「心情」の意味とは?読み方・「心情」と「感情」「信条」の違い・英語・類語
「心情」とは、「心の中にある思い・感情」です。
「心情」の「意味・読み方・英語と解釈・心情と感情と信条の違い・使い方・心情を使った言葉・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「心情」の意味とは?
- 「心情」の読み方は?
- 「心情」の英語(解釈)
- 「心情」と「感情」の違い
- 「心情」の言葉の使い方
- 「心情」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「心情」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「心情」の類語や類義表現
- 「心情」と「信条」の違い
「心情」の意味とは?
「心情」の意味は「心の中にある思い・感情」になりますが、特に「しみじみとした趣きのある情感+物事に感じて心を痛める感傷」といったニュアンスが加わっています。
「心情」というのは、内面心理にある「感情・情趣(趣き)・感傷(センチメント)・味わい」などを示唆していて、人間関係や物事に触れた時に感じる「主観的な感情・情(じょう)・味わい」といった意味のニュアンスが強くなっているのです。
例えば、「子供を思う母親の心情はとても深い愛情と心配に根ざしています」や「人の心情を共感して寄り添うことができるのが人間の特長です」などの文章において、その意味を端的に示せます。
「心情」の読み方は?
「心情」の読み方は、「しんじょう」になります。
「心情」の英語(解釈)
「心情」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“feeling”(「感情・感じ方・気分」から、「心情」を意味する一般的な単語です。)
“She sympathized with her friend's feelings.” (彼女は友達の心情を察しました。)
“heart”(「気持ち・思い・情感」から、「心情」を意味します。)
“His heart gave a leap because she came. ”(彼女が来たことで、彼の心情は浮き立っていました。)
“mind”(「心・精神・気持ち」から、「心情」を意味します。)
“My mind is confused by my daughter's traffic accident.” (私の心情は、娘の交通事故で混乱していました。)
“sentiment”、“sentimental”(形容詞形)(「郷愁や愛情の気持ち・感傷・情」から、「心情」を意味します。)
“I expressed similar sentiments about medical treatment to my son.” (私は息子に対する医療方針に同意する心情を表明しました。)
「心情」と「感情」の違い
「心情」と「感情」の違いは、「感情」は「物事(外界の刺激)に感じて起こる気持ち」を意味していて、「心情」は「自分の心の中にある気持ち・感傷的な情」を意味しているという違いがあります。
「心情」は「感情」と比較すると、「外界の刺激に対する反応」という客観的な意味合いが弱くなっていて、「自分の内面に沸き上がってくる悲しみ・愛情・寂しさなどの主観的な情感や感傷」というニュアンスが強くなっている違いがあるのです。
そのため、「感情」は心理学・精神医学の客観的な用語としても使われますが、「心情」は一般的な人間関係や主観的な情として使われることが多くなっています。
「心情」の言葉の使い方
「心情」の言葉の使い方は、「心の中にある主観的な思い・感情・感傷(センチメント)・情感(情・じょう)」を表現したい時に使うという使い方になります。
「心情」という言葉は、自分の内面心理に沸き上がってくる気持ちや情感を表現する言葉なのです。
例えば、「愛する人を失った時の痛ましい心情は想像を絶する」や「人の持つ優しい心情によって人の心は癒されます」などの文章において、「心情」の言葉を正しく使えます。
「心情」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
「心情」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなどを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「心情を思う」
- 「心情を読み取る」
- 「心情を推し量る」
- 「心情を慮る」
- 「心情を害する」
「心情を思う」
「心情を思う」というのは、「他人の心の内にある気持ち・情感を推測したり共感したりすること」を意味しています。
