「突拍子」・「突拍子もない」の意味とは? 読み方・英語・類語
「突拍子もない」とは、「とんでもなく調子が外れていること・突飛(突然)なこと」です。
「突拍子もない」の「意味・読み方・英語と解釈・語源・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「突拍子もない」の意味とは?
- 「突拍子もない」の読み方
- 「突拍子もない」の英語(解釈)
- 「突拍子もない」の語源や由来
- 「突拍子もない」の言葉の使い方
- 「突拍子もない」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
- 「突拍子もない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「突拍子もない」の類語や類義表現
「突拍子もない」の意味とは?
「突拍子もない」の意味は、「とんでもなく調子が外れていること・常識外れなこと(的外れなこと)・突飛(突然)なこと」になります。
「突拍子もない」というのは、「一般常識から外れていて容易には信じがたいこと」や「あまりにも突然で驚いてしまうこと」を意味している言葉なのです。
例えば、「彼の突拍子もない発言によって学級会は混乱しました」や「突拍子もない行動が困難な局面を打開することもあります」などの文章において、「突拍子もない」の意味を示すことができます。
「突拍子もない」の読み方
「突拍子もない」の読み方は、「とっぴょうしもない」になります。
「突拍子もない」の英語(解釈)
「突拍子もない」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
- 「突拍子もない」を使ったEnglishの例文1
- 「突拍子もない」を使ったEnglishの例文2
「突拍子もない」を使ったEnglishの例文1
“This business-person spoke to me wildly(crazily).”
この「突拍子もない」を使った英語の例文は、「このビジネスパーソンは、私に突拍子もないことを言いました」を意味しています。
“speak wildly(speak crazily)”は、「荒っぽくものを言う(激しく言葉を言う)」から「突拍子もないことを言う」の慣用句的な表現になっています。
「突拍子もない」を使ったEnglishの例文2
“Something crazy(terrible) may be happened.”
この「突拍子もない」を使った英語の例文は、「突拍子もないことが起こるかもしれません」を意味しています。
“something crazy(something terrible)”で、「常識外れの何か・とんでもない何か=突拍子もないこと」を意味しています。
「突拍子もない」の語源や由来
「突拍子もない」の語源は昔の謡(うたい)である「今様(いまよう)」にあり、今様で使う太鼓・笛・銅鑼(どら)の音階を瞬間的に上げることを「突拍子」と呼んでいたのです。
今様の突拍子とは「突然、大きく調子を外すこと」だったので、「とてつもなく調子が外れている」という「突拍子もない」の意味が生まれたのです。
「突拍子もない」の由来は、近世に使用されていた言葉の「とひょうしもない」にあります。
「とひょうしもない」は、上記した「調子をずらす太鼓の奏法」が原義であり、俳諧においても「度外れていること」を意味していました。
「突拍子もない」は「途方もない」が原型になって生まれた言葉で、この「ない」は「突拍子の強調の意味」になっています。
「突拍子もない」の言葉の使い方
「突拍子もない」の言葉の使い方は、「とんでもなく調子が外れているような言動をした時」や「常識外れなこと(的外れなこと)がある場合」に使うという使い方になります。
例えば、「突拍子もない要求をされて、私は面食らってしまい何も言えませんでした」などの文章において、「突拍子もない」を使うことができます。
また「予想していなかった突飛なことがあった時」に使うという使い方もあります。
例えば、「突拍子もない出来事が起こって驚かされました」などの文章で、「突拍子もない」を「突然」の意味で使えます。
「突拍子もない」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
「突拍子もない」を使った言葉・慣用句や熟語・関連などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「突拍子もない行動」
- 「突拍子もない発言」
「突拍子もない行動」
「突拍子もない行動」の言葉の意味は、「とんでもない常識外れな行動」や「信じられないような的外れな行動」「その場にふさわしくない突飛な行動」になります。
例えば、「彼が突拍子もない行動を始めるのはいつものことなので、気にしていても仕方がない」などの文章で使えます。
「突拍子もない発言」
「突拍子もない発言」の言葉の意味は、「信じられない非常識な発言」や「普通では考えられない突飛な発言」になります。
例えば、「突拍子もない発言でしたが、その発言の中身には良いアイデアも含まれていました」などの文章で使用できます。
「突拍子もない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「突拍子もない」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「突拍子もない」を使った例文1
- 「突拍子もない」を使った例文2
「突拍子もない」を使った例文1
「既存の常識にとらわれない突拍子もないアイデアによって、新たな発明が生まれることは多いのです」
この「突拍子もない」を使った例文は、「既存の常識にとらわれない想定外の突飛なアイデアによって、新たな発明が生まれることは多い」ということを意味しています。
「突拍子もない」を使った例文2
「誰も予想していなかった突拍子もない爆弾発言によって、議会はいったん閉会されることになりました」
この「突拍子もない」を使った例文は、「誰も予想していなかった信じられない(常識から外れている)爆弾発言によって、議会がいったん閉会されることになった」ということを意味しています。
「突拍子もない」の類語や類義表現
「突拍子もない」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「突拍子もない」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「信じがたい・とんでもない」
- 「常識外れの・奇想天外な」
「信じがたい・とんでもない」
「突拍子もない」の類語・類義表現として、「信じがたい・とんでもない」があります。
「信じがたい」は、「信じることが難しいほどに突飛であること」の意味になります。
「とんでもない」というのは、「一般常識の範疇から外れていること・非常識や失礼であるさま」を意味しています。
突然で常識から外れていることを意味する「突拍子もない」の類義表現として、「信じがたい・とんでもない」が上げられます。
「常識外れの・奇想天外な」
「突拍子もない」の類語・類義表現として、「常識外れの・奇想天外な」があります。
「常識外れの」というのは、「社会で共有されている常識から外れていること」を意味します。
「奇想天外な」の言葉の意味は、「普通では思いもよらないほど奇抜なこと」になります。
とんでもなく的外れなことを意味する「突拍子もない」の類語として、「常識外れの・奇想天外な」を指摘できます。
「突拍子もない」という言葉について徹底的に解説しましたが、突拍子もないには「とんでもなく調子が外れていること・的外れで突飛(突然)なこと」などの意味があります。
「突拍子もない」の類語・類義表現としては、「信じがたい・とんでもない」「常識外れの・奇想天外な」などがあります。
「突拍子もない」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。