「迷惑」の意味とは?「迷惑」と「心配」の違い・英語・対義語・類語
この「迷惑」は、受けないに越したことはなく、人にもかけないに限ります。
そして、使い方として、このように受ける、かけるという表現になる言葉です。
目次
- 「迷惑」の意味とは?
- 「迷惑」の読み方?
- 「迷惑」の英語(解釈)
- 「迷惑」の対義語
- 「迷惑」の言葉の使い方
- 「迷惑」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「迷惑」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「迷惑」の類語や類義表現
- 「迷惑」と「心配」の違い
「迷惑」の意味とは?
迷惑は、何かによって「不快な思いをしたり、不利益が生じる」ことです。
自分がその状態なった時には、「受けた」、「かけられた」と使い、人をそのようにしてしまった時には「かけた」、「与えた」といった使い方になります(その他の表現もあります)。
嫌だという思いをした時に、それに対して「迷惑だった」と使うことができ、自分の言動によって人がその状態になったかも知れないと思った時には「迷惑だった?」と使われます。
また、それを「感じる」、「思う」といった使い方もできます。
「迷惑」の読み方?
「迷惑」は、「めいわく」と読んでください。
共に普通に音読みで発音すれば問題のない言葉で、「惑」の字も特に難しいことはないでしょう。
若者の間では、この「迷惑」を全てカタカナにして「メイワク」と表記することがあります。
このようにした場合、そうだと特に強調したい意味が強いと考えていいでしょう。
ただし、目上の人に使えるような表記ではないので注意してください(意味はあくまで若者間の話です)。
「迷惑」の英語(解釈)
迷惑は、英語では“annoyance”と表記します。
その「迷惑」の所為で「不便だ」と言いたい時には、“inconvenience”でもいいでしょう。
“much to annoyance of 〜”と使うと、「〜の所為で迷惑だ」と表現することができます。
「〜」に迷惑となっている理由や原因、その対象などを入れて使ってください。
「迷惑」の対義語
迷惑の対義語は、「恩恵」(おんけい)だと考えることができます。
この「恩恵」とは、「与えられる恵み」という意味の言葉で、「恩沢を受ける」、「恩沢があった」などと使われます。
この言葉とほとんど同じ意味で、少し難しくした「恩沢」(おんたく)という言葉もあり、こちらも同様に対義語だと考えていいでしょう。
「迷惑」の言葉の使い方
迷惑は、人にそれをかけてしまった、または自分が受けたという場合に使う言葉です。
人がそこに立っているので邪魔で通れないといった大したことのない内容から、出先で車が盗難に遭ってしまったというような大きな内容まで、様々な不快な思いや不利益に対して使える言葉です。
人にそのような思いをさせてしまった時には、素直に謝罪やその解決の為の方法が求められるのは言うまでもありません。
「迷惑」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
迷惑を使った色々な言葉や表現の解釈です。
2つ目は「迷惑をかける」とはまた違います。
- 「迷惑メール」
- 「迷惑かける」
- 「迷惑電話」
「迷惑メール」
現在のようなネット時代になって、よく聞かれるようになった言葉です。
自分から求めている訳ではないのに、無断で送られてくるメールの総称だと考えてください。
中にはウイルスの類いが仕込まれているメールまであるので困ったものです。
現実の手紙やハガキにも似たようなものがありますが、そちらは郵送料金が掛かるのに対し、メールは原則的に無料でいくらでも送れることから、このようなメールが氾濫していると考えられます。
そうだと判断した相手のアドレスを、メールアプリ(ソフト)やネット接続会社が用意している機能などで都度ブロックしていくと、かなり減らすことができます。
「迷惑かける」
この表現は、「迷惑になるかも知れない」という意味で使います。
「迷惑かけるが、よろしく頼む」といった形で、何かのお願いをする時に使います。
原則的に、目上、または立場が上の人が使う表現で、遭えてそう伝えていることで、「悪いけど(何かして欲しい)」というニュアンスになる使い方です。
「迷惑電話」
先の「迷惑メール」の電話版だと考えていいでしょう。
全く知らない人や会社などからの、自分にとって全く必要にならない電話のことを表現する言葉です。
何度も嫌がらせで行われるような場合には、相手の電話番号が分かれば、着信時に自動的に拒否する(切る)設定を使うなどしておきましょう。
この迷惑電話は、非通知の電話を全てそのようにしておくと、かなり減らすことができます。
ただし、迷惑電話ではない非通知の電話も受けられなくなってしまうので注意してください。
「迷惑」を使った例文や短文など(意味を解釈)
迷惑を使った例文や短文です。
かけてしまった場合と受けた場合の例を挙げていきます。
- 「迷惑」を使った例文1
- 「迷惑」を使った例文2
「迷惑」を使った例文1
「よかれと思ってしたことで、彼に迷惑をかけてしまった」
自分ではそれが彼の為だと思ってしたことが、相手には迷惑になっていたと言っています。
そのようなことも往々にしてあるものです。
自分勝手に物事を考えてしまった時に多いと言えるでしょう。
「迷惑」を使った例文2
「駐車違反をしている車に大変迷惑している」
この「迷惑している」は、「迷惑を受けている」と同じ意味になります。
このようなシチュエーションも多い世の中です。
どうしてもその車が邪魔なようであれば、警察に通報するなどの手段も考えていいでしょう。
「迷惑」の類語や類義表現
迷惑と似た意味で使える言葉、及び表現です。
「不快」と「不利益」は意味で挙げているので含めません。
- 「負担」【ふたん】
- 「悪い影響」【わるいえいきょう】
「負担」【ふたん】
「負担がかかる」、「負担をかけられる」といった形にすると、「迷惑」と似た意味で使える言葉ですが、主に作業や行わなくてはいけないことがその対象になり、「迷惑」の中の一部に対してのみ、その代わりに使える表現となっています。
「悪い影響」【わるいえいきょう】
「悪い影響を与えてしまった」などと使うと、「迷惑になってしまった」と似た意味になります。
「悪影響」(あくえいきょう)としても構いませんが、そちらの場合は「相応しくない影響」という意味が強くなり、「迷惑」とは少々意味が違ってくるので気を付けてください。
「迷惑」と「心配」の違い
「心配」は、「気がかり」なことを表す言葉です。
「うまくいくか心配している」などの形で使われる言葉なので、「迷惑」とは全く意味が異なりますが、「迷惑にならないか心配している」といったように、「迷惑」と合わせて使われることも多い言葉の1つです。
迷惑は、普段から何気なく使っている言葉ですが、これほど見聞きせずに、使いもしない方がいい言葉もないと言えるかも知れません。