「忽然」の意味とは?「忽然」と「急に」の違い・英語・対義語・類語
「忽然」とは、「物事が突然、現れたり消えたりすること」です。
「忽然」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・例文と解釈・類語や類義表現・忽然と急にの違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「忽然」の意味とは?
- 「忽然」の読み方?
- 「忽然」の英語(解釈)
- 「忽然」の対義語
- 「忽然」の言葉の使い方
- 「忽然」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「忽然」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「忽然」の類語や類義表現
- 「忽然」と「急に」の違い
「忽然」の意味とは?
「忽然」の意味は、「物事が突然、現れたり消えたりするさま」や「人物・物事が何の前触れもなく急に出現・消失すること」になります。
「忽然」という言葉は「人物・物事の急な出現と消失」に関して使用されることが多い言葉であり、「忽然」の「忽(コツ・たちまち)」という漢字には「突然に・たちまち」という意味があります。
例えば、「妻の妹が忽然と姿を消してしまい、みんなが心配しています」や「日本海に忽然と姿を現したマグロの魚群に驚きました」などの文章で、「忽然」の「突然に現れたり消えたりする」の意味を示すことができます。
「忽然」の読み方?
「忽然」の読み方は、「こつぜん」になります。
「忽然」の英語(解釈)
「忽然」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「忽然」を使った英語の例文1
- 「忽然」を使った英語の例文2
「忽然」を使った英語の例文1
“This children in elementary school suddenly disappeared.”
この「忽然」を使った英語の例文は、「その小学生の子供は、忽然と姿を消しました」を意味しています。
「忽然」という言葉は、“suddenly”という英語で一般的に表現することができます。
「忽然」を使った英語の例文2
“That beautiful woman appeared unexpectedly.”
この「忽然」を使った英語の例文は、「その美しい女性は、忽然と(思いがけず突然)姿を現しました」を意味しています。
「忽然=思いがけず突然」の言葉は、“unexpectedly”(予期せず)で表すことができます。
同じ意味を持つ英文として、“All of a sudden that beautiful woman appeared”を上げることもできます。
「忽然」の対義語
「忽然」の対義語は、「緩慢(かんまん)・緩徐(かんじょ)」になります。
「緩慢」の言葉の意味は「動きがゆったり・のろのろとしていること」、「緩徐」の意味は「動作などがゆっくりとしていて静かなさま」になります。
「忽然と姿を現す」と反対の意味を持つ対義語は、「緩慢に姿を現す(ゆっくりと姿を現す)」になります。
「物事が急に現れたり消えたりするさま」を意味する「忽然」と反対の意味を持つ対義語として、「緩慢・緩徐」を指摘できます。
「忽然」の言葉の使い方
「忽然」の言葉の使い方は、「人物・物事が何の前触れもなく急に出現・消失する場合」に使うという使い方になります。
「忽然」という言葉は、「物事がたちまち現れたり消えたりする時」に使われる言葉なのです。
例えば、「海に忽然と幽霊船が現れました」や「先生が夏休み明けに忽然と姿を消しました」などの文章において、「忽然」の言葉を正しく使用することができます。
「忽然」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
「忽然」を使った言葉・慣用句や熟語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「忽然と消える」
- 「忽然と現れる」
- 「忽然と姿を消した」
「忽然と消える」
「忽然と消える」の言葉の意味は、「急に消えること・たちまち消えること」になります。
「忽然と消える」という言葉は、想定できないほど急に(突然)消えることを意味しているのです。
例えば、「ニホンオオカミは日本の山々から忽然と消えてしまいました」や「小学生の頃、忽然と消えた弟のことを今でも探しています」などの文章で使えます。
「忽然と現れる」
「忽然と現れる」の言葉の意味は、「急に現れること・たちまち突然に現れること」になります。
「忽然と現れる」という言葉は、思いがけない感じで急に(突然)現れることを意味しているのです。
例えば、「大量のイナゴが忽然と畑に現れました」や「忽然と現れた記憶喪失の男と話してみました」などの文章で使われます。
「忽然と姿を消した」
「忽然と姿を消した」の言葉の意味は、「たちまち、いつの間にか姿を消したこと」や「何の前触れもなく突然に姿を消したこと」になります。
例えば、「なぜ父が忽然と姿を消したのか、その理由をどうしても知りたいのです」や「忽然と姿を消した行方不明の女の子の捜索が今も続いています」などの文章で使うことができます。
「忽然」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「忽然」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「忽然」を使った例文1
- 「忽然」を使った例文2
「忽然」を使った例文1
「小学生の子供がこの山中で「忽然」と姿を消してから、もう一週間が経ちました」
この「忽然」を使った例文は、「小学生の子供がこの山中で、急に(何の前触れもなく突然)姿を消してから、もう一週間が経過した」ということを意味しています。
「忽然」を使った例文2
「どこかから忽然と現れたその謎の人物は、いつの間にか村の人々と自然に打ち解けていました」
この「忽然」を使った例文は、「どこかからたちまち(予期していないところに唐突に)現れたその謎の人物は、いつの間にか村の人々と自然に打ち解けていた」ということを意味しています。
「忽然」の類語や類義表現
「忽然」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「突然・俄かに」【とつぜん・にわかに】
- 「不意に・唐突」【ふいに・とうとつ】
「突然・俄かに」【とつぜん・にわかに】
「忽然」の類語・類義表現として、「突然(とつぜん)・俄かに(にわかに)」があります。
「突然」の言葉の意味は「思いがけないことが急に起こること」、「俄かに」の意味は「物事が急に変化したり発生したりするさま」になります。
物事の急な出現・消失を示す「忽然」の類語として、「突然・俄かに」が上げられます。
「不意に・唐突」【ふいに・とうとつ】
「忽然」の類語・類義表現として、「不意に(ふいに)・唐突(とうとつ)」があります。
「不意に」の言葉の意味は、「思いがけず急に・想定していない時に突然」になります。
「唐突」というのは、「その場にそぐわない感じで突然に起こるさま・出し抜けであること」を意味しています。
物事がたちまち現れたり消えたりする「忽然」の類義表現として、「不意に・唐突」を指摘できます。
「忽然」と「急に」の違い
「忽然」は「たちまちに物事の消失・出現が起こるさま」を意味していますが、「急に」は「突然に変化が起こるさま・思いがけず突然変化があること」を意味しています。
「忽然」と「急に」は実際の用法ではほとんど違いがありませんが、「忽然」の方には「パッとたちまち消失したり出現したりする」というニュアンスがあります。
「急に」の言葉は「消失・出現以外の行為や出来事にも使われる」という違いがあり、「急に」には「急速に(ごく短い期間のうちに)」という「忽然」にはない意味合いもあります。
「忽然」という言葉について徹底的に解説しましたが、「忽然」には「物事が急に現れたり消えたりすること」などの意味があります。
「忽然」の類語・類義表現としては、「突然・俄かに」「不意に・唐突」などがあります。
「忽然」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。