「気もそぞろ」の意味とは・語源・英語【使い方や例文】
「気もそぞろ」とは、「他の事に心を奪われて落ち着かないさま」です。
「気もそぞろ」の「意味・読み方・英語と解釈・分解して解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「気もそぞろ」の意味とは?
- 「気もそぞろ」の読み方?
- 「気もそぞろ」の英語(解釈)
- 「気もそぞろ」を分解して解釈
- 「気もそぞろ」の言葉の使い方
- 「気もそぞろ」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「気もそぞろ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「気もそぞろ」の類語や類義表現(言い換え)
- 「気もそぞろ」の「けんもそぞろ」は読み間違え?
「気もそぞろ」の意味とは?
「気もそぞろ」の意味は、「他の事に心を奪われて落ち着かないさま」や「気持ちが落ち着かずにそわそわすること」になります。
「気もそぞろ」というのは、「本来やらなければいけない仕事・課題以外のことに気を取られて注意散漫になること」や「精神的に集中できず落ち着かないこと」を意味しているのです。
「いつもと違い気もそぞろな反応だったので、彼に何かあったのかもしれません」や「恋愛をしていると気もそぞろになって勉強に集中できません」などの文章で、その意味を示せます。
「気もそぞろ」の読み方?
「気もそぞろ」の読み方は、「きもそぞろ」になります。
「気もそぞろ」の英語(解釈)
「気もそぞろ」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「気もそぞろ」を使った英語の例文1
- 「気もそぞろ」を使った英語の例文2
「気もそぞろ」を使った英語の例文1
“Her medical condition makes me restless.”
この「気もそぞろ」を使った英語の例文は、「彼女の病状が気になって、気もそぞろです」を意味しています。
「〜のせいで気もそぞろになる」は、“make one restless”で表現できます。
“restless”は、「休めない・そわそわする・落ち着かない」を意味する英単語です。
「気もそぞろ」を使った英語の例文2
“My mind wandered because my parents were in a traffic accident.”
この「気もそぞろ」を使った英語の例文は、「両親が交通事故にあったと聞いて、私は気もそぞろでした」を意味しています。
「気もそぞろ」の言葉は、“one's mind wander”(心がさまよう・心がそわそわして落ち着かない)」の英語で表現できます。
「気もそぞろ」を分解して解釈
「気もそぞろ」を、「気も」と「そぞろ」に分解して解釈していきます。
- 「気も」
- 「そぞろ」
「気も」
「気も」の意味は、「心も・気持ちも・注意力(集中力)も・興味関心も」になります。
「気」という言葉は、「精神・心」や「精神的(内面的)なエネルギー」、「精神機能・心の働き」などを意味しています。
「気もそぞろ」の「気も」という言葉は、「精神も・心の状態も」や「心の働きとしての注意力(集中力・興味関心)も」を意味しているのです。
「そぞろ」
「そぞろ(漫ろ)」の意味は、「心が落ち着かないさま・そわそわすること」や「特別な理由もなくそうなったりそうしたりしてしまうこと」になります。
「気もそぞろ」という言葉では「そぞろ」は、前者の「心が落ち着かないさま・そわそわすること」を意味しています。
「気も+そぞろ=気もそぞろ」で、「(他の事に気を取られて)心が落ち着かない様子、そわそわしてじっとしていられないこと」を意味しているのです。
「気もそぞろ」の言葉の使い方
「気もそぞろ」の言葉の使い方は、「他の事に心を奪われて落ち着かない時」や「精神が安定せずにそわそわしている場合」に使うという使い方になります。
例えば、「来週の旅行のことばかり考えて、気もそぞろでした」や「気もそぞろな状態では、本番の試合で良い結果は出せないでしょう」などの文章で、「気もそぞろ」の言葉を正しく使うことができます。
「気もそぞろ」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「気もそぞろ」を使った言葉・慣用句や熟語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「気もそぞろな様子」
