「ゴリ押し」の意味とは?「ゴリ押し」の語源・読み方・英語・類語【使い方や例文】
日本語には色々な言葉がありますが、普段から使っている言葉の意味をじっくりと考えてみる機会はそんなに多くはないでしょう。
例えば、「ゴリ押し」という言葉などは日常生活の中だけなく仕事をしている最中でも耳にすることがあるでしょう。
でもこの言葉の意味を尋ねられると返答に困ってしまうかもしれません。
今回は、この「ゴリ押し」という言葉について説明をしていくことにします。
目次
- 「ゴリ押し」の意味とは?
- 「ゴリ押し」の読み方
- 「ゴリ押し」の英語(解釈)
- 「ゴリ押し」の語源
- 「ゴリ押し」の言葉の使い方
- 「ゴリ押し」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「ゴリ押し」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「ゴリ押し」の類語や類義表現
- 「ゴリ押し」と「売り出し中」の違い
「ゴリ押し」の意味とは?
「ゴリ押し」という言葉は、職場などビジネスシーンで使われることもありますが、「無理押し」とも言われており、「理に合っていないことを強引に無理矢理に押し通してしまうこと」という意味があります。
「力ずくで進める」というイメージがあるます。
「ゴリ押し」の読み方
「ゴリ押し」は「ごりおし」という読み方になります。
「ゴリ押し」の英語(解釈)
「ゴリ押し」を英語で表現すると、“pushing though”、“bulldozing”、“doing something by force”、“arm twisting”などの熟語で訳すことができます。
「ゴリ押し」の語源
「ゴリ押し」の語源を考えてみると、どうしてもゴリゴリという言葉のイントネーションが力任せに押し通していくようなイメージがありますが、他にも有力な「ゴリ押し」の由来があると言われています。
それは「ゴリ」という川魚の取り方から来ているという説です。
ゴリの漁は、川の底にむしろを敷いてから棒でゴリを追い込んで行きながら、むしろ丸ごと勢いよく引き上げて獲っていく方法です。
この獲り方を「ゴリ押し漁法」と呼んでおるのですが、力ずくで強引に獲ることから「ゴリ押し」というようになったとされるのです。
「ゴリ押し」の言葉の使い方
「ゴリ押し」を使う場面としては、「力づく」で物事を押し通す場面で使われることが多いのですが、無理矢理の進めていくことがほとんどなので、周りの人意見を聞かずに理解も得られないまま押し通す感じがあるために、反感を買ってしまうことも少なくありません。
「ゴリ押し」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
では、ここで「ゴリ押し」を使った言葉の意味を見ていくことにしましょう。
- 「ゴリ押しな芸能人」
- 「ゴリ押しが露骨すぎる」
- 「ゴリ押し」ゲームの手法
「ゴリ押しな芸能人」
「ゴリ押しな芸能人」というと「無理矢理に自分の芸風を通してしまう芸能人」となるでしょう。
周りのから見ると、大した能力や最高があるわけでもないのに、大きなアクションや言動で人を引き込んでしまうようなスタイルを取る芸能人かもしれません。
しかし、勢いのある時は「売れっ子」として、多方面から仕事で声がかかる時期もあります。
「ゴリ押しが露骨すぎる」
「ゴリ押しが露骨すぎる」とは、「あからさまに無理強いをしていることが分かるら見えてしまう」というような意味があります。
誰の目から見ても、相手の気持ちや思いを無視して力任せに自分の考えを相手に押し付けるような場合に使われる表現です。
「ゴリ押し」ゲームの手法
若い人の間だけでなく、小さな子供まで夢中にさせてくれるのがゲームですが、ポイントを上げていくためには、色々なテクニックを駆使して、ステージをクリアしていきます。
しかし、ゲームでも「ゴリ押し」的な手法があります。
禁じ手を使ったり、何かを犠牲しながらポイントを稼いでいくような手法を指しています。
「ゴリ押し」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここで「ゴリ押し」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「ゴリ押し」を使った例文1
- 「ゴリ押し」を使った例文2
「ゴリ押し」を使った例文1
「仕事をしていると、中にはゴリ押しだけでは問題を解消させることができないこともよくあるので、慎重な対応が必要だ」
仕事をしていると、色々な問題や課題に直面することが数多くあります。
その時に「ゴリ押し」して何とか問題を解消させることもありますが、このような手法がいつまでも通用するはずがありません。
基本的には、柔軟な姿勢を持って真摯に対応することがビジネスの基本中の基本です。
「ゴリ押し」で問題を解決することは、あくまでも非常手段であって、最後の奥の手というように受け止めておくべきです。
「ゴリ押し」を使った例文2
「現政府のあらゆる政策において、首相のゴリ押しで進められた感があることから、国民の支持率が大幅に低下している」
この例文にあるように「ゴリ押し」は、政治の世界でも使われることがあります。
特に政治家が国民の理解を得られないままに推し進める政策の場合に、よく出てくる表現です。
「ゴリ押し」の類語や類義表現
次に「ゴリ押し」の類語的な表現を見ていくことにします。
- 「力ずくで進める」
- 「ねじ込む」
「力ずくで進める」
「力ずくで進める」という表現は「ゴリ押し」を詳しく説明した慣用句として理解することもできるでしょう。
「周りの人達の意見を全く聞かずに無視して一方的に行うこと」という解釈ができます。
「ねじ込む」
「ねじ込む」も「ゴリ押し」の類義語となりますが、この言葉も日常的に用いられます。
「強引に捻り入れること」というニュアンスで使われていますが、ビジネスの場面では、「作業予定スケジュールの合間を縫って、無理に新たな作業を入れ込む」という意味で使われています。
「ゴリ押し」と「売り出し中」の違い
芸能界でよく使われる言葉に、「売り出し中」があります。
「売り出し中」とは、芸能界でデビューして、「多くの人に周知してもらうために、アピールするようなこと」ですが、ここで才能が開花して実力が認められれば売れることになります。
しかし、認められることがない時に、芸能界に力を持っている業界のドンの援助で「ゴリ押し」されてから知名度を高めていくというケースもあります。
このようなことから、「売り出し中」と「ゴリ押し」には、異なる使い方があります。
「ゴリ押し」という言葉には、「ゴリゴリ」という語感から来ている言葉のイメージがあったのですが、今回のように言葉の意味や活用法を調べて学んで、初めて理解することもあります。
それだけ私達がよく使っている言葉や慣用句の中にも、深い意味合いが込められていることがたくさんあります。
仕事をしていると、日々様々なことで議論をしたり、折衝することは日常茶飯事のことです。
したがって、ちょっとした隙間時間に言葉の勉強をしてみることもいいかもしれません。