる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここでは「受け入れる」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「受け入れる力」
「受け入れる力」
「受け入れる」力、というのはたとえ不条理な言い分であったとしても、その人の言い分や要求が受け入れられる、寛容である、柔軟であるということになります。
例えばマニュアルばかりを重視してしまった場合、例外を受け入れられなかったり、予想外の事態に直面してしまったときに対応できない、などという問題が生じます。
しかし、現実に何が起こっているのか受け入れられれば、たとえ初めての状態であったとしてもきちんと対応できます。
そのため、物事を「受け入れる」力は非常に大切なのです。
「受け入れる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは、例文をいくつか紹介します。
- 「受け入れる」を使った例文1
- 「受け入れる」を使った例文2
「受け入れる」を使った例文1
「私たちは毎年、海外からの留学生を受け入れてる」
最近はグローバル化が一般化し、留学プログラムなどが知名度を上げつつあります。
そんな中、外国からの留学生を受け入れているという団体や、地域もありますよね。
また、近所の人などに声をかけ、ホストファミリーとして留学生を受け入れてくれるようにお願いしている事務所などもあります。
日本からも海外留学をする人が増え、特に高校や大学での留学プログラムが充実しつつあります。
「受け入れる」を使った例文2
「あそこの保育園では24時間子供を受け入れている」
最近は待機児童等という言葉もよく使われるようになり、親が働きたいと思っているのに、子供の行ける保育園が限られており、親が働けないという状態が起こっています。
シングルマザー等であっても子供を保育園に預けられないという状態が起こっており、どうやって子供育てるのか問題視されています。
そんな中、やはり無認可保育園は非常に重要な存在であり、特に24時間子供の受け入れが可能である、一時的に預かってくれる、という場所は、働くお母さんにとっては大切な場所ですよね。
確かに、認可保育園の方が安心だという声もあるかもしれません。
しかし、働くお母さんにとってありがたい存在である保育園の存在も重要です。
保育に欠けた子供たちが集まる場としてふさわしい場所が増えたら良いですね。
「受け入れる」の類語や言い換え(シソーラス)
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- 受諾する【じゅだくする】
- 丸呑みにする【まるのみにする】
- 鵜呑みにする【うのみにする】
受諾する【じゅだくする】
先ほども受諾するという表現を紹介しましたが、「受け入れる」という言葉を熟語にすると受諾という表現になります。
これは公式文書などを公の場で受諾する、などと使われることが多く、例えばポツダム宣言の受諾であったり、ヴェルサイユ条約の受諾であったり、歴史的に重要な事柄で用いられることが多い表現です。
丸呑みにする【まるのみにする】
丸呑みにする、というのは蛇が卵を丸呑みにするように、噛まずに飲み込んでしまうという意味もありますが、そっくり「受け入れる」こと、よく理解もせず、そのまま記憶したり受け入れたりすること、という意味があります。
例えば、人間は基本的に噂話が好きですか。
その噂話がどこから来ているのか考えることもなくそのままそっくり信じてしまうことを丸呑みにする、というのです。
鵜呑みにする【うのみにする】
鵜呑みにするという表現は物事の意味をしっかり理解しないまま、他の人の意見を「受け入れる」こと、それが本当に正しいかどうか疑わないこと、という意味を持ちます。
例えば、週刊誌の内容を鵜呑みにする人は多いのではないでしょうか。
週刊誌は読者を増やすために、刺激的な話を盛り込んでいます。
場合によっては正しくない情報もあるかもしれません。
情報の取捨選択が大切です。
「受け入れる」と「受け止める」の違い
受け止めるという表現は落ちてきたものなどを手で支える、などという意味もありますが、外からの働きかけを受けてそれに対応する、という意味があります。
「受け入れる」という表現は相手の意見に自分の意見を合わせる、という意味ですが、受け止めるというのは相手の意見を知り、自分の意見を確かめるという意味を持ちます。
「受け入れる」という表現は日常的にも使えますし、ビジネスでも大切な言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。
また、受け止めるなどという言葉との違いも理解できると良いですね。