「迷惑を掛ける」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
自分では意識していなかった行動や発言で、相手の気分を害したり、深い傷を負わせてしまうこともあり得ることです。
意識してわざと「迷惑を掛ける」ことは論外ですが、無意識的な言動で周りの人に嫌な気持ちにさせてしまったなら、素直に謝罪をすることが大切です。
今回は、この「迷惑を掛ける」という言葉について見ていくことにしましょう。
目次
- 「迷惑を掛ける」の意味とは?
- 「迷惑を掛ける」の敬語での使い方
- 「迷惑を掛ける?」の言葉の使い方
- 「迷惑を掛ける」を使った例文・短文(解釈)
- 「迷惑を掛ける」の英語と解釈
- 「迷惑を掛ける」の類語や類義表現
「迷惑を掛ける」の意味とは?
「迷惑を掛ける」とは、「迷惑な思いをさせること」や、「困ったことや手間などの負担を相手に強いること」という意味がある言葉です。
- 「迷惑を掛ける?」の読み方
「迷惑を掛ける?」の読み方
「迷惑を掛ける」は、「めいわくをかける」という読み方になります。
「迷惑を掛ける」の敬語での使い方
「迷惑を掛ける」という表現は色々な場面で使う機会がありますが、とくにビジネスシーンでは頻繁に出てくるフレーズです。
ただ、「迷惑を掛ける」を言う相手の中には、職場の上司や取引先に対して言うことも少なくありません。
自ずから目上の人に対して対して使うことになるので、敬語で使うことが表現を覚えておくことが必要です。
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」というフレーズが「迷惑を掛ける」の敬語表現になりますが、よくニュースの謝罪会見で耳にしたことがあると思います。
このような言葉で素直に謝罪を言うことで、相手に自分の意図が伝わりやすくなるでしょう。
「迷惑を掛ける?」の言葉の使い方
「迷惑を掛ける」は、仕事で相手に何らかの支障を与えたり、トラブルに巻き込んだりした場合に使われることがことがあります。
「迷惑を掛ける」を使った例文・短文(解釈)
では、ここで「迷惑を掛ける」を使った例文を挙げてみますので、活用シーンを覚えておくことで、色々なビジネスシーンで使ってみてください。
- 「迷惑を掛ける」の例文1
- 「迷惑を掛ける」の例文2
- 「迷惑を掛ける」の例文3
「迷惑を掛ける」の例文1
「先月末の請求内容の誤りについて、ご迷惑をお掛けしましたこと、深くお詫び申し上げます」
企業では締め日後の請求書で請求金額が間違っているケースがあります。
この時の誤りに対する謝罪で使われる言葉ですが、過去の出来事で相手が不快な思いをしたなら、謝罪をする際に「ご迷惑をお掛けしました」を使います。
ビジネスでは、できるだけトラブルを回避するためのチェックフローがありますが、それでもミスを無くすことができないことがあります。
このような場合には、即座に相手に謝罪をしなくてはなりません。
「迷惑を掛ける」の例文2
「こちらの不手際によりご不便をお掛けしたことお詫び申し上げます」
これもビジネスの場面で使われる言葉ですが、取引先などの不自由なことに対する謝罪の文章となります。
こちら側のミスによって、相手に不自由な思いをさせた場合などに用いられますが、
「ご迷惑」の中には、「ご心配」、「お手数」、「失礼」というニュアンスも含まれています。
また、「不自由」は、他に「ご不便」という言葉も使うことができます。
「迷惑を掛ける」の例文3
「ご迷惑をお掛けして、大変申し訳ございませんでした」
最もシンプルな表現ですが、このフレーズはあらゆるビジネスシーンで使える言葉です。
この言葉は、メールや年賀状にも使えるので、会話の中の言葉としてだけでなく、メールや年賀状などの書き言葉として「ご迷惑」を入れて使うことができます。
特に目上の相手へ嫌な思いをさせた時には謝罪メールとして有効です。
使い方で重要なポイントとなるのは、文章の冒頭や文末に加えることで、相手への謝罪の意思が伝わりやすくことです。
年賀状にも「ご迷惑」を使う場面がよくありますが、「昨年、皆様方には多くのご迷惑をおかけいたしました。
今後とも相変わらぬご指導の程よろしくお願い致します」という文章にすることで、それまでのお詫びと今年の意気込みを相手に伝えることができます。
「迷惑を掛ける」の英語と解釈
「迷惑を掛ける」を英語で表現すると、“inconvenience”、“incommode”、“trouble”、“disoblige”などの単語が挙げられますが、言葉にするなら、“bring trouble to”が適切な表現でしょう。
「迷惑を掛ける」の類語や類義表現
では、ここから「迷惑を掛ける」に近い伊美を持つ類義語を見ていくことにしましょう。
- 「足を引っ張る」
- 「しわ寄せがいく」
「足を引っ張る」
「足を引っ張る」とは、「仲間の成功、勝利、前進などを邪魔すること」、または「結果として邪魔になる行動をすること」という意味になります。
人の妨げになる場合に使われる言葉で、「荷物になる」、「負担になる」というニュアンスも含まれていると言葉です。
「あいつはいつも俺達の足を引っ張るので、厄介な存在だ」という使い方になります。
自分の周りを見渡して見ると、「足を引っ張る」人が、1人や2人はいないでしょうか?
ただやりづらいのは、「足を引っ張る」人が悪意を持ってそのようなことをしていない場合です。
「足を引っ張る」人は、周りの人達のためにと思い必死で頑張っているのですが、頑張れば頑張るほど、「迷惑を掛ける」結果になってしまうのです。
おそらくこのような人は、空回りをしていることが多いので、適切な指導や動機付けをする必要があると思います。
「しわ寄せがいく」
これも同義語の1つですが、「とばっちりが及ぶ」という意味になります。
無理強いをすることで、誰かに「しわ寄せがいく」こともよくありますので、行動する前に、一息ついて落ち着くことも必要です。
「迷惑を掛ける」という言葉は、私達の周りによく出てくることです。
自分が必死になればなるほど、周りの人達に「迷惑を掛ける」のであれば、自分の行動のあり方を見直す必要があります。
また、「迷惑を掛けた」時は、素直に謝罪をするべきです。
謝罪のタイミングが遅くなればなるほど、謝りづらくなってきますし、相手からの信頼も薄れてくることになりますので、そのことを念頭において行動することです。
まずは落ち着いて考えて動くようにしましょう。