「乗せる」の意味とは?「乗せる」と「載せる」の違い・対義語・英語・類語
「乗せる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
車に「乗せる」、電車に「乗せる」、などという表現でよく使われますね。
車に乗る、電車に乗る、などという言い方をすることもあるでしょう。
それならば「乗せる」というのはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「乗せる」という表現について紹介します。
目次
- 「乗せる」の意味とは?
- 「乗せる」の読み方
- 「乗せる」の英語(解釈)
- 「乗せる」の対義語
- 「乗せる」の言葉の使い方
- 「乗せる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「乗せる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「乗せる」の類語や類義表現
- 「乗せる」と「載せる」の違い
「乗せる」の意味とは?
「乗せる」というのは運送用の物の上や内部に移す、という意味になります。
乗る店とは意味が異なりますので気をつけましょう。
乗るというのは主語にあたる人やものが運送用のものの上や内部に移動するという意味ですが、「乗せる」というのは主語にあたる人が目的語を移す、という意味になります。
車に家族を「乗せる」、荷物を「乗せる」、などといった言い回しがあります。
さらに、例えば口車に「乗せる」などという言い方の場合、だます、欺く、などという意味になります。
扇動するという意味として使われることもあります。
「乗せる」の読み方
「乗せる」という表現は「のせる」と読みます。
これ以外に読み方はありませんので、しっかりと読めるようにしておきましょう。
「乗せる」の英語(解釈)
「乗せる」という表現を英語にすると“place”、“take in”などという表現が使えます。
例えば、乗車させるという意味であれば“take in”という表現が良いでしょう。
「乗客を乗せる」という言い回しであれば“They took in passengers”と表現できます。
あるいは、「途中で娘を乗せる」という表現であれば“I picked up my daughter”という言い回しが使えます。
文脈によって様々な表現がありますので、直訳しないように気をつけなければいけません。
「乗せる」の対義語
「乗せる」という表現の対義語は降ろす、あるいは下ろすという表現になります。
殺すというのは元あったところから離して落とす、降りるようにする、という意味であり、乗り物などから外へ出すという意味があります。
例えば「駅で客を降ろす」「荷物を降ろす」などといった表現が使えます。
降ろすという漢字でも下ろすという漢字でも構いません。
「乗せる」の言葉の使い方
「乗せる」という言葉は先ほども述べた通り、主語が目的語を動かすという意味になります。
乗るとは意味合いが異なりますので、気をつけましょう。
例えば荷物をトラックに「乗せる」、スーツケースをベルトコンベヤーに「乗せる」、乗客を「乗せる」、などといった言い回しが使えます。
また、車を運転して出かける時に友達を「乗せる」ということもあるかもしれませんね。
「乗せる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
ここでは「乗せる」という表現の言い回しを紹介します。
- 「流通に乗せる」
- 「金額を乗せる」
- 「手に乗せる」
「流通に乗せる」
流通に「乗せる」という表現は売れるように工夫をするということです。
例えば、本を出版するときには出版社から本が発表されますが、出版したからといってすべての本がきちんと売れるというわけではありません。
例えば書籍を流通に乗せたいと思うのであれば、アマゾンなどのインターネットで販売するということも大切ですし、電子書籍という形にする工夫も必要です。
また、きちんと宣伝する必要もあります。
新しい商品が完成した場合はコマーシャルなどで宣伝しなければいけません。
うまく宣伝することによって流通に「乗せる」ことが可能になります。
「金額を乗せる」
金額を「乗せる」という表現は金額を付け加えるということになります。
例えば、物を売る場合、仕入れ価格のままで販売していたら儲けがありません。
例えば仕入れ価格に20%上乗せする、30%上乗せする、などという形で商売が成り立ちます。
このような場合に金額を「乗せる」、という表現が使われます。
「手に乗せる」
手に「乗せる」というのは文字通り、手に何かを置く、という意味になります。
例えば手にお金を「乗せる」、手におもちゃを「乗せる」、などという表現が使えます。
手は人間の体の中でもよく使われる場所であり、ものを握ったり触ったりしますよね。
あるいは誰かから手の上にものを置いてもらうということもあるのではないでしょうか。
また、お釣りを受け取るときには手にお金を乗せてもらいます。
このような時に手に「乗せる」、という表現が使えます。
「乗せる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「乗せる」という表現を使った例文を紹介します。
- 「乗せる」を使った例文1
- 「乗せる」を使った例文2
「乗せる」を使った例文1
「あの電車は駅で乗客を乗せて出発した」
電車は乗客を乗せて走って行きます。
電車によっては各駅停車のこともありますし、主要な駅にしか停まらない、ということもありますね。
乗客を乗せて出発する、というのは電車という主語が乗客という目的語を「乗せる」という意味になります。
また、電車によっては乗客を乗せないで出発するという場合もあります。
回送電車などには乗客を乗れませんので注意が必要です。
「乗せる」を使った例文2
「宅配用の荷物をトラックに乗せた」
宅配便等は夜のうちにトラックに乗せられ、配達先に運ばれます。
そのため、夜の8時ごろになるとスタッフによって荷物がトラックに乗せられ、そのままトラックの運転手が荷物を運んでくれるのです。
日本の宅配便や郵便等のレベルは世界一とも言われており、非常に的確で素早いサービスが知られています。
「乗せる」の類語や類義表現
ここでは「乗せる」という表現の類義語を紹介します。
- 置く【おく】
- 乗車させる【じょうしゃさせる】
置く【おく】
店の上に「乗せる」、テーブルに「乗せる」、などという表現の場合、置くという表現が同義語として使えます。
これは人や物をある場所に止めるという意味であり、移動させるという意味もあります。
荷物を置く、カバンを置く、おもちゃを置く、など、様々な言い回しが可能です。
ただし、乗客を「乗せる」、荷物を「乗せる」、などという場合にはこの置くという表現は使えません。
乗車させる【じょうしゃさせる】
乗車させるという表現はサ行変格活用「乗車する」という表現の未然形に使役の助動詞である「させる」という表現を付け加えたものになります。
「乗せる」という形と同じ意味になります。
「乗せる」と「載せる」の違い
「乗せる」という表現は物の上に置く、乗り物の上に置く、などという意味になりますが、載せるという表現は掲載するという意味になります。
例えば最近はインターネットの普及により、誰もがSNSを使うようになりました。
SNSに写真を掲載するという場合は、SNSに写真を「載せる」という表現が使えます。
雑誌に掲載する、などという場合も「載せる」という表現になります。
車などに「乗せる」という意味の「乗せる」とは異なりますので注意が必要です。
誰もが車や電車、バスなどを使うのではないでしょうか。
乗車するという意味で乗る、乗せる、という表現はよく使われます。
しっかりと意味を捉え、的確な使い方ができると良いですね。