「風情」の意味とは?「風情」と「情緒」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】
「風情」という言葉の意味や使い方、英語や類語を紹介します。
さらに「風情」を使った言葉や例文を紹介して行きます。
目次
- 「風情」の意味とは?
- 「風情」の読み方
- 「風情」の英語
- 「風情」と「情緒」の違い
- 「風情」の言葉の使い方
- 「風情」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
- 「風情」を使った例文や短文など
- 「風情」の類語や類義表現
- 「風情」と「風流」の違い
「風情」の意味とは?
みなさんは「風情」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「風情があるね」などと誰かが言っているのを聞いた事があるかもしれません。
一方で、「風情」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
「風情」には、「そのものの独特の風流な様子」という意味があります。
例えば「風情のある景色」という言葉には、独特の風流さがある風景という意味があります。
「風情」の読み方
「風情」という言葉は、どのように読めばいいでしょうか。
読み間違いしやすいため気を付けましょう。
「風情」は「ふぜい」と読み、「ふうじょう」「かぜなさけ」などと読まないように気を付けましょう。
また「風情」という言葉には、「○○という立場のくせに」という意味があります。
「町人風情で、武士に生意気な口を利くとは」という場合、「町人のくせに」という意味があります。
このように「風情」にはいくつかの意味があるため、場面によって使い分けるようにしましょう。
「風情」の英語
「風情」を英語にすると、どのような言葉になるでしょうか。
「風情」は英語で“taste”(テースト)になります。
“taste”は「テースト」「趣」という意味があり、転じて「風情」という意味があります。
また“refined”(リファインド)という英語にも「風情」という意味があります。
このように「風情」はいくつかの英語にする事ができるため、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「風情」と「情緒」の違い
「風情」とよく似た言葉に「情緒」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「情緒」には、「しみじみとした味わい」という意味があります。
例えば田舎の町を訪れた時に、しみじみと「味わい深いな」と感じる事があるでしょう。
このような感じを「情緒」と言います。
一方「風情」には、「独特な風流さ」という意味があるため、独自性が強いイメージがあります。
一般的に感じる、しみじみとした味わいについては「情緒」という言葉を使ってみましょう。
「風情」の言葉の使い方
「風情」という言葉は、どのような使い方をすればいいでしょうか。
「風情」には「そのもの独特の風流な様子」という意味があるため、単に風流な様子ではなく、独特さがあるものに対して使います。
例えば庭園を見た時に、一般的な庭園ではなくやや独特な様子で、なおかつ風流だと感じる時に、「風情のある庭園」という言葉を使ってみましょう。
このように、独特な風流さを感じる場所、街に出掛けた時、風流さを感じる何かを見た時に「風情」という言葉を使ってみましょう。
「風情」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
「風情」を使った言葉や慣用句を紹介します。
これらの言葉を知る事で、「風情」という言葉をぐっと使いやすくなるでしょう。
- 「風情を楽しむ」【ふぜいをたのしむ】
- 「風情を感じる」【ふぜいをかんじる】
- 「風情を味わう」【ふぜいをあじわう】
「風情を楽しむ」【ふぜいをたのしむ】
「風情を楽しむ」という言い回しを使います。
例えば武家屋敷などを見て、その風流さに心が浮き立つ時に、「風情を楽しむ」という言葉を使います。
このような場所にいる時は、急ぎ足で駆け抜けるのではなく、しばらく幸せを感じてみましょう。
「風情を感じる」【ふぜいをかんじる】
「風情を感じる」という言葉も良く使います。
風景や、風流な建物などを見た時に、その中から独特な風流さを感じる時に、「風情を感じる」と言います。
単純に「綺麗だね」とか「美しいね」というよりも、「風情を感じる」という言い回しを使った方が、その建物や景色の魅力を伝えやすいでしょう。
「風情を味わう」【ふぜいをあじわう】
出掛けた場所の風景から、たまたま風流さを感じるのではなく、初めから独自の風流さを感じに行く時、「風情を味わう」と言います。
朝起きた時に、「今日は風情を味わいに行こう」など言って、散歩に出かける人もいるでしょう。
「風情」を使った例文や短文など
「風情」を使った例文を紹介して行きます。
「風情」を使った例文を見ると、「風情」をどのように使えばいいかが分かりやすくなるでしょう。
- 「風情」を使った例文1
- 「風情」を使った例文2
「風情」を使った例文1
「初めて行った蕎麦屋さんの内装に『風情』を感じる」
古民家風のお蕎麦屋さんなどに行くと、内装が素敵だなと感じます。
生け花や家具などに風流さを感じる時、「風情を感じる」のではないでしょうか。
この例文のように、初めて訪れた飲食店の内装が素敵な時に「風情を感じる」と、それだけで得した気持ちになります。
さらにお蕎麦が美味しいという事がありません。
「風情」を使った例文2
「武家屋敷に『風情』を味わうために出掛ける」
風流な物や風流な景色が好きな人がいます。
そのような人は、この例文のように「風情を味わう」事が目的で、行きたい場所を選ぶかもしれません。
江戸時代の風流な景色が残る武家屋敷や、平安時代の雅さが残る京都などは「風情を味わう」ために訪れたい候補地です。
「風情」の類語や類義表現
「風情」の類語や類義表現を紹介します。
「風情」に似た言葉を覚えて、語彙を増やしていきましょう。
- 「風格」【ふうかく】
- 「風致」【ふうち】
「風格」【ふうかく】
「風格」には、「味わいや趣を持つ事」という意味があります。
例えば味わいある建物は「風格のある建物」と言われます。
また味わいのある人は「風格のある人」と言われる事があります。
「風致」【ふうち】
「風致」には、「自然の趣」という意味があります。
「風情」と「風流」の違い
最後に「風情」と「風流」の違いを見て行きましょう。
「風流」には「上品で趣がある様子」という意味があります。
日本の国宝に指定されているような建造物などには、上品で趣がある様子があるため、「風流」と言えるでしょう。
「風情」には、「そのもの独特の風流な趣」という意味があるため、「風流」の中でもさらに独自性が強い物に対して使いましょう。
ただし、ほとんどの「風流」なものは、独自性も兼ね備えているため、「風情」と「風流」を厳密に使い分ける必要はないでしょう。
「風情」という素敵な言葉に注目してみました。
これを機会に、身近にある「風情」のある物事を見るために、出掛けてみてはいかがでしょうか。