「人脈」の意味とは「人脈」の「コネ」の違い・類語・読み方・英語・対義語【使い方や例文】
「人脈」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「人脈」がある、「人脈」を作る、などという表現を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
それならば、「人脈」とは一体なんなのでしょうか。
ここでは「人脈」という言葉について紹介します。
目次
- 「」の意味とは?
- 「人脈」の読み方?
- 「人脈」の英語(解釈)
- 「人脈」の「コネ」の違い
- 「人脈」の言葉の使い方
- 「人脈」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
- 「人脈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「人脈」の類語や類義表現(シソーラス)
- 「人脈」と「ネットワーク」の違い
「」の意味とは?
「人脈」というのは政界や財界などにおいて、同じ系統に属する人たちのつながりを指しています。
例えば仕事をしている時、同じ系統の仕事をしている知り合いが強い味方がいる場合、その人は「人脈」ということになります。
最近は博士課程を無事修了して博士号を取ったとしても、簡単に大学職員や研究者の仕事ができる時代ではなくなりました。
大学院生の中には積極的に研究者たちの「人脈」を作り、自分を売り込もうとする人もいます。
「人脈」の読み方?
「人脈」は「じんみゃく」と読みます。
「ひとみゃく」などではありませんので注意しましょう。
「人脈」の英語(解釈)
「人脈」という表現を英語にすると“personal connection”、“connection”、“network”、などといった言い回しになります。
“network of contacts”、“person's network”や“human network”などという表現が使われることもあり、“connection”は通常複数形で使われます。
例えば「人脈が豊か」ということであれば“she has great connection”と表現できますし、「人脈を作る」ということであれば“making a network”などと言えます。
「人脈」の「コネ」の違い
このように聞くと、「人脈」というのはコネと同じ味なのか、と思う人もいるかもしれません。
コネで入社した、などと言われることもあります。
「人脈」というのはある集団や組織において利害関係のある人々が協力すること、という意味になります。
それに対してコネというのは進学や就職、出世において便宜を図ってくれる人、という意味を持ちます。
例えば就職する時、親戚の誰かがその会社に働いていてそれなりの役職を持っている場合、その人が口を利いてくれることによって就職がしやすくなるかもしれません。
このようなものはコネになります。
「人脈」はお互い利害関係があり、ギブアンドテイクの関係が築けるものになります。
「人脈」の言葉の使い方
「人脈」という言葉はコネとは違いますので、気をつけなければいけません。
また、先ほども述べた通り「人脈」はギブアンドテイクの関係が大切です。
例えば、ある研究者が研究会を開きたい、しかし、どの研究者を招待したら良いのかわからない、と思った時、知り合いの研究者にお願いしたとしましょう。
その研究者が研究会での発表を引き受けてくれた場合、自分が開催したいと思った研究会を成功させられます。
また、招待されて研究発表をしなければいけない研究者は確かに研究発表しなければいけないという義務を負いますが、それによって自分の研究を他の人に紹介できる、というメリットを持ちます。
お互いに得をしているため、ギブアンドテイクという関係になります。
「人脈」を使った言葉・慣用句や熟語・関連(意味・解釈)
ここでは「人脈」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「人脈が厚い」
- 「人脈作り」
- 「人脈がない」
「人脈が厚い」
「人脈」がたくさんある人のことを、「人脈が厚い」と表現します。
知り合いが多い、と言われることもあるでしょう。
例えばビジネスをする上で「人脈」が厚いという事は非常に大切です。
全く知り合いがいない、誰に助けを求めて良いかわからない、というビジネスマンよりも、知り合いが多く助けてもらえる、あるいはその人が他のビジネスマンを助けることがある、などという人の方が信頼されます。
「人脈作り」
「人脈」作りは非常に大切です。
例えば大学院生が大学の職員や研究者と積極的に知り合いになることを「人脈」作りといいます。
あるいは、海外留学をしたら現地にいる日本人と「人脈」を作るということもあるのではないでしょうか。
知り合いを増やす、という表現が使われることもあります。
「人脈がない」
「人脈」がないというのは、社会人としては非常に厄介です。
知り合いがいない、頼める人がいない、協力できる人がいない、ということになりますので、周りから頼られる機会も少ないかもしれません。
また、もしかしたら最初は多くの「人脈」があったけれど、信頼関係が崩れてしまったなどという理由で「人脈」をなくしてしまうこともあるでしょう。
「人脈」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「人脈」を使った例文1
- 「人脈」を使った例文2
「人脈」を使った例文1
「将来大学で働きたいと思うのであれば、積極的に研究会などに参加して人脈を作ることが大切です」
先ほども述べた通り、最近では大学で専任の職を得るという事はほぼ不可能だと言われるようになりました。
少子化によって大学も財政的な問題を負うようになり、非常勤講師を解雇したり、あるいは新しく専任を雇うのではなく、非常勤講師でなんとかしようという学校が増えています。
そのため、もしも将来大学で働きたいと思うのであれば、とにかく「人脈」を増やして自分の名前を研究者に知ってもらう、という努力が必要です。
しかしその一方で、大学は「人脈」で簡単に仕事が得られる世界でもないため、どれだけ「人脈」を作ってもあまり役に立たないのではないか、などと批判されることもあります。
「人脈」を使った例文2
「英語が話せる人と人脈を持っていると何かと便利です」
グローバル化が進み、英語が重要視されるようになりました。
その一方で日本人の英語力は世界的にも評価が低く、「日本人は全然英語が話せない」と言われることも珍しくありません。
そのため、普段からしっかり英語を勉強したいと思う人もいるかもしれませんね。
一方で、英語が話せるという人が少ないからこそ、そもそも英語力を伸ばすことが困難であるという問題も指摘されています。
外国人に知り合いがいれば良いですが、誰でも外国人と友達ができるという国ではありません。
そのため、もしも日本人で英語が話せるという人と「人脈」が作れたら、それは強い味方になります。
「人脈」の類語や類義表現(シソーラス)
ここでは類義語をいくつか紹介します。
- コネクション【こねくしょん】
- 繋がり【つながり】
コネクション【こねくしょん】
コネクションというのはコネのことを指しています。
関係やつながり、物事をうまく運ぶのに役立つ、親しい間柄という意味もあります。
つまり、就職や出世などをするときに口を利いてくれる人、などを指しています。
繋がり【つながり】
つながりというのは関係を指しており、仲間とのつながり、同僚とのつながり、取引先とのつながり、という表現で使われます。
結びつき、絆、という意味を指すこともあり、ビジネスにおいては大切です。
「人脈」と「ネットワーク」の違い
「人脈」という表現に似た言葉でネットワークというものがあります。
しかし、確かに「人脈」という表現を英語にするとネットワークと言われることもありますし、同じ意味なのではないかと思う人もいるでしょう。
まず「人脈」というのは、様々な経験を共有した人々を指し、いざとなれば助けてくれる人たちを指します。
ネットワークというのはただ知り合いである人たち、連絡先を交換した人たち、ということになります。
つまり、ネットワークは仕事上、役に立つとは限らない、という違いがあります。
コネでの入社は白い目で見られることが多いですが、「人脈」はいつの時代も非常に大切です。
トラブルが起こった時も、「人脈」があれば助けてもらえることがあります。
普段から「人脈」を増やす努力が求められています。