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「演じる」の意味とは?「演じる」と「振る舞う」の違い・英語・類語

普段からよく耳にする「演じる」という言葉がありますが、この言葉にはどんな使い方や意味があるか、ご存じでしょうか? 今回はこの「演じる」という言葉について、見ていこうと思います。

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「演じる」の意味とは?「演じる」と「振る舞う」の違い・英語・類語>


目次

  • 「演じる」の意味とは?
  • 「演じる」の読み方
  • 「演じる」の英語(解釈)
  • 「演じる」と「演ずる」の違い
  • 「演じる」の言葉の使い方
  • 「演じる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連
  • 「演じる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「演じる」の類語や類義表現
  • 「演じる」と「振る舞う」の違い


「演じる」の意味とは?

「演じる」の意味とは?

「演じる」とは、「演劇などでの役柄を行うこと」「芸能を披露すること」という意味で、俳優さんなどの演技で使うイメージがありますが、この他にも、「ある役割を果たすこと」や、「わざと人目につくようなことをする行い」といったような意味もある言葉です。

言い換えると、「色々な場面や状況において、人に鮮明な印象を与えるよう意識的に行動する」という言い方もあります。



「演じる」の読み方

「演じる」の読み方

「演じる」「えんじる」という読み方をします。

「演じる」の英語(解釈)

「演じる」の英語(解釈)

演じるを英語で表現すると、“perform”“put on”“play”“act”などの言葉で訳すことができます。

「パフォーマンス」なとの原形である“perform”「演じる」で使われることは、とても興味深いですね。



「演じる」と「演ずる」の違い

「演じる」と「演ずる」の違い

「演じる」という言い方の他に「演ずる」という表現がありますが、この2つの言葉の意味は全く同じです。

文法的には「演ずる」「演じる」の原形で、「演ずる」の上一段化の形を取っている言葉です。

また、「演ずる」の方は「演じる」と比較しても硬いイメージのある言い方かもしれません。

「演じる」の言葉の使い方

「演じる」の言葉の使い方

「演じる」を使う場面としては、舞台で役柄を行う時に使われることが多いような印象を覚えますが、一般的な使い方の中でも、人に対して意図した行動を取ったり、立ち振舞いをした時にも使うことがよくあります。

「演じる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連

「演じる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連

「演じる」を使った言葉は色々なものがありますが、それらの意味を解釈してみることにします。

  • 「役を演じる」
  • 「主役を演じる」
  • 「自分を演じる」

「役を演じる」

「役を演じる」とは、芝居や舞台、映画、ドラマなどで、出演する役を担当して、そのストーリーの中で、「その役の行動をすること」ということになります。

しかし、「役を演じる」は、ドラマや芝居などだけで使われるのではなく、日常の生活や仕事でも、自分の役割や使命を果たす時にも「役を演じる」と例えることがあります。

「主役を演じる」

「主役を演じる」とは、ドラマや芝居で、「その物語の主人公の役を行うこと」という意味になります。

俳優さんにとっては、「主役を演じる」ことほど名誉なことはないでしょう。

また、この表現もビジネスの場面で使うことができるでしょう。

「主役」とは「中心人物」という解釈もできて、仕事のリーダーや核となる役割を担当する時に使えるかもしれません。

あなたの人生の中にも「主役を演じる」場面があるはずです。

「自分を演じる」

「自分を演じる」とは、「自分のらしさを出すこと」という意味がありますが、もう少し詳しく言うと、「のびのびとした気持ちで自分の魅力を出すこと」という解釈もできると思います。

「自分を演じる」ということを意識せずにできる人は中々いるものではありません。

自然体で自分をさらけ出すことなので、良くも悪くも、本当の自分を他人に見せてしまうことになります。

しかし、素直な気持ちで「自分を演じる」ことができて、周囲の人から理解されると、これほど人間関係が良くなることはないでしょう。

「演じる」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「演じる」を使った例文や短文など(意味を解釈)

では、ここでも「演じる」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「演じる」を使った例文1
  • 「演じる」を使った例文2

「演じる」を使った例文1

「狂気じみた雰囲気でとても怖い役回りを演じた彼は、普段の行動からは想像できないほどのエネルギーが放たれていた」

役者さんは「演じる」時にその役になりきろうと、感情移入したり、コントロールして、普段の本人とは全く異なったような雰囲気を作ることができます。

これもプロのなせる技なのかもしれません。

「演じる」を使った例文2

「いつもいい娘を演じようとした彼女は、大人になってから、精神が破綻したのです」

この例文は、幼いことから「物分かりのいい子供」であることで、親を喜ばせていた女性の人が、成人してから、本当の自分を表現することができずに精神が破綻したことを言っています。

「演じる」という言葉は、役者さんが演技をする時に使われるでなく、このように人の行動でも使われることがあります。

「演じる」の類語や類義表現

「演じる」の類語や類義表現

「演じる」には、似たような意味を持つ類義語としてどんな言葉があるでしょうか?

  • 「努める」
  • 「実演する」

「努める」

「努める」という言葉が「演じる」に近い意味も持つ類義語として挙げることができるでしょう。

「力を尽くしてあることをする」「努力する」という意味が一般的な理解なのですが、役柄を「演じる」時もこの言葉で置き換えることができるので、類義語として理解することができます。

「実演する」

「実演する」も類義語になりますが、「人前で実際にやってみせること」や、「俳優がステージなどで演じたり歌ったりすること」という意味で使われています。

「今から、この商品の使い方を実演します」といったような使い方もできるので、芸能関係だけでなく、ビジネスでも使える言葉の1つです。

「演じる」と「振る舞う」の違い

「演じる」と「振る舞う」の違い

「演じる」と時折比較される言葉には「振る舞う」というものがありますが、意味としては、「行動をする」「動作をする」という解釈の他に「人に食事を提供したり、もてなすこと」、あるいは「おごる」という意味があります。

また、「行動する」から転じて「思うままにのびのびと行動する」というような意味で使われることもあります。

「演じる」「振る舞う」の言葉の違いには、「演じる」には単純に「役柄を果たす」と言うことから、「役目を果たす」というニュアンスがある一方で、「振る舞う」は、「いい性格のように見せかける」というような意味合いが感じられます。

簡単に言うと「振る舞う」には、「ぶりっ子している」感じがあるのです。

icon まとめ

「演じる」という行動は私達の生活の中や、仕事の場面でも、使われそうな感じがあります。

「そんな役回りを演じる」という言葉で、よく憎まれる上司を意識的に「演じる」人もいますが、そんな人ほどよく相手のことを考えていたりします。