「序列」の意味とは「序列」と「順位」の違い・類語・読み方・英語・対義語【使い方や例文】
この「序列」は、対象を比較する時に使われます。
英語で表現た方が聞き慣れている言葉かも知れません。
目次
- 「序列」の意味とは?
- 「序列」の読み方
- 「序列」の英語(解釈)
- 「序列」と「順位」の違い
- 「序列」の言葉の使い方
- 「序列」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「序列」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「序列」の類語や類義表現(シソーラス)
「序列」の意味とは?
序列とは、「順番の通りに並べる」ことです。
その順番がどのような基準なのかは、「○○の序列」といった形でそれを表します。
勝敗で優劣が決まる世界(スポーツなど)で使われたり、業界やグループ、組織などの中での立ち位置をこの言葉で表すことがあります。
ただ、この「序列」のことではあっても、そうとは直接表現しない場合も多いです(意味がほとんど同じ他の言葉が使われるケースのことです)。
「序列」の読み方
「序列」は、「じょれつ」と読んでください。
共に難しい漢字ではないので、読み方が分からないということはないでしょう。
「序」は、「物事の最初(始め)」という意味で使う漢字です。
そこから「列」にすることで、この言葉の「順番付けしたもの」という意味となっていると考えてください。
「序列」の英語(解釈)
序列は、英語で表現すると“rank”(ランク)となります。
「序列にしたもの(表現したもの)」は“ranking”(ランキング)です。
「序列」は知らなくても、これらの言葉なら聞いたことがあるという人も多いと思います。
これらの「ランク」や「ランキング」は、カタカナ語として同じ意味で普通に使われている言葉なので、そのことだと考えると分かりやすいしょう。
「序列」と「順位」の違い
序列は、要はこの「順位」を付けることだと考えていいでしょう。
「順位」は、要は序列が何番目なのかという位置のことです。
順位が二位だったとすると、「序列(が)二位」という表現になります。
「序列」という言葉より、「ランキング」などと表現することの方が多いかも知れませんが、その順番が「順位」だということです。
「序列」の言葉の使い方
序列は、順番(順位)付けができる対象であれば、何に使っても構わないこと言葉です。
しかし、実際には上にも挙げた「ランク」などという表現を使うことの方が多く、あまり使っている場面は見られません。
その「ランク」や「ランキング」と比較すると、「序列」は比較的堅い言葉と言えるので、前後の文体や対象によっては使いにくいことが多く、それがあまり見掛けない理由だと考えて構いません。
「序列」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
序列を使っている言葉や表現の意味の解釈です。
最後の「年功序列」は会社員になると、必ず一度は聞く言葉だと言っていいでしょう。
- 「序列一位」
- 「序列が低い」
- 「年功序列」
- 「序列が高い」
「序列一位」
その序列の対象となる中で、一番のポジションという意味です。
将棋(プロ棋士)で例に挙げると、「竜王」か「名人」のタイトルを持っている棋士のうち、棋士番号が若い方が現役の全プロ棋士の中で、この「序列一位」となります。
1人で両方を持っている場合はその棋士が、それぞれと他のタイトルも持っている(竜王か名人と合わせて二冠以上)の場合は、棋士番号に関係なく、そちらの方が一位になります。
共に二冠や三冠の場合には、やはり棋士番号順です。
「序列が低い」
ある序列の中で、「順位」が低い(と思われる、感じる)場合にこのように言って使います。
ですが、そう使った本人はそう考えていても、周りから見れば、それが(その対象の実力や人気などから)妥当だという場合もあるので、あくまで感覚的な問題かも知れません。
ただし、100人の序列で95位などという順位だった時には、否応なしにこの「序列が低い」と表現していいでしょう。
「年功序列」
「年齢が上の方が序列が上」だという考え方です。
昔は多くの会社でこのような考え方をしていたもので、どれだけ実力があっても(仕事ができても)、年齢が上の人より先に出世することはなかったと言ってもいいくらいです。
今ではこの言葉の対義語とも言える「実力主義」の会社も多くなっているので、年齢が上というだけで上の序列に立てるとは限りません。
「序列が高い」
上の「序列が低い」と逆に、高い「順位」に評価されている場合に使います。
こちらの場合も、その人の考え方次第という部分と、明らかに「高い」(100の中で2、3などという位置なら)と考えていい場合に分けられます。
「序列」を使った例文や短文など(意味を解釈)
序列を使った例文や短文です。
「ランク」のことだと考えると分かりやすいでしょう。
- 「序列」を使った例文1
- 「序列」を使った例文2
「序列」を使った例文1
「このエントリーの中で序列が8位以上にならないと、次の大会には進めない」
リーグ戦などの勝敗から序列付けし、上位8人だけが次の大会の出場権を獲得できるといったケースだと考えてください。
テレビで放送されるレベルの全国大会まで進むには、まずは地方大会をこのような形で勝ち抜け、更に地域ブロック大会といったステップになっていることがほとんどです。
「序列」を使った例文2
「明日は新しい序列が発表される日だ」
プロスポーツでは、その選手やチームの序列の発表があることが少なくありません。
「世界ランク○位」という表現がそれで、毎月の決まった日に更新されるというケースが多いです。
前回の発表で10位だったが、それから一度も負けていないので、今回はそれより上になっているのは間違いないといったように、この発表の日は、対象になっている人にとってはとても大切な日だと言えるでしょう。
それは、単に序列が上になったので嬉しいというだけでなく、序列の上から何人までしか出場できないという大会やイベントなども多いからです。
「序列」の類語や類義表現(シソーラス)
序列と似た意味の言葉や、言い換えに使用できる表現です。
「順位」と「順番」は何度も挙げてきたので、それ以外のものです。
- 「番付」【ばんづけ】
- 「格」【かく】
「番付」【ばんづけ】
「序列」と意味は同じですが、使われる機会が少ない言葉となっています。
「大相撲」での各力士の序列がこのように呼ばれるの有名ですが、その他には各企業何かの順位付けをこのように表現することがあるくらいで、「序列」や「ランク」という言葉と比較すると、あまり見掛けない言葉です。
「格」【かく】
「格が違う」と使われているのをよく見聞きすると思います。
厳密な「序列」ではなく、見た目から全く違う、規模が全然違うといった時に使われることが多い言葉です。
「序列」にすると、100のうちで10と15くらいの差ではこの言葉では表現しませんが、10と60くらいの差があれば、それらは「格が違う」と表現していいでしょう。
序列は、「ランク」や「ランキング」のことだと言えば分かりやすい言葉です。
特に後者は、もはや日本語のように使われている表現だと言えるほど、「序列付け」の代わりに定着していると考えていいでしょう。