- 「気もそぞろな反応」
「気もそぞろな様子」
「気もそぞろな様子」の言葉の意味は、「他の事柄に心を奪われていて、この場の物事に集中できていない様子」や「そわそわとしていてどこか落ち着かないさま」になります。
例えば、「普段の彼女とは違い、気もそぞろな様子でした」などの文章で、この言葉を使用することができます。
「気もそぞろな反応」
「気もそぞろな反応」とは、「相手から話しかけられた時などに、話をよく聞いていなくて上の空な反応を返すこと」を意味しています。
「気もそぞろな反応」というのは、「何か別のことに気を取られていて、相手の呼びかけ・質問などにしっかりと適切に答えることができないさま」を意味しているのです。
「気もそぞろ」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「気もそぞろ」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「気もそぞろ」を使った例文1
- 「気もそぞろ」を使った例文2
「気もそぞろ」を使った例文1
「両親の離婚で気もそぞろになり、自分の受験に集中することが難しくなっていました」
この「気もそぞろ」を使った例文は、「両親の離婚に気を奪われて落ち着かなくなり、自分の受験に集中することが難しくなっていた」ということを意味しています。
「気もそぞろ」を使った例文2
「気もそぞろな状態になっていたため、大事な仕事でケアレスミスをしてしまいました」
この「気もそぞろ」を使った例文は、「他の事に気を取られて集中できない状態になっていたため、大事な仕事でケアレスミス(不注意による失敗)をしてしまった」ということを意味しています。
「気もそぞろ」の類語や類義表現(言い換え)
「気もそぞろ」の類語・類義表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「落ち着かない」
- 「そわそわする・気がはやる」
- 「浮き足立つ・地に足が着かない」
「落ち着かない」
「気もそぞろ」の類語・類義表現として、「落ち着かない」があります。
「気もそぞろ」というのは、「やるべきこと以外の物事に心を奪われて、落ち着かないこと」を意味する言葉です。
その意味から、「気もそぞろ」とほぼ同じ意味を持つ類語として、「落ち着かない」を上げることができるのです。
「そわそわする・気がはやる」
「気もそぞろ」の類語・言い換えとして、「そわそわする・気がはやる」があります。
「そわそわする」の意味は、「居ても立ってもいられず落ち着かない」になります。
「気がはやる」は、「早く取り掛かりたいという気持ちが強まっている・気ばかり焦って落ち着かないこと」を意味しています。
精神的に落ち着かない「気もそぞろ」の類語として、「そわそわする・気がはやる」を指摘できます。
「浮き足立つ・地に足が着かない」
「気もそぞろ」の類語・言い換えとして、「浮き足立つ・地に足が着かない」があります。
「浮き足立つ」とは、「浮かれていて落ち着かないこと」を意味しています。
「地に足が着かない」というのは、「安定した仕事や落ち着いた生活を営めないこと」を意味する言葉です。
他に気を取られて落ち着かないを示す「気もそぞろ」は、「浮き足立つ・地に足が着かない」の言葉に言い換えることができます。
「気もそぞろ」の「けんもそぞろ」は読み間違え?
「けんもそぞろ」という言葉は、「気もそぞろ」の読み間違えで、正しい言葉としては存在しない言葉です。
それだけではなく、「けんもそぞろ」は「気もそぞろ」と「けんもほろろ」を混同した読み間違えになっていると考えられます。
「気もそぞろ」は「そわそわとして落ち着かないこと」を意味していますが、「けんもほろろ」は「無愛想に人の頼み・相談事を断ること」を意味しています。
「気もそぞろ」という言葉について徹底的に解説しましたが、気もそぞろには「他の事に心を奪われて落ち着かないさま・そわそわすること」などの意味があります。
「気もそぞろ」の類語・類義表現としては、「落ち着かない」「そわそわする・気がはやる」「浮き足立つ・地に足が着かない」などがあります。
「気もそぞろ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。