「欠ける」の意味とは?「欠ける」と「欠く」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】
私達が普段の生活や活動の中で使っている日本語には、実に様々な言葉があります。
慣用句、ことわざ、四字熟語などの種類がありますが、その1つ1つに深い意味が込められています。
その一方で、日常的に使っている言葉などは、その意味をあまり意識することなく、何気に口から出てくることがないでしょうか?
例えば、「欠ける」という言葉などは職場でも学校に行っている時でも、ごく普通に用いられている言葉です。
とは言うものの、この言葉の意味の説明を改めて求められると、戸惑ってしまうかもしれません。
今回は、この「欠ける」について説明をしていきます。
目次
- 「欠ける」の意味とは?
- 「欠ける」の読み方
- 「欠ける」の英語(解釈)
- 「欠ける」と「欠く」の違い
- 「欠ける」の言葉の使い方
- 「欠ける」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「欠ける」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「欠ける」の類語や類義表現
- 「欠ける」の対義語
「欠ける」の意味とは?
「欠ける」とは、「物などの一部が無くなり不完全な状態になること」や、「固い物の一部分が壊れて取れてしまうさま」、一部が失せた形になる」という意味があります。
この他にも「不足している」という解釈もできる言葉です。
「欠ける」の読み方
「欠ける」は「かける」という読み方をしますが、日常的に使われている言葉なので、特別に難しく感じることはないでしょう。
「欠ける」の英語(解釈)
「欠ける」を英語で表現すると、「壊れる」というニュアンスでは、“break”、“be broke”というような訳になります。
また、「不足する」という解釈では、“lack”、“be short of”などの言葉で契約者することができます。
「欠ける」と「欠く」の違い
「欠ける」に似ている語感に「欠く」という言葉があります。
「欠ける」と似たような意味で使いそうになりますが、かなり意味合いが異なってくることがあります。
「不足している」という意味を持つ「欠ける」と比較して、「欠く」は「礼儀や常識などの意識や配慮が足りない」という意味を持っています。
全く意味合いが違うので、使い分けには十分注意をしなくてはならないでしょう。
「欠ける」の言葉の使い方
「欠ける」を使う場面としては、物が壊れて一部が失くなってしまう場合や、物が不足している際に使うことになります。
「欠ける」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
では、ここで「欠ける」を使っている言葉の意味を考えてみることにします。
- 「茶碗が欠ける」
- 「人が欠ける」
- 「常識に欠ける」
「茶碗が欠ける」
「茶碗が欠ける」とは、「茶碗の一部が割れて失くなる」という意味になります。
幼い子供がふざけて、自分専用の茶碗を落として、ヒビが入ってしまい欠けてしまうことや、洗っている最中に他の茶碗や食器をぶつけて割ってしまうような時に使われます。
「人が欠ける」
「人が欠ける」とは、「人の数が少なくなって、まばらになる」ということになるでしょう。
セミナーやイベント会場で来場者が少なくなったり、飲み会の席で予定していた参加者が減った時に出てくる言葉ですね。
「常識に欠ける」
「常識に欠ける」とは、「常識が不足している」という意味で使われています。
いわゆる「非常識」ということですが、職場でも平気で人の気持ちを逆撫でするようなことを平気で言う人がいますが、「あいつは常識に欠けているな」という言い方をされていることを耳にしたことがないでしょうか?
「欠ける」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「欠ける」を使った例文を見ていくことにしましょう。
どのような活用場面があるかを理解して頂ければと思います。
- 「欠ける」を使った例文1
- 「欠ける」を使った例文2
「欠ける」を使った例文1
「お気に入りのガラスのコップを落してしまったので、一部が欠けてしまいもう使うことができない」
この時の「欠ける」は、コップの一部が失くなってしまったさまを言っています。
お気に入りのカップが台無しになったので、とても落ち込んでいるのでしょう。
「欠ける」を使った例文2
「彼はいつも非常識のことを周りの人達に言うので、とても配慮に欠けた人間だと敬遠されています」
これも「欠ける」の使い方の1つです。
ここで言っている「配慮に欠ける」とは、「配慮不足」のことを指していますので、このような人には、誰も近寄っていくことがないでしょう。
あなたの職場や周辺にもこの手のタイプの人がいないでしょうか?
「欠ける」の類語や類義表現
では、ここで「欠ける」に違いが意味を持つ類義語を挙げてみることにしました。
- 「欠乏」
- 「抜けている」
「欠乏」
「欠ける」の類義語としては、「欠乏」という言葉があります。
意味としては「必要なものが不足していること」ということを指しています。
「酸素が欠乏して命が危ない」や「優しさが欠乏してきつい性格の人だ」というような形で言うことがあります。
この言葉も日常の場面で時々出てくる言葉なので、使い方を知っておくと便利です。
「抜けている」
「抜けている」という言葉も類義語の1つとして理解することができます。
「物事のリストなどに入っているべきものが、入っていないようなこと」という意味で使われます。
例えば、商品リストのデータを確認している時に、大事な商品のデータが入っていない時や漏れている際に「データが抜けている」という表現ができます。
また、人の性格面においても、大事なことを忘れて、ボーッとしている人などに対しても「抜けている人」と注意散漫なことを座すこともあります。
「欠ける」の対義語
「欠ける」の反対の意味を持つ言葉としては、「満ちる」という言葉があります。
「溢れるばかりの状態になること」、または、「それ以上にはなれないレベルまで量が増えていくこと」という意味になります。
「水が満ちて、コップから溢れそうになっている」という場面で使えますし、「心が安息な気持ちで満ちて落ち着いてきた」というように人の心理的なことを描写することもできる言葉です。
「欠ける」という言葉は、よく使われているものなので、普段から詳しい意味を調べてみる機会があまりないのではないかと思います。
このように言葉の意味や活用場面がシーンを調べてみると、色々なシチュエーションで使うことができる言葉であることがお分かり頂けたのではないでしょうか?
頻繁に会話の中で出てくる言葉だけに、どのような場面で使えるのかをしっかりと学ぶことで、会話のボキャブラリーがグンとアップしていくはずです。
このように色々な意味を持つ言葉を勉強することは、言葉の知識人だけでなく、会話力も高めることができるのですから。