「畏敬」の意味とは・対義語・「畏敬」と「畏怖」の違い・類語・英語
「畏敬」とは、「崇高なもの・偉大な人物を、おそれて敬うこと」です。
「畏敬」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「畏敬」の意味とは?
- 「畏敬」の読み方?
- 「畏敬」の英語(解釈)
- 「畏敬」の対義語
- 「畏敬」の言葉の使い方
- 「畏敬」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「畏敬」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「畏敬」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「畏敬」と「畏怖」の違い
「畏敬」の意味とは?
「畏敬」の意味は、「崇高な物事・素晴らしい人物・自然や神仏などに対して、おそれて敬うこと」になります。
「畏敬」という言葉は、「自分などはとても及ばない偉大な人物・崇高な物事・神仏や自然現象などに対して、おそれ(敵わない思い)と尊敬(うやまう気持ち)を同時に抱く感情のこと」を意味しているのです。
例えば、「畏敬すべき人物との出会いが、私の向上心を掻き立ててくれました」や「神仏に対する畏敬の念を持つことで謙虚な気持ちを保てるのです」などの文章で、「畏敬」という言葉の意味を示すことができます。
「畏敬」の読み方?
「畏敬」の読み方は、「いけい」になります。
「畏敬」の英語(解釈)
「畏敬」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「畏敬」を使った英語の例文1
- 「畏敬」を使った英語の例文2
「畏敬」を使った英語の例文1
“I held a feeling of awe(respect) to her sincere personality.”
この「畏敬」を使った英語の例文は、「私は彼女の誠実な人柄に畏敬の念を抱きました」を意味しています。
「畏敬の念を抱く」は、“hold a feeling of awe(respect)”という英語の慣用句で表現できます。
「畏敬」を使った英語の例文2
“He reverenced his great father as social activist.”
この「畏敬」を使った英語の例文は、「彼は社会活動家としての偉大な父親を畏敬していました」を意味しています。
「畏敬する」という言葉は、“reverence”という英語で表現できます。
“reverence”は“respect”よりも、深くて強い畏怖・尊敬の思いを意味する英語なのです。
「畏敬」の対義語
「畏敬」の対義語には、以下のようなものがあります。
- 「軽蔑」
- 「軽侮」
「軽蔑」
「畏敬」の対義語として、「軽蔑(けいべつ)」があります。
「軽蔑」の言葉の意味は、「相手を劣っている者やいやしい人と見なして軽んじたり馬鹿にしたりすること」になります。
自分よりも素晴らしい人物や崇高な物事をおそれて尊敬する「畏敬」とは反対の意味を持つ対義語として、「軽蔑」が上げられます。
「軽侮」
「畏敬」の対義語として、「軽侮(けいぶ)」があります。
「軽侮」というのは、「相手の人間性・能力などを軽視してあなどること、軽く扱って馬鹿にすること」を意味しています。
偉大な人物や崇高な物事をおそれて敬う「畏敬」とは反対の意味を持つ対義語として、「軽侮」を指摘できるのです。
「畏敬」の言葉の使い方
「畏敬」の言葉の使い方は、「自分の力ではとても及ばない素晴らしい人物や崇高な現象・神仏などに対して、おそれてうやまう気持ちを抱いた時」に使うという使い方になります。
一般的に「畏敬の念を抱く・畏敬の念に打たれる」や「畏敬する〜・畏敬すべき〜」といった慣用的な表現で、「畏敬」の言葉を使用することが多くなっています。
例えば、「私は経営者として活躍した厳父に対して、今も畏敬の念を抱いています」や「畏敬すべき先輩と一緒に過ごした三年間を忘れることはありません」などの文章で、「畏敬」の言葉を正しく使えます。
「畏敬」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「畏敬」を使った言葉・慣用句や熟語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「畏敬の念に堪えない」
- 「畏敬の念に打たれる」
「畏敬の念に堪えない」
「畏敬の念に堪えない」の言葉の意味は、「その人の人間性・業績・生き方などに対して、自分などは比較にならないとおそれて敬うような強い気持ちを抑えることができない」になります。
「社会貢献に尽力した彼の生き様は、畏敬の念に堪えない」などの文章で使うことができます。
「畏敬の念に打たれる」
「畏敬の念に打たれる」というのは、「その人の素晴らしい行動や人生、人柄などに接して、(自分などが及ぶものではないと)おそれながらも尊敬するような気持ちに襲われること」を意味しています。
「戦場の最前線で医師として命懸けで駆け回っている彼女の働きぶりを見て、畏敬の念に打たれました」などの文章で使えます。
「畏敬」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「畏敬」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「畏敬」を使った例文1
- 「畏敬」を使った例文2
「畏敬」を使った例文1
「畏敬する学生時代の恩師と再会して、改めて身が引き締まる思いがしました」
この「畏敬」を使った例文は、「その厳しい人柄・優れた知性をおそれながらも尊敬する学生時代の恩師と再会して、改めて身が引き締まる思いがした」ということを意味しています。
「畏敬」を使った例文2
「畏敬の念を持てるような素晴らしい友人が一人でもいるということは、人生が充実している証です」
この「畏敬」を使った例文は、「その人間性・生き様などに対して、自分などは及ばないとおそれて尊敬するような思いを持てる素晴らしい友人が一人でもいることは、人生が充実している証拠である」ということを意味しています。
「畏敬」の類語や類義表現(シソーラス)
「畏敬」の類語・類義表現(シソーラス)について、分かりやすく解説していきます。
- 「尊敬・敬仰」
- 「崇敬・畏れる」
「尊敬・敬仰」
「畏敬」の類語・類義表現として、「尊敬(そんけい)・敬仰(けいぎょう)」があります。
「尊敬」という言葉は、「相手の人格や行為などを素晴らしいものだと感じて、うやまうこと」を意味しています。
「敬仰」とは、「相手の人間性・言動などを高く評価して、自分よりも優れていると感じて仰ぎ見ること」を意味しています。
素晴らしい人物や物事をうやまっておそれる「畏敬」の類語として、「尊敬・敬仰」が上げられます。
「崇敬・畏れる」
「畏敬」の類語・類義表現として、「崇敬(すうけい)・畏れる(おそれる)」があります。
「崇敬」の言葉の意味は、「あがめうやまうこと」になります。
「畏れる」というのは、「危害が及ぶことを恐れてびくびくすること・危惧すること」や「神仏・自然・偉人など自分ではとうてい及ばないものを敬っておそれること」を意味しています。
素晴らしい人物や崇高な物事を敬っておそれる「畏敬」の類義表現として、「崇敬・畏れる」を指摘できます。
「畏敬」と「畏怖」の違い
「畏敬」という言葉は「自分の力では及ばないような偉人や崇高な現象を敬っておそれること」を意味していますが、「畏怖(いふ)」の方は「自分よりも強大なものや神仏などに対して恐れおののくこと」を意味しているという違いがあります。
「畏敬」の言葉には「素晴らしいもの・偉大な人に対して恐れながらもうやまう、尊敬する」というニュアンスがありますが、「畏怖」は「自分がかなわない強いもの・偉大な相手のことを恐れている、こわがっている」という意味が中心になっています。
「畏敬」という言葉について徹底的に解説しましたが、畏敬には「崇高なもの・偉大な人物を、おそれて敬うこと」などの意味があります。
「畏敬」の類語・類義表現としては、「尊敬・敬仰」「崇敬・畏れる」などがあります。
「畏敬」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。