「迎える」の意味とは?「迎える」と「向かえる」の違い・対義語・読み方・英語・類語
「迎える」という言葉は日常生活でもよく使われる表現です。
お正月を迎える、誕生日を迎える、お客様を迎えるなど様々な言い回しがありますね。
それならば「迎える」とは一体どのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「迎える」という表現について紹介します。
目次
- 「迎える」の意味とは?
- 「迎える」の読み方
- 「迎える」の英語(解釈)
- 「迎える」の対義語
- 「迎える」の言葉の使い方
- 「迎える」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
- 「迎える」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「迎える」の類語や類義表現
- 「迎える」と「向かえる」の違い
「迎える」の意味とは?
「迎える」というのは来る者を受け入れるという意味になります。
また、人が来るのを待ち受ける、呼び寄せる、加え入れる、という意味もありますし、ある時期や段階を目前にするという意味もあります。
例えば年末年始が近づいてきたりクリスマスが近づいてきたりしたときは、「年末年始を迎える」「クリスマスを迎える」という言い方をしますよね。
赤ちゃんがいると、「お宮参りを迎える」「お食い初めを迎える」など、様々な行事で使うのではないでしょうか。
「迎える」の読み方
「迎える」というのは「むかえる」と読みます。
日本国内において、迎えるという表現は非常に大切ですから、しっかりと読めるようにしておきましょう。
「迎える」の英語(解釈)
「迎える」という表現を英語にすると“welcome”になります。
玄関マットなどにこの言葉が書かれているという人もいるのではないでしょうか。
「お正月を迎える」、「クリスマスを迎える」、などという場合は“New Year's getting closer”、“Christmas is getting closer”などという表現が使えます。
必ずしも誰かが何かを「迎える」、という英文ではなく何かが近づいてくる、といった表現にすることも可能ですので覚えておきましょう。
「迎える」の対義語
「迎える」という表現の対義語は送るという言葉になります。
送るというのはあるところから他のところに動かして移す、という意味があり、モノや情報が先方に届くようにする、人を派遣する、などという意味を持ちます。
ゲストを迎えた時など、ゲストが帰るときにはしっかりと送らなければいけません。
また、「年神様を迎える」、年神様を送る、などといった表現もあります。
「迎える」の言葉の使い方
「迎える」という言葉は日常的にも使えますし、ビジネスでも使える表現です。
日常的にも「お客様を迎える」「運動会を迎える」、などといった言い方ができますし、ビジネスにおいては取引先の社長を「迎える」、などという言い回しも可能です。
「迎える」という表現は敬語になりますので、ビジネスにおいては非常に重要です。
意味合いをしっかりと押さえ、使えるようにしておきましょう。
また、例えば「社長迎える」などという場合、たまに「社長が来られる」という人もいますが、「迎える」という言い方の方が的確です。
「迎える」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
ここでは「迎える」という表現を使った言い回しを紹介します。
- 「誕生日を迎える」
- 「新年を迎える」
- 「養子を迎える」
「誕生日を迎える」
誕生日を「迎える」、というのは誕生日が近づいている、誕生日になり1つ歳をとる、という意味になります。
例えば、誕生日が近づいてくると誰もがワクワクするのではないでしょうか。
年齢によっては誕生日には来て欲しくないと思うこともあるかもしれませんがやはり誕生日は特別な日ですよね。
誕生日を迎える、というのは誕生日になる、ということになるのです。
「新年を迎える」
新年を「迎える」という言い回しも同様です。
新年が近づいてくる新年になる、という意味で使われます。
日本においてお正月は非常に特別ですから、年末になる前におせち料理などを整え、大掃除をするという人も多いのではないでしょうか。
家をきれいにし、年神様を「迎える」、と考える人も多いでしょう。
「養子を迎える」
養子を「迎える」というのは養子を取る、という意味になります。
最近は、生まれても金銭的な事情でしっかりとした保護を受けられない子供のために、養子縁組などという制度が整備されています。
戸籍上、備考欄に多少の情報が載るものの、実の子供として育てられるという養子縁組制度もありますね。
しかし養子を「迎える」ためには面接など様々な問題をクリアしなければならないため、里親になるのも簡単では無いのです。
血のつながらない子供をしっかりと育てられる人でなければ養子を迎えられません。
「迎える」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「迎える」という表現を使った例文を紹介します。
- 「迎える」を使った例文1
- 「迎える」を使った例文2
「迎える」を使った例文1
「取引先の社長を迎え、契約書の調印をした」
職場においては、取引先の人を迎えたり、自分たちが取引先の会社に赴いたり、ということがあるのではないでしょうか。
契約したり、プレゼンテーションをして商品の魅力を伝えたりなど、取引先の会社とは様々なつながりがありますよね。
特に相手が上の立場の場合、しっかりとした敬語が使えなければ悪い印象を与えてしまう可能性もあります。
「迎える」を使った例文2
「義両親を迎え、夕食を共にした」
憲法では、結婚は両者の合意によってのみ成り立つと言われています。
しかし実際は、結婚は家族が絡む問題であり、姻戚との人間関係も非常に大切ですよね。
義両親は苦手だという人も珍しくないでしょう。
しかし、適度に関係を維持することも大切です。
「迎える」の類語や類義表現
ここでは「迎える」という表現の類義語を紹介します。
- 招待する【しょうたいする】
- 受け入れる【うけいれる】
招待する【しょうたいする】
招待するというのはパーティーや食事、催し物などに誰かを呼ぶ、という意味になります。
客を招いてもてなすこと、客として招くこと、などという意味もあり、目上の人にも使えます。
受け入れる【うけいれる】
受け入れるというのは人の要求やいうことを受け入れるという意味もありますが、もてなす、という意味もあります。
「迎える」という表現の類義語としては、もてなすという意味の受け入れるという表現が適切です。
「迎える」と「向かえる」の違い
「迎える」という表現と向かえるという表現がありますが、これらは意味が異なります。
まず「迎える」というのは誰かを待ち受ける、呼び寄せる、招く、目前にする、などという意味があり、何かがやってくるという意味を持ちます。
しかし向かえるという言葉は辞書には載っておらず、「向かう」という表現と可能の助動詞「れる」が合わさって作られた言葉だと考えられます。
つまり「向かうことが可能である」という意味になるのです。
例えば、「食べられる」という表現は「食べる」と「られる」という表現が組み合わさって作られた言葉です。
それと同じです。
そのため「迎える」とは意味合いが全然違います。
「迎える」という表現は日常的にも、そしてビジネスでも使える言葉ですから、しっかりと覚えておきましょう。
正しい場面で的確に使いたいですね。