「着任」の意味とは?「着任」と「異動」の違い・対義語・読み方・英語・類語
「着任」とは、「新しい任務につくこと・新しい任地に到着すること」です。
「着任」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「着任」の意味とは?
- 「着任」の読み方
- 「着任」の英語(解釈)
- 「着任」の対義語
- 「着任」の言葉の使い方
- 「着任」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「着任」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「着任」の類語や類義表現
- 「着任」と「異動」の違い
「着任」の意味とは?
「着任」の意味は、「新しい任務(役割)につくこと・新しい任地に到着すること」になります。
「着任」という言葉は、「任」の漢字が「任務・任せられた仕事の役割」を意味していて、「着」の漢字が「ある場所に到着すること・ある仕事や役割に着手すること」を意味しています。
そのことから、「着任」という言葉は「新しい任務(任せられた役務)に取り掛かること」や「新しい任地(仕事をする勤務地)に赴いて到着すること」を意味しているのです。
「新しい会社で着任した仕事を全力でこなします」や「次の担当者が着任するまで返事は保留させて下さい」などの文章で、「着任」の意味を示せます。
「着任」の読み方
「着任」の読み方は、「ちゃくにん」になります。
「着任」の英語(解釈)
「着任」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「着任」を使ったEnglishの例文1
- 「着任」を使ったEnglishの例文2
「着任」を使ったEnglishの例文1
“The new vice president will arrive on May 20.”
この「着任」を使った英語の例文は、「新しい副社長が、5月20日に着任します」を意味しています。
「新しい任地・勤務地に到着」する意味の「着任」は、“arrive〜”(〜に着く・〜に到着する)でシンプルに表現することができるのです。
「着任」を使ったEnglishの例文2
“He assumed leader of new project for urban development.”
この「着任」を使った英語の例文は、「彼が、都市開発の新規プロジェクトのリーダーに着任しました」になります。
“assume”という単語は「思い込む・決めてかかる」の意味以外にも、「(任務を)引き受ける・責任を取る」という意味もあります。
「着任」の対義語
「着任」の対義語は、「解任(かいにん)」になります。
「解任」という言葉の意味は、「今の任務を解くこと・今の仕事を辞めさせること(免職ではなく組織への所属・働いている身分は続く)」になります。
新しい任務・役割につくことを意味する「着任」とは反対の意味を持った対義語として、「解任」を上げることができるのです。
「着任」の言葉の使い方
「着任」の言葉の使い方は、「新しい任地・勤務地に赴いて到着した時」や「新しい任務・役割についた場合」に使うという使い方になります。
「着任」という言葉は、「一週間前に、この現場の仕事に着任した担当者です」というように、「新しい職場・任地に着いたこと」を伝える場合に使うことができます。
更に、「着任した現在の職務(役割)を精一杯果たしていく所存でございます」のように、「新しくついた任務・仕事の役割」について言及する文章でも、「着任」の言葉を使用することができます。
「着任日」「着任式」のような慣用的な熟語としても使われることがあります。
「着任」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
「着任」を使った言葉・慣用句や熟語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「着任する」
- 「着任日」
- 「着任式」
「着任する」
「着任する」の言葉の意味は、「新しい職場・勤務地(任地)に到着する」や「新しい任務・職務(役割)につくこと、とりかかること」になります。
例えば、「新しい社長が着任することになります」や「今度着任した担当者はいらっしゃいますか?」などの文章で使用することができます。
「着任日」
「着任日(ちゃくにんび)」というのは、「現在の任務・職務・役職についた日」のことを意味しています。
「着任日」という言葉が実際に使われる場面は、「社内・役所内の通知文書」が多く、一般の日常会話・話し言葉では「着任日」が使われることはあまりありません。
例えば、「私の本職への着任日は4月15日づけとなっております」などの文章で使うことができます。
「着任式」
「着任式(ちゃくにんしき)」の言葉の意味は、「学校・会社・役所などで人事異動が行われて、新しい職場に着き新しい職務につく時に行われる式典」や「新しい仕事上の任務・役務につくことを知らせるために行われる式典」になります。
「着任式には必ず出席してください」や「着任式で自己紹介をすることになりました」などの文章で使用できます。
「着任」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「着任」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「着任」を使った例文1
- 「着任」を使った例文2
「着任」を使った例文1
「新しい学校に着任して早々、ある生徒の家庭と非行の問題に対応しなければならなくなりました」
この「着任」を使った例文は、「新しい学校(新しい職場になる学校)に到着して仕事を始めてからすぐに、ある生徒の家庭と非行の問題に対応しなければならなくなった」ということを意味しています。
「着任」を使った例文2
「今度、着任した部署では、今までやったことのないジャンルの業務に携わることになるので緊張しています」
この「着任」を使った例文は、「今度、新しく働くことになった(人事異動で赴いて到着した新たな)部署では、今までやったことのないジャンルの業務に携わるので緊張している」ということを意味しています。
「着任」の類語や類義表現
「着任」の類語や類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「就任・就役」
- 「赴任・任官」
「就任・就役」
「着任」の類語・類義表現として、「就任(しゅうにん)・就役(しゅうえき)」があります。
「就任」というのは、「これから新たにある任務・職務・役割に就くこと」を意味しています。
「就役」の言葉の意味は、「新しく役務を引き受けること」や「これから新しく役務・苦役などに就くこと」になります。
新しい任務につくを意味する「着任」の類語として、「就任・就役」を指摘できます。
「赴任・任官」
「着任」の類語・類義表現として、「赴任(ふにん)・任官(にんかん)」があります。
「赴任」の言葉の意味は、「新しい任地や職場に赴いていくこと」になります。
「任官」というのは、「官吏(かんり)・公務員としての任務につくこと」を意味しています。
新しい任地に着くことや任務につくことを意味する「着任」の類義表現として、「赴任・任官」が上げられます。
「着任」と「異動」の違い
「着任」と「異動」の違いは、「着任」というのは「新しい任務につくこと・新しい任地に赴くこと」を意味していますが、「異動」は「会社組織において担当する職務・役職・勤務地が変わること」を意味しているという違いがあります。
「着任」という言葉には「人事異動の結果として新しい任地に赴くこと」の意味合いはあっても、「会社組織における人事異動そのもの(勤務地・役職が変わることそのもの)」の意味はないという違いがあるのです。
「着任」という言葉について徹底的に解説しましたが、着任には「新しい任務につくこと・新しい任地に到着すること」などの意味があります。
「着任」の類語・類義表現としては、「就任・就役」「赴任・任官」などがあります。
「着任」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。