「講じる」の意味とは?・読み方・英語・類語【使い方や例文】
「講じる」とは、「問題を解決するための方法・手段をよく考えて行うこと」です。
「講じる」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・例文と解釈・類語や類義表現・講じると高じるの違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「講じる」の意味とは?
- 「講じる」の読み方?
- 「講じる」の英語(解釈)
- 「講ずる」と「講じる」どちらも正解?
- 「講じる」の言葉の使い方
- 「講じる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「講じる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「講じる」の類語や類義表現
- 「講じる」と「高じる」の違い
「講じる」の意味とは?
「講じる」の意味は、「問題(トラブル)を解決するための方法・手段をよく考えて行うこと」や「問題状況に対応した処置をすること」になります。
「講じる」という言葉は、「問題・課題・トラブルに対応した方法・手段を考えた上で実際に行うこと」を意味する言葉なのです。
例えば、「陥没した道路の修繕措置を講じました」や「犯罪増加に対して対策を講じます」などの文章で、「講じる」の意味を示せます。
また、「講じる」の言葉のままに、「講義する・講演する」といった意味合いで使われることもあります。
「講じる」の読み方?
「講じる」の読み方は、「こうじる」になります。
「講じる」の英語(解釈)
「講じる」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「講じる」の英語の例文1
- 「講じる」の英語の例文2
「講じる」の英語の例文1
“We have to take measures against this problem.”
この「講じる」を使った英語の例文の意味は、「私たちはこの問題に対する対策を講じなければなりません」になります。
「講じる」を意味する一般的な動詞として“take”があり、“take measures against〜”で「〜に対策を講じる」の慣用句的な表現になります。
「講じる」の英語の例文2
“Hard steps should be taken against a bad person.”
この「講じる」を使った英語の例文は、「悪人に対しては、強い対策・措置を講じるべきです」を意味しています。
「〜に対策を講じる」は、英語で表現すると“take steps against〜”で表すことができます。
「講ずる」と「講じる」どちらも正解?
「講ずる」と「講じる」はどちらも正しい言葉として使用することができます。
「講ずる」は、「講じない・講じます・講ずる・講ずるとき・講ずれば・講じろ」と活用する「サ行変格活用」の動詞で、主に文語(書き言葉)・公文書(行政文書)で用いられます。
「講じる」の方は、「講じない・講じます・講じる・講じるとき・講じれば・講じろ」と活用する「サ行上一段活用」の動詞で、主に口語(話し言葉)で用いられるという違いはあります。
現代では「講ずる」よりも「講じる」の方が使用頻度が多くなっています。
「講じる」の言葉の使い方
「講じる」の言葉の使い方は、「問題を解決するための方法・手段をよく考えて実際に行う場合」に使うという使い方になります。
あるいは、「講義・講演をしたり大勢の前で話をしたりする時」にも、「講じる」という言葉が使えます。
例えば、「家屋の水漏れに対する対策を講じました」や「コミュニケーションスキルの高め方について学校で講じました」などの文章で、「講じる」を正しく使うことができます。
「講じる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「講じる」を使った言葉・慣用句や熟語を紹介して、その意味を解説していきます。
- 「措置を講じる」
- 「手段を講じる」
- 「一案を講じる」
- 「次の一手を講じる」
- 「法的措置を講じる」
「措置を講じる」
「措置を講じる」の言葉の意味は、「解決をつけるための方法・手段をよく考えて実行すること」になります。
「措置」にも「講じる」にも、「問題解決のために実際に行動すること」の意味合いがあります。
「不法投棄に対する措置を講じました」などの文章で使えます。
「手段を講じる」
「手段を講じる」の言葉の意味は、「問題を解決するためのやり方を考えて実行する」になります。
「手段」というのは「目的達成のための方法・手立て」を意味しています。
例えば、「特殊詐欺を防止する手段を講じて下さい」などの文章で使用できます。
「一案を講じる」
「一案を講じる」というのは、「一つの考え・アイデアを思いついて実行すること」を意味しています。
「一案」の言葉の意味は、「多くの中にある一つの考え、アイデア」になります。
例えば、「巧妙な加害者を追い詰めるために、一案を講じました」などの文章において、使うことができます。
「次の一手を講じる」
「次の一手を講じる」の言葉の意味は、「一つの手段を実行した後に、さらに次のもう一つの手段を実行に移すこと」や「一回目の行為が失敗した場合に、次の手段・方法・計略を実行すること」になります。
例えば、「初回の奇襲は失敗に終わったが、次の一手を講じることにしました」などの文章において、この言葉を使用することができます。
「法的措置を講じる」
「法的措置を講じる」の言葉の意味は、「法律的な効果のある対応策を実行すること」や「法的な根拠のある対抗策を実施すること」になります。
例えば、「これ以上、名誉毀損をするのであれば、私は法的措置を講じさせて頂きます」や「弁護士に依頼しているので、法的措置を講じる準備はできています」などの文章で使うことができます。
「講じる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「講じる」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「講じる」を使った例文1
- 「講じる」を使った例文2
「講じる」を使った例文1
「国民から政府に対して、もっと効果的な少子化対策を講じてほしいとの訴えが出ています」
この「講じる」を使った例文は、「国民から政府に対して、もっと効果的な少子化対策をしっかりと良く考えて実行してほしいとの訴えが出ている」ということを意味しています。
「講じる」を使った例文2
「彼女は少し前まで大学で、英文学の文法や歴史を講じていたインテリです」
この「講じる」を使った例文は、「彼女は少し前まで大学で、英文学の文法や歴史を(複数の学生に対して)講義・解説していたインテリであること」を意味しています。
「講じる」の類語や類義表現
「講じる」の類語や類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「実行する・対応する」
- 「レクチャーする・講演する」
「実行する・対応する」
「講じる」の類語・類義表現として、「実行する・対応する」があります。
「講じる」の言葉の意味は、「問題解決のための方法・手段をよく考えて実行すること」になります。
「実行する」というのは「実際に物事を決めて行うこと」、「対応する」というのは「状況に応じて物事を行うこと」を意味しています。
それらの意味から、問題解決のために実行するを示す「講じる」の類語として、「実行する・対応する」が上げられます。
「レクチャーする・講演する」
「講じる」の類語・類義表現として、「レクチャーする・講演する」があります。
「レクチャーする“lecture”」とは、「講義をすること・言葉で語って物事を解説すること」を意味しています。
「講演する」の言葉の意味は、「大人数を相手にして、特定のテーマについて話をすること」になります。
講義することを意味する「講じる」の類語として、「レクチャーする・講演する」を指摘できます。
「講じる」と「高じる」の違い
「講じる」と「高じる」の違いは、「講じる」は「問題を解決するための方法・手段を考えて行うこと」を意味していますが、「高じる」の方は「物事の程度がはなはだしくなること」や「病気の症状・容態が悪化すること」を意味しているという違いがあります。
「講じる」は「問題解決のために何かを実行すること」ですが、「高じる」の方は「物事の程度・状態が強まること」を意味しているという違いがあるのです。
「講じる」という言葉について徹底的に解説しましたが、講じるには「問題を解決するための方法・手段をよく考えて行うこと」などの意味があります。
「講じる」の類語・類義表現としては、「実行する・対応する」「レクチャーする・講演する」などがあります。
「講じる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。