意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「倹約」の意味とは?「倹約」と「節約」の違い・読み方・英語・対義語・類語

「倹約」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

日本史の授業で聞いた記憶がある、という人もいるかもしれませんね。

それならば、「倹約」は節約とどう違うのでしょうか。

ここでは契約という言葉について解説します。

倹約

Meaning-Book
「倹約」の意味とは?「倹約」と「節約」の違い・読み方・英語・対義語・類語>


目次

  • 「倹約」の意味とは?
  • 「倹約」の読み方
  • 「倹約」の英語(解釈)
  • 「倹約」の対義語
  • 「倹約」の言葉の使い方
  • 「倹約」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
  • 「倹約」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「倹約」の類語や類義表現
  • 「倹約」と「節約」の違い


「倹約」の意味とは?

「倹約」の意味とは?

「倹約」というのは無駄を省いて出費をできるだけ少なくすること、少なくする様子、という意味を持ちます。

最近は経済的に難しくなり、「倹約」に力を入れているという人も多いのではないでしょうか。

収入の中でしっかりとやりくりしていかなければいけません。

毎月のように赤字が出てしまったら困りますよね。

さらに年金もあてにならない時代になりましたから、定年した後の生活費なども貯蓄していかなければいけません。

「倹約」が非常に大切なのです。



「倹約」の読み方

「倹約」の読み方

「倹約」という言葉は「けんやく」と読みます。

日本では「質素倹約」が重視されていた歴史がありますので、日本史の授業で習ったという人も多いでしょう。

後ほど、「倹約令」についても紹介します。

「倹約」の英語(解釈)

「倹約」の英語(解釈)

「倹約」という表現を英語にすると“economizing”“economy”“thrift”などといった表現が使えます。

“Try to save”ならばわかりやすいですね。

例えば、「母は常に倹約を心がけている」ということであれば、“mother always tries to save.”と表現できます。

んまた、「倹約」を心がけた買い物をしているのであれば、“mother is very good at shopping.”も良いでしょう。

買い物上手という事は、うまくお金のやりくりができているということになります。



「倹約」の対義語

「倹約」の対義語

「倹約」という言葉の対義語は贅沢、浪費、という表現になります。

贅沢というのは実際の生活が必要とするよりも多くの消費があること、お金がとてもかかること、という意味を持ちます。

例えば、本来ならば50,000円で済む食費に100,000円費やしていたら、それは非常に贅沢ということです。

浪費というのはお金や時間、勢力等を無駄に使う事を指します。

例えば、300円で済むものを購入するのに3000円出して購入していたら、それは浪費になります。

「倹約」の言葉の使い方

「倹約」の言葉の使い方

「倹約」という言葉は日常的にも使える表現です。

主婦の中には「倹約」を心がけ、安くなった食料品を購入したいと願っている人や、賞味期限に近いものを安く購入し、冷凍庫で保存するなどと工夫している人も多いのではないでしょうか。

無駄遣いをしない、という意味で「倹約」という言葉が使われますから、支出を減らす、ペットボトルを購入するのではなく自宅からお茶をもって行くなどといった工夫をしている人には「あの人は倹約をしている」と言えるのです。

「倹約」を使った言葉・慣用句や熟語・関連

「倹約」を使った言葉・慣用句や熟語・関連

ここでは「倹約」という言葉を使った言い回しを紹介します。

  • 「倹約家」
  • 「倹約令」

「倹約家」

「倹約家」というのは契約をしている人を指します。

出来る限り無駄遣いをしないように工夫をしている人のことを表しており、例えば職場でランチに行くとお金がかかるからお弁当をもっていく、コンビニでお茶を買うと高いからどうしてもお茶が必要な場合はスーパーで購入する、などと工夫をしている人は「倹約家」です。

