「豪奢」の意味とは? 「豪奢」と「豪華」に違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】
豪奢は、あまり見聞きすることがないかも知れませんが、とても大きな意味のある言葉です。
目次
- 「豪奢」の意味とは?
- 「豪奢」の読み方
- 「豪奢」の英語(解釈)
- 「豪奢」と「豪華」の違い
- 「豪奢」の言葉の使い方
- 「豪奢」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「豪奢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「豪奢」の類語や類義表現
- 「豪奢」の対義語
「豪奢」の意味とは?
豪奢は、「普通ではない贅沢な様子」を表す為に使います。
とても普通では考えられない、想像を遥かに超えているといった解釈でいいでしょう。
この「豪奢」だけでそれほど贅沢だと表現でき、「豪奢な生活」と使えば、「考えられないほど贅沢な生活」という意味になります。
その為、滅多に使う言葉ではありませんが、有名人の生活に対して上のように使う場合や、「いつかは豪奢な生活を夢見ている」などという使い方になる言葉です。
「豪奢」の読み方
「豪奢」は、「ごうしゃ」と読む言葉です。
「豪」は普通に「ごう」と読む言葉なので問題ありませんが、「奢」の方は一見では読めないかも知れません。
この「奢」は、「華奢」(きゃしゃ)という言葉でも使われるので、この機会に「しゃ」だと覚えておくと便利です。
この「華奢」とは、「華やかながら、弱々しいしい様子」を指して使う言葉です。
「豪奢」の英語(解釈)
豪奢は英語では、“luxury”と表現するのがいいでしょう。
これは、「ラグジュアリー」と読み、カタカナ語で使われることも多くなってきた言葉なので、そちらから意味の想像が付くと思います。
そのカタカナ語では、「とても豪華な」という意味で使っており、英語としても同様の意味だと考えて構いません。
ですが、「豪奢」はその意味の更に上をいく「豪華さ」だと考えるべき言葉なので、“very luxury”とするのがいいでしょう。
よって、“luxury”だけでは「豪奢」とまではいかないまでも、それに近い表現で、“very luxury”こそが「豪奢」だと考えてください。
「豪奢」と「豪華」の違い
すぐ上で説明したように、「豪華」のもっと上の表現が「豪奢」です。
「豪華」でも充分に普通の様子とは違うことが表現できますが、「豪奢」となると、とてもそれどころではない様子だと考えると分かりやすいでしょう。
「豪奢」の言葉の使い方
豪奢は、それだけ贅沢だと言いたい時に使ってください。
「豪奢なマンション」という表現を聞きますが、その場合には、賃貸であれば月額20万円以上は家賃が掛かる(あくまで一例です)くらいのマンションでないと、この「豪奢」とは呼びません。
また、金額的なものだけでなく、プールが付いている別荘だったり、とても広く、部屋がいくつもあるといった様子から「豪奢」だと判断できることもあります。
もちろん建築物だけではなく、先に挙げた生活に対してや、一流の調度品、または、スポーツチームのメンバー構成などに対して使っても構わない言葉です。
「豪奢」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
豪奢を使った言葉の意味の解釈です。
特に、2つ目のこの言葉を使った四字熟語は是非覚えておきましょう。
- 「豪奢なドレス」
- 「絢爛豪奢」
「豪奢なドレス」
とても豪華で、特別なパーティなどでしか着用しない特別なドレスのことだと考えていいでしょう。
宝石類がふんだんにちりばめられていたり、有名デザイナーがその1着だけ特別にあつらえたものなどをイメージしてください。
「絢爛豪奢」
「けんらんごうしゃ」と読み、豪華という意味に加えて、煌(きら)びやかな様子を表現する言葉です。
「輝き」がある豪華さに対して使う表現で、「絢爛豪奢なドレス」とすると、どても豪華できらきらと輝いているドレスという意味になります。
「豪奢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
豪奢を使った例文や短文です。
この言葉自体は、「輝き」はあまり関係ありません。
それよりも、「贅沢さ」の方を重視して使われます。
- 「豪奢」を使った例文1
- 「豪奢」を使った例文2
「豪奢」を使った例文1
「これだけ豪奢なパーティに参加したのは初めてだ」
とても贅沢で、どれだけお金が掛かっているのだろうと思ってしまうほどのパーティだと想像してください。
広い場所で行われているのはもちろん、高級な料理がどんどんと運ばれてきたり、有名人がゲストとして登場するようなことまで考えてもいいでしょう。
逆に、それくらいのパーティでないと、「豪奢」とは表現しません。
「豪奢」を使った例文2
「豪奢なキャストを使っているだけに、ヒットして当たり前だろう」
映画などに対して、とても豪華な出演者が集まっていると使っている例になります。
ただ、そう言いたい場合でも、普通は「豪華なキャスト」で充分なので、「豪奢」とまで言うからには、誰でも名前を知っていて、その一人一人が他の作品なら主演級だというほどの俳優が何人も出ているほどでないと、このような表現にはなりません。
「豪奢」の類語や類義表現
「豪奢」と似た意味の言葉や表現です。
「豪華」は既に挙げているので割愛しますが、他にも色々と似た意味の言葉があります。
- 「豪勢」【ごうせい】
- 「華美」【かび】
「豪勢」【ごうせい】
贅沢なことに加えて、すごさや迫力が感じられる時に使う言葉です。
「今回の代表チームは豪勢なメンバーだ」と使った場合、各メンバーが代表の常連クラスで、すごく迫力のあるメンバー構成だという表現になります。
「豪勢な料理」という使い方もしますが、この時には見た目の豪華さに対して「迫力」があると使っていると考えていいでしょう。
「華美」【かび】
「とても煌びやかな様子」に対して使います。
先に挙げた「絢爛豪奢」は、「豪奢」とこの「華美」の両方の意味があると考えることができます。
その「絢爛豪奢」と同様に、輝きを放っている様子に対して使う言葉で、「華美なドレス」という形で使うことも多いです。
尚、これらの「華美」や「絢爛豪奢」に含まれる「輝き」は、見た目のそれのことで、視覚的ではない「輝いている人」(活躍がめざましい人)などには使えません。
「豪奢」の対義語
「豪奢」が「信じられないほど豪華な様子」という意味なので、この反対となると、「とても貧しく見える様子」となります。
それを表す言葉は、「貧相」(ひんそう)です。
「とても弱々しく、貧乏に見える」という意味があり、「貧相な食事」といったような使い方をします。
「とても貧しそう」、または「とても弱そう」という解釈で、色々な形で使える言葉です。
「貧相なメンバーで勝てそうもない」、「1年前から貧相な生活を送っている」などといった使い方になり、単に「貧相」とだけの場合には、「いかにも貧乏そうな人」という意味になります。
豪奢は、とんでもなく豪華だと表現したい時に使ってください。
それほどの対象を見付けたり、出会うことは少ないと思いますが、少しくらいの豪華さに対して使う言葉ではありません。