「信条」の意味とは?読み方・「信条」と「理念」「宗教」「信念」の違い・英語・類語
私達が生きていく上で大切なこととは、どんなことでしょうか?
それには色々なことがありますが、自分の考えの中に揺るがない考えがあることではないでしょうか?
人には色々な考えや思想があったり、行動の指針となる機軸があるはずです。
そのような時に、「信条」というキーワードが出てきます。
この言葉は日常生活の中ではあまり使われることは多くないのですが、ビジネスの場面においてや、思想的なことを語る際には、欠かすことができない用語かもしれません。
ここでは、この「信条」について語っていきたいと思います。
目次
- 「信条」の意味とは?
- 「信条」の読み方
- 「信条」の英語(解釈)
- 「信条」と「信念」の違い
- 「信条」の言葉の使い方
- 「信条」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「信条」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「信条」の類語や類義表現
- 「信条」と「理念」の違い
- 「信条」と「宗教」との違い
「信条」の意味とは?
「信条」とは、「信仰において1つひとつの条項」と言えますが、簡単に言うと、「堅く信じて守っていること」を指している言葉と言えます。
「信条」という言葉が出てくると何となく堅苦しい印象を覚えてしまうものですが、日常生活の中にあっては、時間をしっかりも守ることや身の周りをきれいに整理することのような習慣も「信条」の1つとして挙げることができます。
「信条」の読み方
「信条」は「しんじょう」という読み方をしますので、ここで忘れないように覚えておいてください。
「信条」の英語(解釈)
「信条」を英語で表現すると、“principles”、“creed”という言葉で訳すことができます。
「信条」と「信念」の違い
「信条」に似ている言葉の中に「信念」という言葉がありますが、この言葉は、「信条」と少し異なる解釈があります。
「信念」は「正しいと信じる自分の考えや姿勢」を言っていますが、「信条」は自分の行動に対して使われているために、「考え」を示すものが「信念」であり、「行動」を示すのが「信条」と理解して間違いがないでしょう。
「信念」の「念」には、「思い」や「考え」という意味合いも含まれているので、このような理解の仕方になってきます。
「信条」の言葉の使い方
「信条」という言葉が使われるシーンとしては、自分が日頃から実践している行動の元となる考え方を問われる時に使われることがあります。
身近な場面としては、就職活動の時に受ける面接などで「あなたの信条を聞かせてください」と面接官から言われることが多いと思います。
「信条」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
では、ここで「信条」を使った例文を挙げてみることにします。
- 「信条に反する」
- 「信条を守る」
- 「信条を持つ」
- 「信条を貫く」
「信条に反する」
「信条に反する」とは、日頃、自分が固く守り通している決め事やルールに対して、そぐわないことがあった時に使われる表現です。
いわば「自分の信条に合わないこと」という解釈ができます。
「信条を守る」
「信条」とは「堅く信じて守っていること」という意味なので「信条を守る」という表現では、「守る」が2回繰り返されることになります。
そのために「自分が強く信じていることをもっと深く考え、貫き通す」という理解ができるのではないかと思います。
「信条を持つ」
「信条を持つ」とは、自分の行動や考えの中で「信じて守り通すものを持つこと」という意味になります。
人によっては、「信条」を持たない人も少なくありません。
自分の中に筋の通った考えたや基本となく軸がないために、いつもふらついているのです。
このような人ほど、自分の「信条」を探して「持つ」ことが必要です。
「信条を貫く」
前述の「信条を守る」をさらに強調したニュアンスがある表現で、「どんな障害や壁、困難なことがあっても、自分の信条を決して曲げない」という力強い姿勢を意味しているかもしれません。
「信条を貫く」人は、周囲の人から「頑固者」と評されながらも、「信頼のおける人」として見られていること多いようです。
「信条」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは、「信条」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「信条」を使った例文1
- 「信条」を使った例文2
「信条」を使った例文1
「就職活動の中では、面接で必ず聞かれることが信条についての質問なので、必ず自分の信条をまとめておくことが大事です」
就職活動において、面接ではほぼ100%、信条を聞かれるのですが、この時の「信条」とは、「自己PRをすること」と理解しておいて間違いはありません。
自分の「信条」を面接官にしっかりと答えることで、アピールできることになるので、就職活動での「信条を伝える」時には、自分の最大限アピールできる内容にしておく必要があります。
「信条」を使った例文2
「自分の信条を持つことも大切なことですが、相手がどのような信条を持っているかを知っておくことも、良好な人間関係を築いていく上で重要です」
社会人になると、人との交流、触れ合いが多くなってきます。
その時に円滑なコミュニケーションを図ったり、人間関係を作っていくために、相手の「信条」を理解することも大きなポイントになってきます。
他人の価値観を知ることで、お互いを尊重し、高めて行こうとする意識が出てくるのです。
「信条」の類語や類義表現
「信条」は、他にどのような言葉で言い換えることができるでしょうか?
ここでは、「信条」の類語を挙げてみました。
- 「確信」
- 「所信」
「確信」
「確信」という言葉がありますが、この言葉は「固く信じていること」や「信じて疑うことをしない」という意味があります。
「所信」
「所信演説」などで使われる「所信」も「信条」の類語として挙げることができます。
「こうだと自分で硬く信じるもの」という意味で使われています。
「信条」と「理念」の違い
「信条」とよく比較される言葉に「理念」はありますが、「一般的に正しいと思われているものに基づいた考え方」や「思想の元となる不変的な存在」という意味があります。
ビジネスでは、「事業などの根底となる根本的な考え方」という意味て、「経営理念」といった形で使われます。
「信条」はこの「理念」に基づき作られる「行動指針」ということになるので、「信条」のベースに「理念」があると関係性になります。
「信条」と「宗教」との違い
「信条」は、元々、宗教用語で、キリスト教の教義をまとめたものを「信条」と呼んでいます、
そこから、意味が転じて「自分自身の守るべき考え方や決め事ということ」になってきたです。
このようなことから、「信条」の大元が「宗教」という理解になってくるかもしれません。
「信条」という言葉がビジネスの世界では、非常に重要なキーワードになってきます。
自分の基本となる軸があるかないかで、仕事観に対する結果も変わってきますので、いまだ、自分の中に明確な「信条」を確立しきれていない人は、今からでも見つける努力をしていってください。