「憶する」の意味とは?「憶する」と「ビビる」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】
自分に自信を持っている人は、どのような局面に遇おうとも、常に心が動じず堂々としているものです。
誰しもこのようにありたいと願っているものですが、いざとなるとこのように立ち振る舞うことができることは簡単なことではありません。
このような時に「憶する」という言葉を使うことがありますが、この言葉には、どのような意味があるのでしょうか?
ここでは、この「憶する」という言葉について触れていきたいと思います。
ここで、どのよう意味があり、具体的な活用シーンを例文で見ることで、理解を深めてください。
目次
- 「憶する」の意味とは?
- 「憶する」の読み方
- 「憶する」の英語(解釈)
- 「憶する」と「ビビる」の違い
- 「憶する」の言葉の使い方
- 「憶する」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「憶する」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「憶する」の類語や類義表現
- 「憶する」と「臆する」・常用漢字は?
「憶する」の意味とは?
「憶する」とは、「気後れしてオドオドしたり、ビクビク震えるようなさま」という意味があります。
簡単に言うと「おじける」という意味で、理解することができます。
「憶する」の読み方
「憶する」は「おくする」という読み方になりますが、「記憶」などの言葉でも使われている漢字なので、難しく感じることはないでしょう。
「憶する」の英語(解釈)
「憶する」を英語で表現すると、“be afraid”、“fear”という訳し方になり、「心配する」や「恐れる」という意味の言葉が使われています。
「憶する」と「ビビる」の違い
「オドオドする」、「ビクビクする」という意味では、「ビビる」という言葉があります。
この言葉も「気後れする」というニュアンスを持つ言葉なのですが、これは「憶する」の俗語的な表現であり、同義語として扱うことができます。
ただ「ビビる」には、「恥じらう」、「はにかむ」、「けちけちする」というような意味もあります。
しかし、この言葉の多くは「憶する」という意味で活用されることが多いです。
「憶する」の言葉の使い方
「憶する」が使われる場面は、ビクビクしている時や、怖い相手と対峙している際に使われることになります。
自分にとって恐ろしいこと、苦手なことなどの場面に直面した時に、出てくる言葉でしょう。
「憶する」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
では、ここで、「憶する」を使った言葉を見ていきましょう。
- 「憶することなくチャレンジ」
- 「憶してはならない」
- 「憶せず攻める」
「憶することなくチャレンジ」
このセリフの意味は、「どんなに怖いと感じることや苦手なことが目の前で起こっても、勇気を振り絞り挑んで行くこと」という解釈ができます。
困難なことを目の前にして、チャレンジしていこうという気持ちは、とても素晴らしいことです。
「憶してはならない」
「憶してはならない」とは、「どんなに困難なことをことがあっても、怖じけることなく立ち向かっていくこと」を指しています。
困難なことがあると、人の多くは物怖じしてしまうものですが、勇気を振り絞ることで、活路を見出すことができるようになります。
「憶せず攻める」
「憶せず攻める」とは、「ためらうことなく積極果敢に攻めていく」という意味合いになるでしょう。
難局を乗り越えるためには、手をこまねいているだけでは先に進むことができません。
ここは心を決めて攻めの姿勢で臨んで行くことが大切であることを言っているような気がします。
「憶する」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、「憶する」を使った例文も見ていくことにしましょう。
- 「憶する」を使った例文1
- 「憶する」を使った例文2
「憶する」を使った例文1
「彼は目の前にして恐ろしい形相をした大きな男が立ちはだかったのですが、全くおくすることもなく、交渉のテーブルに着いたのです」
これはビジネスシーンでも出来てきそうな場面ですし、映画のワンシーンでネゴシエーションを始める時のような感じもします。
恐怖を覚えるような男が前にいても、全くそのことに動じない彼の姿が如実に表現されていますね。
「憶する」を使った例文2
「私の彼は憶することを知らないので、とても頼りがいのある人です」
どんな困難なことをことがあっても、常に堂々として落ち着いている人が彼氏だと、彼女らとても安心感できます。
でも、彼氏の方も彼女という守るべき人がいるので、必死になっているかもしれません。
そのような彼の姿勢に拍手を送りたくなります。
「憶する」の類語や類義表現
次に「憶する」の類義語を挙げてみることにしました。
- 「気が引ける」
- 「気後れする」
「気が引ける」
「気が引ける」という言葉が、「憶する」の類義語として挙げることができます。
この言葉には、「決心がつかず、中々物事に取り組むことができなかったり、次の行動に移ることができないこと」という意味が込められています。
どうしても苦手なことことや、自分の考えや好みにそぐわないことがあったなら、「気が引ける」ということになります。
しかし、場合によっては、「気が引ける」=「乗り気でない」ことでも。
やらざるを得ないこともあります。
特に仕事の場面では、自分の思いとは裏腹にやらなければならないことも少なくないはずです。
「気後れする」
「気後れする」という言葉も「憶する」の類義語の1つですが、「恐れや恥ずかしさから、心がひるむこと」、「気持ちが揺れること」と意味があります。
この言葉にも、「憶する」=「ビビる」という意味だけなく、消極的な心境を表している感じもします。
「憶する」と「臆する」・常用漢字は?
「憶する」は「臆する」という書き方をする方がポピュラーな言葉かもしれません。
しかし、「臆」という文字は常用漢字に含まれていないことから、文章を書く時に、「憶」で代用することになっています。
元々「臆」は「気おくれする」という意味で、「憶」は「思う」という意味です。
このことから考えると、「憶する」=「ビビる」は誤用に思えてしまうのですが、決してそのようなことはありません。
「憶する」ことは、人の心理として否定することや、非難することはできないでしょう。
誰しも困難な局面に立たされたなら、「憶する」ことはおかしなことではないからです。
しかし、ここで大切なことは、その局面に背を向けて逃げ出すのではなく、勇気を出して立ち向かう姿勢を忘れないことです。
但し、何も考えずに向かっていくことは無謀なことなので、立ち向かう前に冷静な気持ちでどのような対処法がベストなのかを熟慮して行動することが必要でしょう。
その結果、絶対に無理だと思われることでも、新たな光が見えてくる可能性が出てくることになります。