「惨め」の意味とは?「惨め」と「哀れ」「悲惨」の違い・英語・対義語・類語
「惨め」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「惨め」な気持ちになるなど、感情として経験したことがあるという人は多いかもしれませんね。
それならば、「惨め」という言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは、この「惨め」という言葉について詳しく解説します。
目次
- 「惨め」の意味とは?
- 「惨め」の読み方?
- 「惨め」の英語(解釈)
- 「惨め」の対義語
- 「惨め」の言葉の使い方
- 「惨め」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「惨め」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「惨め」の類語や類義表現
- 「惨め」と「哀れ」の違い
- 「惨め」と「悲惨」の違い
「惨め」の意味とは?
「惨め」という言葉はとてもまともに見ていられないほど恵まれない状態、ひどい様子、などという意味を持ちます。
見ていられないほど哀れなこと、という意味を持ち、落ち込んだ時など、「惨め」な気持ちになってしまうことがあります。
職場などでミスを立て続けにした場合など、自分が「惨め」になってしまうこともあるでしょう。
他の人が次々と結婚していく中、自分は結婚相手さえ見つからず、「惨め」な気持ちになるということもあるかもしれません。
他のメンバーは活躍しているのに自分だけ活躍していない、など、劣等感が「惨め」な気持ちにつながってしまうこともあります。
「惨め」の読み方?
「惨め」というのは「みじめ」と読みます。
日常的に使う機会が多い言葉ですが、漢字で書かれるとよくわからないという人もいるでしょう。
しっかり読めるようにしておきたいものです。
「惨め」の英語(解釈)
「惨め」という言葉を英語にすると“miserable”になります。
自分が「惨め」な場合は“I feel miserable”表現できます。
それ以外にも“pitiful”、“pitiful”、“wretched”、“sad”などという単語を使うこともできます。
「惨め」な暮らしということであれば“miserable life”表現できますし、「惨め」な生活をするのであれば“live in misery”と表現できます。
自分だけが結婚できなくて「惨め」、ということであれば“I feel sad because everybody else marries”と言えます。
「惨め」の対義語
「惨め」という言葉の対義語には、例えば大きいという言葉の反対は小さい店などのようにこれといったものはありません。
どちらかというと誇らしげ、という表現が対義語だと考えられています。
例えば「惨め」な気持ち、という言葉の対義語として誇らしい気持ち、などといった言い回しが使えます。
そのため、「惨め」という言葉の対義語には誇らしい、誇らしげ、という単語が挙げられます。
「惨め」の言葉の使い方
「惨め」という言葉は自分に対しても使えますが、もちろん他人に対しても使えます。
誰かが恋人に振られて落ち込んでしまい、「惨めだなぁ」と感じることもあるかもしれません。
しかし、当の本人にこの言葉を使ってしまえば本人はますます落ち込ませてしまう可能性もありますので、時と場合に応じてこの言葉は使わない方が良いでしょう。
また、自分が「惨め」に感じるときには適度にストレスを発散し、気分転換をしなければいけません。
いつまでも「惨め」な気持ちに陥ってしまうと、なかなか元気が取り戻せなくなります。
「惨め」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここでは「惨め」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「惨めな人」
- 「惨めに思える」
- 「惨めな思い」
「惨めな人」
「惨めな人」というのは見ていられないようなひどい状態にある人だという意味になります。
例えば立て続けに職場でミスをしてしまい、上司に怒られ、本人も落ち込んでいるのにまたミスをしてしまい、周りから嫌みを言われている、などという場合はまさに「惨め」な人だと言えるでしょう。
しかし、「惨め」な人であったとしても周りからの声かけで元気を取り戻せることがありますから、優しく接することも大切です。
