「促進」の意味とは?「亢進」との違い、対義語や類語、英語を紹介!
物事は状況・場面に応じて進んでいきますが、その速さには速い・遅いと差があります。
放置しておいても進みますが、早く進めていきたい時に「促進」と呼ばれる言葉を使います。
しかし同じような意味合いを持つ言葉もたくさんあるため、適切な使い方と場面の選択が求められます。
目次
- 「促進」の意味とは?
- 「促進」の読み方と漢字について
- 「促進」の英語(解釈)
- 「促進」の対義語
- 「促進」の言葉の使い方
- 「促進」を使った言葉と意味を解釈
- 「促進」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「促進」と「亢進」の違い
- 「促進」の類語や類義の表現
「促進」の意味とは?
「促進」という言葉の意味として、物事の進展・展開が速くなるように促すことを意味しています。
また「促進」においてただ待つのではなく、早くなるように何かしらの力・手段を用いることとされています。
また「促進」には自身ではなく、他社・周囲に対しての働きかけの意味も持っています。
そのため発信者の周囲に対して変化(速くする)を促すとされています。
「促進」の読み方と漢字について
「促進」という感じは「そくしん」という読み方となります。
その漢字は「促す」と「進める」という二つの漢字から構成されています。
「促す」には周囲に対して働きかけていく言葉であり、「進める」には展開していくことを意味する言葉となります。
そのため「促進」という漢字は「周囲に対して早くするように促す」と意味が構成されます。
「促進」の英語(解釈)
「促進」という言葉は英語では様々な訳・表現で表されます。
直訳では成長や発展を促す・助長するという意味の“promote”となります。
また展開の速さという意味では加速を意味する“accelerate”とも訳されます。
また物事を円滑に進めていくというニュアンスでは“facilitate”と訳されます。
その他にも様々な表現・訳が存在しています。
単語自体の意味合いは異なりますが、どれも意味合い・解釈から「促進」と表現されるため、それぞれに応じた使い分けが求められます。
「促進」の対義語
「促進」という言葉は対義語では物事の展開を抑えていく・速さを遅くするといった意味となります。
そのため抑える・制限するといった意味を持つ「抑制」という言葉が対義語とされています。
または他にも「抑圧」という言葉も対義語に分類されます。
共通していることとして、あくまで成長や発展といったことを「抑する」という解釈を持つ言葉となります。
「促進」の言葉の使い方
「促進」という言葉はプライベートや友人との会話の中よりもビジネス上の会話の中で用いられる事が多い言葉です。
使い方としては周囲に対してプロジェクトや取引・事業など依頼していることに対して「早くしてほしい」と促す際に用いられます。
その際に口語で伝えると言葉の印象が強くなってしまうため、「促進」という言葉を使うことでビジネス上の会話として成立させることが出来ます。
また周囲に対して「促進」させていくことは成長を意味しているため、今後への期待の意味も込めて用いられる事もあります。
「促進」を使った言葉と意味を解釈
「促進」という言葉は様々な場面・状況で用いられます。
「促進」という言葉単体でも意味は伝わりますが、他の言葉と合わさることで別の意味に代わります。
実際にどのような言葉が合わさるか、例を紹介します。
- 「促進的」
- 「健康促進」
「促進的」
「促進的」という言葉は「促進」という言葉に「的」という接尾語が合わさることで名詞から形容動詞に変化した言葉となります。
そのため明確な「促進」という意味よりも曖昧さを持ち、そのニュアンスを伝える言葉と解釈されます。
「健康促進」
ここでは「健康」と「促進」の二つの名詞が合わさっています。
「促進」の対象は「健康」となるため、「健康」になることを促していくという意味となります。
「促進」を使った例文や短文・意味を解釈
「促進」という言葉は会話・文章の中でも多くの場面で用いられます。
ビジネス用語としても扱われるため、誤って使わないためにも適切な使い方とその解釈を紹介していきます。
- 「促進」の例文1
- 「促進」の例文2
「促進」の例文1
「部長が『今回企画してもらったプロジェクトだが、予定よりも遅れていると報告を受けている。もっと周囲もサポートして促進していってほしい』と部下たちに話していた」
この場合、部長が周囲に対して指導をしている中で用いられています。
企画・実行に至ったプロジェクトの進捗状況は順調ではないため、もっと早く進めるようにと「促進」を使っています。
またそれに当たり担当のみではなくその周囲のスタッフにも促してより「促進」させてほしいと伝えています。
「促進」の例文2
「この薬を飲むことで病気の治療効果と変化をより促進させていくことが出来る」
この場合、薬の効果とそれに伴う変化に用いられています。
薬にはそれぞれ効果と適応する疾患があり、説明されている薬を使用することで病気がより快方に向かうと予想されるため、より速い回復の意味で「促進」としています。
「促進」と「亢進」の違い
「促進」という言葉は時に「亢進」と同じと捉えている人も多いですが、その意味はそれぞれ異なります。
「亢進」という言葉は本来・元々の状態よりも高まっていくこととしています。
発展・成長を高まることと捉えると同義になりますが、亢進は基本的に血圧や心拍数・機能・感情など上下の変動があるものに対して適応するため、促進とは意味合いが異なります。
「促進」の類語や類義の表現
「促進」という言葉は仕事中や公的な場で使う機会の多い言葉ですが、類語・類義表現も多く存在しています。
ビジネス上での会話の中で使い方を間違えたり無理に使わなくて済むように、類語・類義表現を紹介します。
- 「推進」【すいしん】
- 「増進」【ぞうしん】
「推進」【すいしん】
「推進」は計画や予定・事業などが目標とする先に向けて進んでいくことを意味します。
そのためあくまで前進していくこととされるため、意味は同じでも「促進」のように速さは問われないため、類語とされています。
「増進」【ぞうしん】
増進は「促進」同様に進んでいくことを意味しますが、その過程の中で力や能力・勢いなど変動するものが増えていきながら進むことを意味します。
そのため速さに限らず、増えていくことを前提とした変化の伴う進み方となり、類語とされています。
「促進」という言葉はビジネス上で用いられる機会の多い言葉です。
そのため正しい意味と使い方を知っておかなくては信用にも関わります。
また類語・類義表現に加えて続く言葉や場面に応じて意味・ニュアンスも変化していくため、使い方に注意が必要となります。