「情けない」の意味とは?「情けない」と「不甲斐ない」の違い・英語・対義語・類語
「情けない」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「情けない」の英語や対義語・類語、「情けない」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「情けない」の意味とは?
- 「情けない」の読み方?
- 「情けない」の英語
- 「情けない」の対義語はある?
- 「情けない」の言葉の使い方
- 「情けない」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「情けない」を使った例文や短文など
- 「情けない」の類語や類義表現
- 「情けない」と「不甲斐ない」の違い
「情けない」の意味とは?
「情けない」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
誰かに対して「情けない」という言葉を使った事もあれば、自分に対して「情けない」と言った事があるかもしれません。
また誰かから「情けない」と言われた経験があるかもしれません。
「情けない」には、「あまりにもみじめだ。あまりにもふがいない」という意味があります。
また「みじめ」には「見てはいられないほど哀れな様子」という意味があります。
「情けない」の読み方?
「情けない」という言葉を、どのように読めばいいでしょうか。
「情けない」は「なさけない」と読みます。
「情けない」の送り仮名は「けない」と三文字ある事を覚えておきましょう。
このように「情けない」は「なさけない」と読みます。
「情けない」の英語
「情けない」という言葉を英語にしたい事があるかもしれません。
外国人の友達に、「情けない」と愚痴りたい時などのために、「情けない」の英語表現を知っておきましょう。
「情けない」は英語で、“miserable”(ミゼラブル)になります。
「レミゼラブル」という小説や英語には「ああ無情」という日本タイトルがついていますが、“miserable”は「無情」「情けない」などの意味があります。
「情けなく感じる」という場合は“feel miserable”(フィールミゼラブル)という英語になります。
このように「情けない」は“miserable”という英語になります。
「情けない」の対義語はある?
「情けない」という言葉に、対義語はあるでしょうか。
「情けない」の対義語は、立派な様子を表現した言葉かもしれません。
- 「威厳」【いげん】
- 「貫禄」【かんろく】
「威厳」【いげん】
「威厳」には、「堂々としていて厳かな事」とい意味があります。
「威厳のある人」は、その場にいるだけで、周囲の人が恐れて従ってしまうような力を持ちます。
「貫禄」【かんろく】
「貫禄」という言葉は、日常生活でも良く使われています。
「貫禄」には、「立場にふさわしい、その人に備わった威厳」という意味があります。
例えば新米教師が、校長先生になる時、「校長にふさわしい威厳」の事を「校長先生の貫録」と言います。
「情けない」の言葉の使い方
「情けない」という言葉の使い方を紹介します。
「情けない」には、あまりにもみじめだと感じる事に対して使いましょう。
例えば自分が貧乏で他の人に引け目を感じる時などに「情けない」と言います。
また、「情けない」には、「見ていられない」という意味もあります。
例えば友達が違法行為をしてしまった時、悲しくて見ていられないと感じるかもしれません。
このような時に、「法を犯すとは、『情けない』」などと嘆きます。
「情けない」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
続いて「情けない」を使った言葉や慣用句に注目してみましょう。
「情けない」という言葉を使いやすくするような、便利な言葉が登場します。
- 「情けない気持ち」【なさけないきもち】
- 「自分が情けない」【じぶんがなさけない】
- 「情けない話」【なさけないはなし】
「情けない気持ち」【なさけないきもち】
「情けない気持ち」という言い回しがあります。
例えば、給料日前に貯金が0円になった時、自分の事をみじめに感じて「情けない気持ち」になるかもしれません。
このように、惨めな気持ちになる事を「情けない気持ち」と言います。
「自分が情けない」【じぶんがなさけない】
「自分が情けない」という言葉は、自尊心が低い人や、感情的になりやすい人が口にしやすい言葉です。
他の人に比べて、自分の事を無価値だと感じる時、「自分が情けない」と言ってしまいます。
客観的に見れば、それほどみじめに思えない時、あるいは恵まれているように見える時でも、このタイプの人は「自分が情けない」と言ってしまいがちです。
「情けない話」【なさけないはなし】
「情けない話」という言い回しがあります。
「これから、自虐的な話をします」という前フリとして、「情けない話なのですが…」などと言います。
「情けない話」の後には、「この前、下痢になって」「この前、仕事でミスをして」など、みじめな体験、エピソードなどが続きます。
「情けない」を使った例文や短文など
次に「情けない」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「情けない」という言葉を文章に組み入れるコツなどを覚えましょう。
- 「情けない」を使った例文1
- 「情けない」を使った例文2
「情けない」を使った例文1
「寝坊してしまい、自分が『情けない』と感じた」
この例文のように、ビジネスシーンでしてはいけない遅刻をしてしまった時、自分の事を恥ずかしい人間だと思うでしょう。
このような時に、「自分が情けない」という言葉を使います。
「情けない」を使った例文2
「受験に失敗し、家族に『情けない』と言われていしまった」
この例文のように、自分ではなく周囲の人に、「情けない」と言われてしまう事があるかもしれません。
周囲の欲求が高すぎて、それに応えられない場合は仕方ないでしょう。
本人まで「情けない」と思う必要はないはずです。
「情けない」の類語や類義表現
「情けない」の類語や類義表現を紹介します。
「情けない」と同じような意味の言葉を知り、ボキャブラリーを豊富にしましょう。
- 「見る影もない」【みるかげもない】
- 「なれの果て」【なれのはて】
「見る影もない」【みるかげもない】
「見る影もない」という言葉には、「以前と違ってみすぼらしい」という意味があります。
例えば、20代の頃は素敵なイケメンだった男性が、30代になりメタボになってしまった場合「見る影もない」と言われてしまうかもしれません。
「なれの果て」【なれのはて】
「なれの果て」という言葉には、「落ちぶれた結果のみじめな姿」という意味があります。
以前から怠惰な生活を送っていた人が、結果的にみじめな姿を見せた時に、「なれの果て」と言われます。
「怠け者の『なれの果て』だ」などという使い方をします。
「情けない」と「不甲斐ない」の違い
「情けない」という言葉とよく似た言葉、「不甲斐ない」の違いを見て行きましょう。
「不甲斐ない」には、「情けない」に加えて「だらしない」という意味があります。
自分の事をみじめに思うだけでなく、だらしないと感じる時に、「不甲斐ない」という言葉を使いましょう。
例えば勝てるはずの相手に試合で負けてしまった時などに、「不甲斐ない結果に終わった」などと言います。
「情けない」という言葉に注目してきました。
「情けない」という言葉の意味を知る事で、自分もそのような思いを持ったことがあると感じたかもしれません。
いつか「情けない」状態を抜け出すよう、また自尊心を取り戻せるように毎日を大切に生きて行きましょう。