「惨めに思える」
「惨めに思える」というのは「惨め」に感じるということです。
例えば周りが次々に結婚していくのに、自分には恋人ができない、婚活パーティーなどに行ってみても全然相手にされない、という状態になると、自分が「惨め」に思えるという人もいるでしょう。
結婚適齢期を過ぎて不安になり、ますます「惨め」に思えてしまうという人もいるかもしれません。
あるいは、周りがキャリアを積んでいく中、自分にはキャリアがない、このままで良いのかわからない、将来が心配、などという不安が蓄積してしまい、「惨め」に思えることもあります。
「惨めな思い」
「惨めな思い」というのは惨めに感じている気持ちや思いのことを指しています。
「惨めな思いをする」などと表現できます。
例えば、パーティーに参加したものの周りは全員知り合いなのに、自分だけは友達がいなくて1人だった、などというときには「惨め」な思いをすることがありますね。
また、周りはみんな完璧なのに自分だけ浮いている、自分だけお金がない、などという状態になると、「惨め」な思いをする、ということがあります。
「惨め」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「惨め」を使った例文1
- 「惨め」を使った例文2
「惨め」を使った例文1
「留学中は本当にお金がなくて、惨めな生活をしたよ」
グローバル化が進み、最近は留学をする人も増えました。
しかしその一方で特に大学院の留学になると金銭的に苦労をすることが多く、「惨め」な生活をするという人は珍しくありません。
大学院の場合は大学院生として論文を書かなければいけないことがあり、海外の大学でしっかりと勉強しなければいけません。
しかし国によっては学費等がかかりますから、アルバイトをしたいけれどビザの関係で働けない、家族に仕送りを頼んで負担を増やしたくない、などと悩む人も珍しくないと言われています。
そのまま一生懸命切り詰めて生活しなければいけない人も多いのです。
「惨め」を使った例文2
「結婚するつもりだった彼女に振られて、本当に惨めな思いをしたよ」
最近は男女共に結婚適齢期が30代になったと言われています。
確かに、20代後半位になって誰かと付き合えば、結婚を意識するのではないでしょうか。
しかしそのような相手に振られてしまったら、とてもショックを受けますよね。
「惨め」な気持ちになる、二度と自分も結婚できないのではないかという気持ちになる、という人もいるかもしれません。
「惨め」の類語や類義表現
ここでは「惨め」という気持ちの類義語を紹介します。
- みすぼらしい【みすぼらしい】
- 無残【むざん】
みすぼらしい【みすぼらしい】
みすぼらしいというのは外見がとても貧弱である、身なりが悪い、ということになります。
金銭的に「惨め」な状態になると、着るものまで意識できず、洋服が破れているなどということもあるのではないでしょうか。
周りがピカピカの服を着用しているのに自分だけつんつるてんの洋服を着なければいけなかったり、ほつれていたり、という状態になると本当にみすぼらしく感じてしまうものです。
無残【むざん】
無残というのは惨たらしいという意味を持ちます。
仏教用語で戒律を破っても恥じないこと、という意味もありますが、ここでは痛ましいこと、哀れなこと、という意味を表しています。
「惨め」と「哀れ」の違い
「惨め」という言葉によく似た表現に、哀れというものがあります。
確かにどれも気の毒だというニュアンスを含んでいますが、哀れという表現は同情しないではいられない様子、人から同情されるような状態にある様子、という意味を持ちます。
それに対して「惨め」というのは同情の気持ちは含まれておらず、見ていて哀れ、情けない、という気持ちを表します。
「惨め」と「悲惨」の違い
日さんという言葉は「惨め」という言葉に似ていますが、若干意味合いが異なります。
悲惨というのは未来に耐えられないほど痛ましい、という意味を持ち、例えば悲惨な光景、悲惨な死に方、などと、命に関わる現場で言葉に使われることが多いイメージがあります。
「惨め」というのは見ていて情けないという意味ですから、意味合いが異なります。
「惨め」という気持ちは味わいたくないものですが、生きていればどうしても「惨め」になってしまうということもあるでしょう。
「惨め」だと感じたらストレス解消をしなければいけません。
いつまでも「惨め」にならず、前向きになれるよう努力をしましょう。