それに対し、毎日のように「今日は焼肉定食が食べたい」「今夜は飲みに行こう」などと言っている人は、もしかしたら周りから浪費家と言われているかもしれません。

「倹約令」

日本の歴史には「倹約令」というものが存在します。

江戸時代の日本には士農工商という身分制度がありました。

幕府体制を強いものにするため、江戸幕府は人々に対し質素「倹約」をメールしたのです。

これが「倹約令」になります。

さらに江戸時代は初代から4代将軍までは経済的にも安定していました。

しかしそれ以降は財政的に困難に陥ったため、「倹約令」が発布されたとも考えられています。

この「倹約令」では身分相応の生活が重視されました。

「倹約」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「倹約」を使った例文や短文など(意味を解釈)

ここでは例文をいくつか紹介します。

  • 「倹約」を使った例文1
  • 「倹約」を使った例文2

「倹約」を使った例文1

「倹約令は8代将軍徳川吉宗によって発布された」

「倹約令」というものは江戸時代の8代将軍、徳川吉宗が発布しました。

財政難だった江戸幕府は人々に質素「倹約」を務めるように命じ、財政を改善させようとしたのです。

さらに、同時に年貢の引き上げなどが行われたため、町人や農民の生活は厳しくなってきました。

それによって打ちこわしや一揆が起こるようになり、この政策は失敗に終わったのです。

「倹約」を使った例文2

「子供が大きくなったらお金がかかるから、倹約しないとね」

子供を育てるというのは簡単なことではありません。

日本は妊娠や出産にはあまりお金がかからないと言われていますが、その一方で教育費以外の塾や部活動などにお金がかかると言われているのです。

また、子供が大学に行けばさらにお金がかかります。

最近は両親の収入が少ないということで子供が奨学金を借り、さらにそれが返済できないというトラブルになる、ということも珍しくありません。

子供が大きくなればなるほどお金がかかりますので、両親は「倹約」を心がける必要があるのです。

「倹約」の類語や類義表現

「倹約」の類語や類義表現

ここでは「倹約」の類義語を紹介します。

  • 節減【せつげん】
  • ケチる【けちる】

節減【せつげん】

節減とは、使う量を切り詰めて減らすということです。

例えば、紅茶が飲みたいと思い、ティーバッグを用いる人も多いでしょう。

その時、いっこのティーバッグを何杯分使うでしょうか。

コーヒーカップ1杯で終わらせるという人もいれば、2杯はいけると考える人もいるかもしれません。

1つのティーバックをできる限り多くのカップで使おうとする、例えばケーキを作るときには砂糖の量をわざと減らす、料理にソースをかけるときには無駄遣いしないよう少なめを心がける、という行動が節減です。

かつてはお寿司を食べる時、どの程度の醤油をお皿に盛るかということで育ちがわかると言われたことがあります。

確かに醤油のお皿は小さなものですが、そこにたっぷりの醤油を入れてしまう女性は義両親から嫌がられた、という話もあります。

少量の醤油を少しずつ使える女性の方が「倹約ができている」と高く評価された、と言われています。

ケチる【けちる】

ケチるというのはものを購入する時、消極的になる、買い渋る、出し渋る、という意味です。

「倹約」と似た意味を持ちますが、他人からケチると言われた場合、そこにはネガティブなニュアンスが含まれます。

ケチるという言葉には、他の人のお金に頼る、他の人のお金をあてにする、といった意味合いがあります。

「倹約」と「節約」の違い

「倹約」と「節約」の違い

「倹約」という言葉よりも節約という言葉の方がよく使われますよね。

むしろ、「倹約」というのは日本史に出てくる言葉だと思っている人もいるのではないでしょうか。

実はこの2つの言葉はよく似ていますが、若干意味合いが異なります。

「倹約」というのは無駄や贅沢をしない、といった意味合いがあり、節約には切り詰める、という意味合いがあります。

つまり、「倹約」というのは必要以上に高価なものは購入しない、必要以上に多くの量を購入しない、などという意味であり、節約というのは少ない食費でやりくりできるように工夫する、などという意味になります。

icon まとめ

「倹約」という言葉は日常的にも使える言葉ですのでよく覚えておきましょう。

節約とは意味が違うということも認識しておく必要があります。