「覚える」の意味とは「覚える」と「憶える」の違い・類語・英語・対義語
「覚える」という表現は誰もが使った経験を持つのではないでしょうか。
学生時代には覚えなければならないことが多くて嫌だったなどという人もいるかもしれませんね。
それならば「覚える」という表現はどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「覚える」という言葉について紹介します。
目次
- 「覚える」の意味とは?
- 「覚える」の読み方?
- 「覚える」の英語(解釈)
- 「覚える」の対義語
- 「覚える」の言葉の使い方
- 「覚える」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「覚える」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「覚える」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「覚える」と「憶える」の違い
「覚える」の意味とは?
「覚える」という言葉には2つの意味があります。
ここでは両方の意味を紹介します。
- 感じる
- 記憶する
感じる
「覚える」という表現は自然にそう思われる、感じる、という時に使われます。
例えば「寒さを覚える」、「嫌悪感を覚える」、などと言われます。
「快感を覚える」、「不快感を覚える」、などという場合、よく「快感を感じる」「不快感を感じる」などという人がいますが、このような表現は誤りです。
嫌悪感、快感、などという表現は「覚える」という表現とともに使われます。
記憶する
忘れないように心に留める、記憶する、という意味でも使われます。
一般的にはこちらの意味で使われることが多いのではないでしょうか。
例えば歴史の授業ではいつ、誰が、何をしたのか、ということを覚えなければならず、数学の授業では公式などを覚えなければならず、とにかく暗記科目が嫌だった、などと記憶している人も多いかもしれませんね。
「覚える」の読み方?
「覚える」という言葉は「おぼえる」と読みます。
送り仮名を間違えないように、正しく覚えましょう。
「覚える」の英語(解釈)
「覚える」という表現は“remember”と英訳できます。
これは記憶するという意味でも使えますし、思い出すという意味でも使えます。
例えば、「歴史の授業には覚えなければいけないことがたくさんあった」ということである“There were a lot to remember in history class”と表現できます。
感じる、という表現ならば“feel”や“appreciate”といった言い回しが使えます。
快感を「覚える」、という言い回しであれば“feel comfortable”と表現できます。
「覚える」の対義語
「覚える」という表現の対義語は忘れるという言葉になります。
確かに、何かを新しく「覚える」という事は何かを忘れるという表現と相対する言葉になりますね。
試験の前にはいろいろ覚えなければいけないけれど、試験が終わったら一気に忘れてしまうという人もいるのではないでしょうか。
人間の記憶は適度に忘れるようにできています。
適度に新しいことを忘れていかなければ、新しいことを覚えられないからです。
「覚える」の言葉の使い方
「覚える」という言葉はあらゆる場面で使えます。
例えば、誰かの電話番号を覚えておかなければいけない、何時から始まるのか覚えておかなければいけない、ということがありますね。
最近はスマホで写真を撮ることもできますから、例えば日時などが書かれているポスターや看板の写真を撮っておけば忘れることもありません。
しかし、記憶力を養うためにも「覚える」という努力が求められることもあります。
「覚える」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここでは「覚える」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「印象を覚える」
- 「名前を覚える」
- 「顔を覚える」
「印象を覚える」
「印象を覚える」、というのは先ほども述べたように、「嫌悪感を覚える」、「快感を覚える」、などと同じ意味合いになります。
誰かを見たとき、何かしらの印象を覚えますよね。
初めて会った人ならば、服装などで「第一印象を覚える」のではないでしょうか。
素敵な人に出会えば、良い「第一印象を覚える」こともあります。
態度などによっては、第一印象が台無しになってしまう場合もあります。
「名前を覚える」
「名前を覚える」ことも大切です。
近所の人の名前やクラスメートの名前、先生の名前、などをしっかりと覚えなければいけません。
最近はキラキラネームなどという表現もあり、学校の先生は生徒の「名前を覚える」のが大変だと言われています。
そもそも漢字を見ても名前が読めない、ということが多く、その上で名前の読み違いがないようにと求められるため、苦労する教員が増えていると言われているのです。
「顔を覚える」
「顔覚える」、というのは誰かの顔を記憶し、またその人の顔を見たときに「あの人だ」とわかるようにしておくことです。
例えば、教師は生徒の顔も覚えておかなければいけません。
名前だけ覚えていても意味がないのです。
名前と顔を同時に覚え、一致させておく必要があります。
生徒たちは新しい教師の顔だけ覚えれば良いですが、教師は生徒全員分の顔を覚えなければいけません。
「覚える」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「覚える」を使った例文1
- 「覚える」を使った例文2
「覚える」を使った例文1
「銀行の暗証番号はきちんと覚えておく必要があります」
銀行など金融機関の暗証番号をきちんと覚えているでしょうか。
確かに「忘れてしまうから紙に書いておけば良い」「携帯のメモに残しておけば良い」などと考える人もいるでしょう。
しかし暗証番号は何かの媒体に残してはいけません。
紙に書いておけば良いと思っても、それを盗まれてしまったりなくしたりしてしまえば意味がありません。
携帯に打ち込んでおく方法もありますが、携帯を落としてしまったときに困ります。
また、最悪の場合は誰かに知られてしまう可能性があります。
「覚える」を使った例文2
「地図はいらないよ、行き方はしっかり覚えているからね」
どこかに行く時、地図を調べていくという人も多いのではないでしょうか。
最近はスマホの地図を使えば簡単に目的地にたどり着けますから、スマホを使うという人もいるかもしれません。
しかし、行き方をしっかりと覚えておけばそのような地図を使う必要がなくなります。
何度も行く場所であれば、地図を使わなくてもいけるようにしておきたいものです。
「覚える」の類語や類義表現(シソーラス)
ここでは「覚える」という表現の類義語を紹介します。
- 記憶する【きおくする】
- 暗記する【あんきする】
記憶する【きおくする】
記憶する、というのは意識して覚えておくこと、という意味を指します。
過去に体験したことや覚えたことを忘れずにいること、という意味を持ち、試験の前などにはしっかりと記憶しなければいけないこともたくさんあります。
ヒントを見ればわかるということではなく、何も見ずに思い出せるよう、覚えておきたいものです。
暗記する【あんきする】
暗記するというのは書いてある文章を見ないで口に出して言えるように「覚える」こと、という意味を持ちます。
これは記憶法の1つであり、様々な意味で使われます。
例えば歴史上の人物を暗記するということも試験対策として大切ですね。
「覚える」と「憶える」の違い
憶えるという表現は「覚える」という言葉と同じ読み方をしますが、意味が異なります。
憶えるという表現は頭で「覚える」という場合にしか使われません。
それに対し、「覚える」というのは体で感じるということも含みますので、どこまで含むか、ということが違うのです。
覚えるという言葉は日常的にも大切な行為の1つです。
必要な事は忘れないように意識することを習慣付けておきたいものです。