例えば、「彼女の傷ついた心情を思うと胸が痛くなります」や「他人の心情を思うことが、人間性に深みを与えてくれます」などの文章で使えます。
「心情を読み取る」
「心情を読み取る」の言葉の意味は、「他人が感じている気持ち・感情などを、外見的な情報から適切に推察・推測すること」になります。
例えば、「人の心情を読み取ることによって共感性が強まります」や「時には傷ついた人の心情を読み取って察してあげなさい」などの文章で使えます。
「心情を推し量る」
「心情を推し量る(おしはかる)」というのは、「相手が心の中で感じている気持ち・情感を察して、適切に推測・推量すること」を意味しています。
例えば、「愛する人を失った人の心情を推し量るには限界があります」や「まるで私の心情を推し量っているような雰囲気でした」などの文章で使用できます。
「心情を慮る」
「心情を慮る(おもんぱかる)」の言葉の意味は、「相手が心の中で感じているであろう気持ち・情感に配慮すること、思いやりを持って察すること」になります。
例えば、「大会前の練習で怪我をした友達の心情を慮ると可哀想で仕方ありません」などの文章に使えます。
「心情を害する」
「心情を害する」とは、「人の内面にある気持ち・感情を傷つけて気分を悪くすること」や「不適切な言動をして、相手に対する自分の印象を悪くすること」を意味しています。
例えば、「人の心情を害するような下品な振る舞いは控えてください」や「私は彼の横暴な態度に心情を害しました」などの文章で使うことができます。
「心情」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「心情」を使った例文や短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「心情」を使った例文1
- 「心情」を使った例文2
「心情」を使った例文1
「登場人物の心情に感情移入しながら、感動的な映画を鑑賞しました」
この「心情」を使った例文は、「登場人物の心の中にある気持ち・喜怒哀楽に感情移入しながら、感動的な映画を味わって見たこと」を意味しています。
「心情」を使った例文2
「子供を亡くした母親の悲しみ・苦しみの心情というのは、察するに余りあります」
この「心情」を使った例文は、「子供を亡くした母親の心のうちにある悲しみ・苦しみの深い思いというのは、推察するに余りあるということ(どれだけ察しても母親のつらすぎる気持ちには及ばないということ)」を意味しています。
「心情」の類語や類義表現
「心情」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「心情」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「気持ち・情感」
- 「センチメント・感傷」
「気持ち・情感」
「心情」の類語・類義表現として、「気持ち・情感」があります。
「気持ち」とは、「物事に接した時に抱く感情・考え方・心理状態」や「物事に対する心の持ち方」を意味する言葉です。
「情感」とは、「人の心に訴えかけてくるような感じ・感情」や「味わい・情趣のある気持ち」を意味しています。
心の中にある情趣・感情を意味する「心情」の類語として、「気持ち・情感」が指摘できます。
「センチメント・感傷」
「心情」の類語・類義表現として、「センチメント(センチメンタル)・感傷」があります。
「センチメント(センチメンタル、sentimental)」とは、「哀れみ・愛情などの感情」や「感傷・涙もろさ・情(じょう)」を意味しています。
「感傷」とは、「物事に感じて心をいためること」や「郷愁・物悲しさ・淋しさなどを感じること」を意味する言葉です。
物事に感じる気持ちを示す「心情」の類語として、「センチメント・感傷」が上げられます。
「心情」と「信条」の違い
「心情」と「信条」の違いは、「心情」は「心の中にある気持ち・情感・感傷(センチメント)」を意味していますが、「信条」の方は「堅く信じて守っている事柄(強く信じていて譲れない考え方)・信仰の教義や内容」を意味しているという違いがあります。
「心情」とは「内面に沸き上がっている気持ち・感情」のことであり、「信条」の言葉にある「強く信じていて譲れない考え方・信念」といった意味を持っていない違いがあるのです。
そのため、「政治的な信条を掲げる」とは言えても、「政治的な心情を掲げる」とは言うことができません。
「心情」という言葉について徹底的に解説しましたが、心情には「心の中にある思い・感情」などの意味があります。
「心情」の類語・類義表現としては、「気持ち・情感」「センチメント・感傷」などがあります。
「心情」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。