「魅入られる」の意味とは?・読み方・英語・対義語・類語【使い方や例文】
魅入られるは、自分の意志とは関係なく、そうなってしまうことの場合もある言葉です。
そのような時には、見えない力が働いたなどと言われることもあります。
目次
- 「魅入られる」の意味とは?
- 「魅入られる」の読み方
- 「魅入られる」の英語(解釈)
- 「魅入られる」に関する怖い話とは?
- 「魅入られる」の言葉の使い方
- 「魅入られる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
- 「魅入られる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「魅入られる」の類語や類義表現
「魅入られる」の意味とは?
魅入られるとは、「その対象にぞっこんになってしまうこと」を指して使う言葉です。
自分の意志でそうなったのではなく、何物かが取り憑いたかのように、何故かそうなってしまったという場合にも使います。
「あの時計に魅入られた」と言った場合、何故かその時計に夢中になってしまったという意味になり、自分がとても気に入ったのでそうなった場合と、特に理由もなくそうなってしまった場合のどちらなのかはその本人にしか分かりません。
特に理由がなかった場合には、見えない力の所為(上に書いた、何かが取り憑いた状態)だと言われることが多いです。
それは、その場によって、精霊だったり、悪霊だったりと決まっていません(それらも、もちろん例えです)。
「魅入られる」の読み方
「魅入られる」は、「みいられる」と読んでください。
普通に読めばいいだけの言葉ですが、「魅」の文字は「魁」(かい)とよく似ているので、これには注意してください。
上でも挙げましたが、「魅入られた」と使うことも多い言葉で、この場合もそのまま「みいられた」と読めば問題ありません。
「魅入られる」の英語(解釈)
魅入られるは、英語では“in fascination”という表記になります。
“fascination”は「魅惑」や「魅力のあるもの」という意味の言葉で、それに“in”を付けて、「魅入られる」と表現できる形になっています。
「魅入られた」と言いたい場合には、“fascinated”と使ってください。
“fascinated by that stone”とすると、「あの石に魅入られた」という意味の文章になります。
「魅入られる」に関する怖い話とは?
「魅入られる」は、「何物かに支配される」という意味を含む言葉です。
この意味は、理由が分からないのに「何かに魅入られた」状態になってしまったという時に、その何物かが自分に取り憑いていると考えられているからです。
その「支配される」という意味だけで、この「魅入られる」を使った怖い話が世の中には多くあり、「実話怪談寄せ集め」というシリーズには、「樹海で魅入られる」というとても怖い話があります。
興味があれは、その名前で検索をすると、すぐに内容が出てくると思いますが、怪談が苦手な人はやめておいた方がいいかも知れません。
「魅入られる」の言葉の使い方
魅入られるは、ここまでに挙げてきたような使い方をする言葉ですが、一番使われる形は、何かに理由もなく夢中になってしまうという意味での使い方でしょう。
上の怪談のように、何物かに取り憑かれるという意味で使うこともありますが、その場合にはそれと分かる文脈になるので、そこでどのように使っているのかと判断してください。
「魅入られる」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
魅入られるを使ったよく見る形の表現です。
どちらも、「魅入られる」をどのような意味で使っているのかすぐに分かるでしょう。
- 「悪魔に魅入られる」
- 「彼女に魅入られる」
「悪魔に魅入られる」
この表現は、「何物かに取り憑かれている」という意味で使っています。
また、その悪魔に魅入られた為に、これから何か行おうとしている、もしくは行ってしまったなどと使うことが多く、その内容は悪いことの場合がほとんどです。
「悪魔に魅入られた」と、悪事を行ってしまった際のいい訳に使われることも多い表現で、その場合には、「本当はそんなことはしたくなかった(する気はなかった)」という意味で使うものです。
「彼女に魅入られる」
その彼女から、何故かとても好かれているという表現になりますが、同時に、彼女が何物かに取り憑かれているのではないかといった怖さも感じる表現です。
これといった好かれる理由が思い浮かばない時には、特にそのように感じてしまうことが多いでしょう(実のところは、該当の彼女にしか分かりません)。
「魅入られる」を使った例文や短文など(意味を解釈)
魅入られるを使った例文や短文です。
色々な形で使っているものを、解釈と共に挙げていきます。
- 「魅入られる」を使った例文1
- 「魅入られる」を使った例文2
「魅入られる」を使った例文1
「あの車にそこまで魅入られるとは思わなかった」
その車がとても魅力的で、大変好きになったと言っている文章ですが、その理由が単に魅力的だっただけでなく、自分では分からない力まで働いているようだと言っている例になります。
この使い方では、ある程度は理由が分かっているものの、残りの部分は何物かの影響だと言っている訳です。
「魅入られる」を使った例文2
「悪いものに魅入られることにないように、余計なお金は持って行かないようにしよう」
突然何かに「魅入られた」為に、何故かそれを買ってしまったという経験がある人も居るでしょう。
そのような、後から考えると、どうして買ってしまったのかと思うような無駄遣いをしないようにする為には、余計なお金は持ち歩かないことです。
「魅入られる」の類語や類義表現
「魅入られる」と似た意味で使える言葉や表現です。
どれにも自分の意志とは関係なく、という意味が含まれています。
- 「憑依される」【ひょういされる】
- 「心を奪われる」【こころをうばわれる】
- 「傾斜する」【けいしゃする】
「憑依される」【ひょういされる】
これは、「悪魔などに魅入られた」という場合に使う表現です。
そのようなものに取り憑かれることを「憑依される」と表現しており、「何かに魅入られる」の「何か」が悪魔などの超常的な存在の場合には、置き換え表現として使えます。
「心を奪われる」【こころをうばわれる】
高価な宝石などに「魅入られる」と使う時に、それと置き換えられる表現です。
その理由も「魅入られる」と同様に、自分では分からないのに「心を奪われた」状態になってしまうことがあります。
「傾斜する」【けいしゃする】
何かに「魅入られた」為に、それに夢中になってしまうことを表現する言葉です。
「趣味に傾斜する」と使うと、その趣味にとても夢中になっている様子になります。
それが自分の意志なのか、何物かの力も働いた為にそうなったのかは、この言葉の前後の文脈から判断してください。
魅入られることは、悪い場合の方が多いと言えそうですが、後から(結果的に)それがよかったというケースもないとは言えないので、必ずしも悪いことに繋がるとは限らない言葉です。