「揃う」の意味とは?英語、対義語や類語、使い方や例文を紹介!
「揃う」という言葉は気づかず使っていることも多いですが、改めてどんな言葉なのか、どんなときに使えるのか調べたい、ということもあると思います。
ここでは「揃う」という言葉についてご紹介していますので、ぜひこの機会に一読ください。
目次
- 「揃う」の意味とは?
- 「揃う」の読み方と漢字
- 「揃う」の英語
- 「揃う」の反対語や対義語
- 「揃う」の言葉の使い方
- 「揃う」を使った言葉
- 「揃う」を使った例文や短文など
- 「揃う」の類語や類義表現
「揃う」の意味とは?
日常で意識することはないでしょうが、「揃う」という言葉には大きく分けて四つの意味があり、それらを無意識下で使い分けています。
一つ目の意味は、複数のものの形状や大きさが同じまたは同程度であること。
二つ目の意味は、あるものが乱れなく整然と並んでいるようす。
三つ目の意味は、二つ以上のもののすべてがまとまり、調和した状態になること。
四つ目の意味は、必要なものが過不足なく、集まること。
以上が「揃う」という言葉の表す意味といえます。
「揃う」の読み方と漢字
「揃う」は「そろ-う」と読みますが、「揃」の字にはほかに、「セン」「そろ-える」「そろ-い」といった読みもあります。
五本指の手(手へん)と、立ち止まる足と渡し舟(まえ)、そして刀(りっとう)から、手で前を切りそろえる、という意味の漢字となったようです。
「揃う」の英語
「揃う」には多くの意味がありましたから、英語で表現する場合にも、意味によって使われる単語は異なる、と考えたほうがいいでしょう。
一列に並んでいる、整列しているという意味の「揃う」なら、“align”や“aligned”といった単語を知っておくと便利でしょうし、過不足なく「揃う」、完璧、といった意味あいでなら、“complete”などがふさわしいことが多いと考えられます。
同じように、ならば“same way”、息がぴったりあっているという「揃う」ならば“in sync”も使える場面があるでしょう。
「揃う」の反対語や対義語
「揃う」の反対語は、やはり意味を考えればわかります。
必要なものが過不足なくある状態を「揃う」というのであれば、不足している状態、つまり「欠ける」という言葉が反対語になりますし、一つところにまとまっているようすを表す場合には、「散らばる」が、整然としているようすを表す場合には、「乱れる」と言った言葉が反対の意味になります。
「揃う」の言葉の使い方
「○○が揃う」という使い方で、人やものなどについて言うことができます。
また、「○○を揃える」のように、他動詞として使うとさらに幅が広がります。
ひとまとまりである、乱れていない、形状などが同程度であるといった状態を表すときに、「揃う」という言葉を使うといいでしょう。
「揃う」を使った言葉
「揃う」という言葉を使用した語句を見ていきましょう。
ここではとくに、必要なものが過不足なく集まる、という意味の「揃う」についてご紹介します。
- 「人数が揃う」
- 「書類が揃う」
- 「条件が揃う」
- 「家族が揃う」
「人数が揃う」
イベントで定員に達したときや、待ち合わせ場所にメンバーが全員到着したときなどに使われます。
とくに定員に関しては多すぎてもいけませんし、少なくても求めるほどのことができません。
過不足なく「揃う」というところに重きを置いている語句といえます。
「締切前日になってようやく募集人数が揃った」
「書類が揃う」
手続きごとの書類であれ、仕事上の書類であれ、不足していれば受理してもらえなかったり、企画が通らない、仕事が滞るといった弊害を招くことになりかねません。
自分一人で完結する書類であれば構いませんが、他者に提出する予定の書類は、かならずすべて揃っているか確認することが大事です。
「あとは免許証の写しさえあれば書類が揃う」
「条件が揃う」
なにか物事を行うとき、それがうまくいくための条件というものがあります。
たとえば凧揚げをするなら、雨の日ではいけませんし、無風の日でもうまく飛びません、かといって強風で自分も吹き飛ばされてしまいそうだ、という日にわざわざする人もいないでしょう。
このように、何事も成功のための条件があり、それらを満たすことができたときに、「条件が揃う」といえます。
「このゲームに勝つための条件は揃ったも同然だ」
「家族が揃う」
子どもの頃は毎日顔を合わせる家族ですが、大人になって実家を離れると、なかなか全員が集まることがありません。
お盆や正月、冠婚葬祭などでしか会わない、という家庭も多いかもしれません。
たまにしか会えないからこそ、その時間を尊び、大事に過ごしたいものですね。
「姉が帰国するというので久々に家族が揃うことになる」
「揃う」を使った例文や短文など
次に「揃う」を使用した例文を見ていきます。
よく使われる語句のほかにもさまざまな場面で使われていますので、意味と合わせて見ていきましょう。
- 「揃う」の例文1
- 「揃う」の例文2
「揃う」の例文1
「もう一息で二つの風船の大きさが揃う」
形状、サイズが同程度になる、という意味の「揃う」です。
この例文では二つの風船を膨らましていて、そのうちの一方はすでにできており、もう一つを同じ大きさまで膨らましている、という状況になっています。
料理をしていて、野菜を同じ大きさに切ることも「揃う」ですし、前髪を切って同じ長さになることも「揃う」となります。
「揃う」の例文2
「一条のひまわりが咲き揃う」
整然と並んでいるようすを表す「揃う」の例文です。
野草などでも、多くがきれいに生え揃っている場合には「揃う」と感じられることもあるでしょうし、人が種まきをしたり手入れしている場合には、見事なまでに整然と並んでいる姿を目にすることができます。
秋に刈り入れする前の稲穂などが美しく「揃っている」ようすを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
「揃う」の類語や類義表現
「揃う」の類語表現としては、「整う」「並ぶ」「息が合う」「一糸乱れず」などが挙げられます。
家族など人が集まる場合には、「一堂に会する」といった言葉も類語として使うことができるでしょう。
類語や言い換えできる言葉に関しても、どの意味で使われる「揃う」の類語になるのかを考えていくと語彙が広がります。
「揃う」という言葉には、整然と並ぶ、まとまりがある、過不足なく集まる、といった意味がありました。
身近な言葉にも、細かく見るとさまざまな意味があり、改めて調べてみると発見することもあったのではないでしょうか。